M-51Parkaに関する2,3の事柄

タグ:extreme cold weather ( 5 ) タグの人気記事

M-65PARKAの変遷(その4) ディテールの変化

さて、いままで、サイズラベル、ライナー用ボタンタブ、インストラクションラベル等について見てきたわけですが、今回はその総括?ということで、その他の外観上のディテール変化について観察していきたいと考えます。
(1950年代の製品であるM-51と異なり、60年代に入ってからは、製品のヴァリエーションと生産時期に明らかな相関がみられます。またこれは、M-65パーカに限らず、フィールドジャケットや、ジャングルファティーグでも同様のことは皆さんご承知のとおりです。)


68会計年度のM-65 (PARKA,MAN’S,M-65)
MASON & HUGHES,INC.
PARKA, MAN’S, ARCTIC, M-65の全景
アルミジッパー、生地と同材質のコートハンガーループ、ライナー用ボタンタブに留意
a0164296_16163472.jpg




70会計年度のM-65 (PARKA,MAN’S,M-65)
SPORTSMASTER,INC.
基本的にDSA68を踏襲しています。この個体は「いわゆるファティーグボタン」
a0164296_16162693.jpg







71会計年度のM-65 (PARKA,EXTREME COLD WEATHER)
ALPHA INDUSTRIES,INC.
サイズラベルは、PARKA,EXTREME COLD WEATHERの表記
その他は基本的にDSA68を踏襲、スライドファスナーはスコービルのアルミ!
a0164296_16161657.jpg




72会計年度?のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
DPSC.DIR.OF MFG
新表示のインストラクションラベル、「M-65」の記載が完全消滅
写真では分かりにくいのですが、ウエストドローコード用のアイレット(ハト目)補強用ウエブテープがナイロン化しています。また、スライドファスナは、スコービルの真鍮?黒色仕上げ、ライナー用ボタンは平型!
a0164296_1616481.jpg





73会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
WYNN INDUSTRIES,INC
ライナーボタンタブがついにナイロン化、ただし数はまだ4つ
右胸に補強用コットンウエブテープ、簡略タイプの裾、真鍮ジッパーなどほぼ最終型の特徴を備えます。
ただし、ハンガーループなどは生地と同じタイプで、ラベル位置も背中と裾のセパレートタイプ
a0164296_16155115.jpg






74会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
VANDERBILT SHIRT CO.,INC
ライナー用ボタンタブが4つから3つに減ったほかはDSA73を踏襲しています。
写真では右胸ウエブテープは付いていませんが、外した跡が確認できます。標準で付いていたものと思われます。裾は簡略タイプ、ブラスのフロントファスナ(=真鍮のジッパー)
a0164296_1615403.jpg





約10年後、83会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
CARBON HILL MFG.CO.,INC
すでにサイズラベルとインストラクションラベルが一体化しています。
ハンガーループの材質に変化が見られます。
またウエストポケットの造りも簡略化されています。
a0164296_16152857.jpg




簡略化した裾のループトンネルの仕様
下が簡略版
a0164296_16151377.jpg



ハンガーループ
上がDLA83
下はDPSC72
a0164296_1615132.jpg



ウエストポケット 縁の処理に注意
上 従来のもの
下 簡略化したもの(DLA83)
a0164296_16144728.jpg

[PR]
by poemaquince | 2011-10-01 16:24 | parka | Comments(10)

M-65PARKAの変遷(その3)インストラクションラベルについて

 一般にE.C.W.PARKAといえば、80年代後半に登場したウッドランドカモフラージュのゴアテックスパーカのイメージがあると思われます。(ゴアテックスパーカの E は、extended・・拡張型・・の E で、エクステンディド・コールド・ウェザーです。)
 ややこしいのですが、フィッシュテールの「M-65パーカ」に対しての呼称E.C.W PARKA(エクストリーム・コールド・ウェザー)については、すでに70年代前半より用いられていたことはすでに見てきたとおりです。

 さて、今回は右裾についている「インストラクションラベル」の変遷についてです。詳しく見ると、年代により表現が微妙に変化していきます。(どうでもよいと思われるような変更もあるのですが・・・)
 また、M-51時代にZIPPER(商標)からSLIDE FASTENER(一般名称)に修正された単語について、再び復活(6)しています。しかも別項(9)ではSLIDE FASTENERも併用されているではありませんか(笑)(80年代DLAになってもこの表記は直っていません!)たまたま担当した職員のセンスにもよるのでしょうが、MIL-SPECといえども厳密なようでいてそうともいいきれないところもあったりします。

68会計年度のM-65 (PARKA,MAN’S,M-65)
MASON and HUGHES,INC.
PARKA, MAN’S, ARCTIC, M-65
M-65と明確に謳っています。
a0164296_160050.jpg




70会計年度のM-65 (PARKA,MAN’S,M-65)
SPORTSMASTER,INC.
DSA68を踏襲しています。
a0164296_15593724.jpg




71会計年度のM-65 (PARKA,EXTREME COLD WEATHER)
ALPHA INDUSTRIES,INC.
前々回の「その1」で言及したサイズタグは、PARKA,EXTREME COLD WEATHERの表記なのですが、インストラクションラベルは旧表記のままです。移行期の在庫をそのまま使ったというところでしょうか。
a0164296_15592888.jpg



72会計年度?のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
DPSC.DIR.OF MFG
新表示のインストラクションラベル
標記がPARKA,EXTREME COLD WEATHERとなって、M-65の記載が消滅しています。
また、パーカの裾を指す「スカート」の表記(4・5)も消え、「ボトム」(4)や「大腿廻りのドローストリングス」(5)と言い換えられています。
洗濯手順(10)については、全面的に書き換えられ、「Quarpel(米軍の撥水生地)衣料の取扱手順に従え」となってしまいました。
a0164296_15592054.jpg






73会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
WYNN INDUSTRIES,INC
E.C.W.PARKA72年度版に次の一文が追加されています。
(10)「洗濯するときはスライドファスナーを閉じなさい」(笑・・・いやたしかに大事です!)
a0164296_1559436.jpg




74会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
VANDERBILT SHIRT CO.,INC
DSA73を踏襲しています。
追記:・・・と思いきや項目10の最終行launderingがlaunderedに修正されていました(!)。他にも探せば異なる点があるかも知れません。
a0164296_15582672.jpg



83会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
CARBON HILL MFG.CO.,INC
サイズタグと一体化し、ラベル位置も背中に移ってます。インストラクションの表記はDSA73から変更ありません。(追記:正確にはDSA74から、しかもぱっと見なので、もしかしたら細かい変更あるかも・・・)
a0164296_15515571.jpg

[PR]
by poemaquince | 2011-09-25 16:04 | parka | Comments(0)

M-65PARKAからPARKA,E.C.Wへ(その2)

M-65PARKAの変遷についてシリーズその2、今回は首廻りについている「ライナー用ボタンタブ」の変遷についてです。70年代初頭!までは、M-51ライナーが取り付け可能なように、ボタンタブが4つ付いています。さすがに70年代後半にはM-51対応は省略されたみたいですが・・・それが概ねいつごろなのかは今回ははっきりしませんでした。多分74年度以降と思うのですが・・・(追記:・・・と思ったらDSA74持ってました。以前撮ったタグの写真なので、今度引っ張り出してシェルを確認します。追記の追記:DSA74のライナータブは3つでした。74年でほぼ切り替わったと考えられます。)

68会計年度のM-65 (PARKA,MAN’S,M-65)
MASON and HUGHES,INC.
シェルと同材質のコットンナイロン製ライナー取付用タブに平型ボタン
タブの数が、4つあることに留意
(一番右のタブボタンは、M-65用ライナーでは使用しない。)
a0164296_23591119.jpg



70会計年度のM-65 (PARKA,MAN’S,M-65)
SPORTSMASTER,INC.
シェルと同材質のライナー取付用タブに「いわゆるファティーグボタン」
タブの数は4つ
a0164296_23584148.jpg



71会計年度のM-65 (PARKA,EXTREME COLD WEATHER)
ALPHA INDUSTRIES,INC.
シェルと同材質のライナー取付用タブに「いわゆるファティーグボタン」
タブの数は4つ
a0164296_23582749.jpg



72会計年度?のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
DPSC.DIR.OF MFG
この個体は、平型ボタンを使用(タブの数は、4つある・・・写真に写ってないけど)黒色仕上げのスコービル真鍮ファスナに留意
a0164296_23573383.jpg



73会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
WYNN INDUSTRIES,INC
ライナー取付用タブがナイロン製に変更、ただしタブの数は4つ
(サイズタグが黄色いのは塗料付着のため。)
a0164296_23564128.jpg



83会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
CARBON HILL MFG.CO.,INC
M-51ライナー用に4つ造られていたライナー取付用タブは、さすがに3つに減らされています!
a0164296_23554863.jpg

[PR]
by poemaquince | 2011-09-19 00:04 | parka | Comments(0)

M-65PARKAからPARKA,E.C.Wへ(その1)

昨年だったか、愛用していたリコーのカメラが突然機能停止してしまいました。修理の価格より安価で新品のカメラが買えてしまうので、ソニーのコンパクトカメラを買いました。電子スペックでは新しいカメラの方が数倍うえなのですが、写真そのものの質感は前者の方が良い気がします。やはり修理して使うべきだったのか?付喪(つくも)の神さまに叱られそうです。
さて、当ブログの初期の頃(2010年1月)に少しだけ言及したM-65PARKAの変遷について、再度整理して記述したいと思います。
まずは、サイズタグの変遷について
68会計年度のM-65 (PARKA,MAN’S,M-65)
コントラクターはMASON and HUGHES,INC.のM-65 PARKAサイズタグ
a0164296_22364753.jpg



70会計年度のM-65 (PARKA,MAN’S,M-65)
コントラクターはSPORTSMASTER,INC.のM-65 PARKAサイズタグ
a0164296_22362817.jpg


71会計年度のM-65 (PARKA,EXTREME COLD WEATHER)
コントラクターはALPHA INDUSTRIES,INC.のサイズタグ
M-65の表記が消え、PARKA,EXTREME COLD WEATHERの表示になっていることに注意 ただし、裾のインストラクションラベルの表示はM-65のまま
a0164296_22361358.jpg


72会計年度?のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
DPSC.DIR.OF MFG(DefencePersonnelSupportCenter.DIR.OF MFG? )はDSA(Defense Supply Agency)の外郭企業ではないかと思うのだけど詳細は分かりません。サイズ表記にNATO SIZEを併記していることに注意
M-65の呼称は完全に消滅
この個体は、平型ボタン、黒色仕上げのスコービルジッパーに特徴あり
a0164296_2236019.jpg



73会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
コントラクターはWYNN INDUSTRIES,INCのPARKA,E.C.W
サイズタグが黄色いのは塗料付着のため。NATO SIZEも標準併記
(↓ちらっと写っている)ライナー用ボタンタブのナイロン化に注意
a0164296_22354124.jpg


83会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
コントラクターはCARBON HILL MFG.CO.,INC
サイズタグとインストラクションラベルの一体化が行われている。
70年代初頭までのモデルと比べ、シェル細部の造りが大きく異なっている。
a0164296_2235137.jpg


追記:74会計年度のパーカがありました。
VANDERBILT SHIRT CO, INC.
サイズタグは、PARKA,EXTREME COLD WEATHERの表示です。以前撮った写真なので、シェル本体を次回確認したいと思います。
a0164296_21413536.jpg


この項つづく
[PR]
by poemaquince | 2011-09-14 22:47 | parka | Comments(0)

M-65parkaとの比較

M-65パーカが、オークションなどでM-51パーカとして出品されてしまっている事例などがまれに(最近では非常に多く)見られます。
M-65パーカも70年代に入るとコントラクトラベルから「M-65」の表記が消え、「エクストリームコールドウェザーパーカ」(parka,extreme cold weather)になったりするので余計に混乱しやすくなってしまったのではないかという気もします。M-51とM-65は外観上明らかに異なる点もあるのですが、写真のみだと中々判りづらいことも事実です。そこで写真で判りやすいような外観上の違いをいくつか述べてみたいと思います。やはり一番のちがいはシェルにフードが付いているかどうかになります。ただし、ファー付きフードをボタンでとめてしまった場合(特に、M-51フードを付けてしまった場合)一見して、なかなか分かりにくくなってしまいます。

M-65パーカ シェルの図
a0164296_0301775.jpg

1970会計年度発注のM-65パーカ コントラクトラベル
a0164296_0542676.jpg

71年会計年度のM-65パーカ コントラクトラベル
 M-65の表記が消え、parka,extreme cold weatherに移行した表示に注意
 (ただし、裾裏のインストラクションラベルにはM-65の表示あり。)
a0164296_055147.jpg


M65パーカ フードを外したところ。
シェル本体にフードが付いていない点に注意
a0164296_1326195.jpg


M1951パーカ ファーフードを外したところ。
ファーフードは、本体のフードの内側に重ねて装着します。
a0164296_13241665.jpg

[PR]
by poemaquince | 2010-01-20 00:19 | parka | Comments(0)