さて、前回は石目(ペブル)ボタンの材質についてみてみたわけですが、今回はボタン裏面にある刻印について確認してみたいと思います。
というのも、この旧ドイツ軍もの界隈は、かなり古い時期から世界中にコレクターがいて人気がありかつ高価であるため、精巧なレプリカが数多く出回っていて、そもそもオリジナルと見分けがつかないという事態が古くから伝えられていたりします。もちろんすべて程度の良いものは怪しいと言っているわけではなく、ジャンルにより様々ではあると思うのですが、今となっては判定が非常に困難なものもあったりします。
例えば、一部を除き「生地」などは、20世紀の技術革新がはやく、レプリカを作るにしてもすでに市場にない「織り機」や「素材」などで再現が困難ということがあったりします。一方、金属ものは、金型さえあれば多分70年代あたり(場合によっては現在も)までは随分精巧な複製品が生産されていたのではないかなどと推測したりしています。
ということで、ペブルボタンの例で考えて見ましょう。
R.D.の刻印(R.Dold/Offenburg?のこと?未確認です)
左:オリジナル(亜鉛合金)
右:レプリカ(亜鉛合金?)鋳造のパーティングラインに留意
パーティングラインがなかったら見分けるのは結構難しいかも
同、おもて石目模様
よくできています
B J 42の刻印
両者ともオリジナルとして取得したもの
左:オリジナル?(材質はスチール)
右:レプリカ?(材質はスチール)
刻印の書体が異なることに留意
特に右のものは、書体が線でなく面で刻印され、かつ、おもて側の石目文様がかなり潰れていたので、レプリカと判断したが、後日アインハイツブラウの石目がはっきりしないボタンがFestung.netに紹介されていたため、レプリカに?をつけてみました。
同、おもての石目模様
やっぱり右はレプリカじゃないかなあ??
どなたか、ご存じの方ご教示いただけますでしょうか?