という訳で、いきなりマイナーな(ていうか、その筋ではつとに有名な)「EX-48-1」パーカと、「M1948」パーカを比べてみようという企画です。記述者川村も現物を見るまで「ライナーはグラスウールだけど、シェルはM-48とおんなじだよね」と思ってたりしたのでした。ところが、いやはや、百聞不如一見(ひゃくぶんはいっけんにしかず)、実際に比較してみるとさまざまな発見があったりします。
特にびっくりしたのが、生地のマテリアルです。てっきりM-48と同様の厚手コットンサテンと思っていたのですが、実際に手にしてみると、ライトオンス(薄手)のコットンナイロン(?)様の生地でした。ただし、M-51とは異なる織りではありました。
では早速、見ていきましょう。
全景
左:EX-48-1 右:M1948
フロントファスナーを開いたところ
左:EX-48-1 右:M1948
EX-48-1シェル側に付く唯一の表示
サイズラベル
EX-48-1ライナー側、裡ポケットの表示
記載内容によりシェルとライナー一体での運用であることが解る。
ライナーボタンを外したところ
左:EX-48-1 右:M1948
背面の比較
左:EX-48-1 右:M1948
EX-48-1 フード廻りのアップ
ファーフードトリムは、ヌートリアと思っていましたが、最近ではウルヴァリン(wolverine)という解説をよく見かけます。
同じくM1948のもの
比翼裏面
左:EX-48-1 右:M1948
EX-48-1 比翼裏面の補強ステッチに留意
EX-48-1 腰のドローコード部のアップ
ドローコード取り出し口に水平に走るステッチに留意
腰部の比較
左:EX-48-1 右:M1948
右ポケットの比較
左:EX-48-1 右:M1948
EX-48-1のシェル本体にはサイズ表示以外のラベルは見当たらない。
右ポケット裏面とドローコード
左:EX-48-1 右:M1948
左裾 :EX-48-1
独特のドローコードの取り出し口に留意
左裾 :M1948
極初期をのぞく通常のM-51と同様のタイプ
フィッシュテールの比較
上:EX-48-1 下:M1948
EX-48-1のスナップボタン(スタッド)の補強テープに留意
ところでこの「EX-48」、M-48パーカの前身(実験)モデルのみを指すものとばかり思っていました。ところがググってみるとグラスウールファイバーでライニングされた一連の極寒用装備(被服のみならずテントとかも!!)のシリーズであることが解ります。
フランスのUSMCに関するサイト
http://usmc-collectors.pagesperso-orange.fr/fichiers%20listes%20et%20divers/korea%20catalog%2012.htm
おなじみU.S.militaria forum
http://www.usmilitariaforum.com/forums/index.php?/topic/99670-information-needed-on-uniform-type-ex-48/