M-51Parkaに関する2,3の事柄

件の「ファティーグボタン」について MIL-P-11013D

  先日、ついに M-1951 PARKA SHELL に関するMIL規格仕様書(MIL-P-11013D)を入手することができました。といっても残念ながら1962年8月29日付のリビジョンD版なんだけど。なので、当初期待していた初期のコットン/ナイロンの生地の状況などについては記載されていませんでした。(追々、詳細にいついて言及していこうと思ってるんですが、英文は得意でないのでなかなか捗らないかも。)
  ところで突然ですが、皆さんは"あの"ボタンの呼び名に困ったことはないですか?よくフィールドジャケットのライナーを留めたりする、表裏が同形で中央がヘコんだ19mmのあのプラボタンの・・・・記述者(川村)は苦し紛れに「いわゆるファティーグボタン」とか呼んでいます。「ドーナツ型」などと呼ぶ人もいたりしますがいまいちしっくりとはいきませんよね。また、初期ジャングルファティーグやDSA時代のM-51(フィールドジャケットもパーカーも)などについているあれは、やけにつやつやです。私は、あれはその当時(60年代初頭)納品したメーカーの製品がたまたまそうだっただけだと思っていました。ところが、前述の仕様書をみてたら、ちゃんと書いてあるではないですか!

3.2Material.素材
3.2.9
Buttons.ボタン
The buttons shall conform to type 2, class D, style26, 30-line and style 28, 45-Line of specification V-B-871.
ボタンは、仕様書V-B-871によるタイプ2、クラスD、スタイル26番の30ライン(約19mm径)とスタイル28番の45ライン(約28mm径)に一致させること。
The buttons shall have a glossy finish and shall conform to button shade standard, color olive green BP.
ボタンは、つやあり仕上げとし、オリーブグリーン色BP(button/plasticの略?)のボタン色合い規格に一致させること。

連邦仕様V-B-871は、ボタンとボタンホールについて包括的に?定めているものと推測できます。そこで定める「スタイル26」があの形のボタンのようです。30ラインというのは大きさを示す単位だそうで、もともとは欧州の腕時計の大きさを表していたとか。「スタイル28」のほうは、大きさからいってもM-51独特の袖ボタンを指すものと思われます。そして注目すべき点は、つぎの文で、The buttons shall have a glossy finishとわざわざ「つやつや仕上げ」にしなさいと指定している!ことです。もちろん「初めに製品ありき」で仕様の文言のほうを製品に合わせたとも考えられるのですが。グロッシーでもマットでもどちらでも構わないような気がするので、なぜわざわざグロッシーと記載する必要があったのか、またまた謎が増えるのでした。
で、結局、あのボタンの呼び名ですが、「V-B-871で定める26番型の19mmボタン!」って・・・めんどくさ~、本稿では当面、「件のファティーグボタン」とでもしておきます。

件(くだん)のファティーグボタン(つやつや~)
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V-B-871で定める28番型の28mmボタン(笑)
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# by poemaquince | 2010-12-02 22:22 | parka | Comments(4)