M-51Parkaに関する2,3の事柄

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タイガーストライプの迷宮(番外編その3)井の頭公園ぼっち飲みの夕暮れ

 「大人になれば、焼き鳥食べて(ビールもね)いろんな事を考えるものさ」というのはだれの箴言だったか定かではないのですが・・・

 ということで「コンバットマガジン記事への違和感」ブログに寄せられた「非公開コメント」についてすこし考えたりしていました。

 特に、当該記事ライターでいらっしゃるOさまのごく身近な関係者の方からいただいた「投稿コメント(非公開)」については、先方さまに非常に大きな「誤解」があるようでしたのでこの場にてしっかりと誤解を解いておきたいと考えています。また、その上で川村がブログ稿にて提起させていただいたいくつかの論点について、エビデンスを含めいろいろご教示・ご詳解いただければと思っております。

 先方さまからのコメントは非公開仕様で頂いておりますが、事実関係の誤解を解くため必要最小限度の引用をさせていただきます。(以下引用部分は『色』表示)追記:引用不可とのご連絡があり以下引用部分は削除しました。ただし要旨を()にて補記

 『・・・・・・・・・・・・・・。』(批評は歓迎するが盗作というブログの指摘は遺憾)というご投稿でした。

 その点については、前回、前々回ブログをしっかり読んでいただけたらお分かり頂けるとは思うのですが、川村の当該稿は批評として書かせていただいたものであり「盗作」「記事」を盗んだというような指摘はいっさいしてはおりません。「先行した研究、参照した書籍には「参考文献」として言及する事がマナーだと思う。(‥略‥)その辺はしっかり明記しないとただのパクリ記事になってしまうのではないだろうか。」と書いたとおりです。繰り返しになりますが当該記事を「盗作だ」という気持ちはまったくなく、一連の考察・考証については、その元となった根拠や参照元をしっかり明記する必要があるのではないかと疑問を呈したものです。そういった「所作」はものを書いて発表する場合の仁義だと思っておりましたので、その点の指摘を行ったまでです。そのことは誤解なきよう当ブログ稿をお読み頂けたらと思います。

 そのうえでコンバットマガジン誌ライターさま(の関係者の方)が、『・・・・・・』(誤解を与えたことは詫びるがカンプマガジン記事はほとんどをコンバットマガジン記事のライター氏が書いたもの)とおっしゃられております。(もちろん当方へ「お詫びする」必要は全くないのですが)名前を出せずにいた事情は充分よく判りましたし、また、CM誌からの指示で、ページ数の制約や初心者対象という制約から全ての情報が載せられなかった事情もあったようです。なので、さまざまな制約の中で書かざるを得なかったライターさまの事情も理解できます。ですが、当該記事がほかの人(福岡氏)の名義で発出されている以上、そう言った事情を斟酌したとしても、やはり文中、あるいはその他何らかの形で、カンプマガジン記事(あるいは三一新書「べトナム特需」やRDJ「タイガーパターンズ」)に言及し、解説される必要があったのではないかと思うのです。

 ですので、ライターさま(の関係者の方)からのご依頼である(ブログの?)『・・・・・・・。』(記事を取り下げてほしい)とのご要望は、受け入れられないことを明確にお伝えしておきたいと思います。

 いずれにせよ、60年代当時のジャングルプリント(タイガーストライプ生地)が、APAKPA、あるいはCISO事務所などを通じてどのように調達され供給されていったのかなど、(USミリタリアフォーラムみたいに)公開の対話や議論を経て相互に認識が深まっていく世界を願ってやみません。

 ・・というような事を、「いせや(井の頭公園店)」などで、焼き鳥を食べながら(ビールもね)つらつらと考えたりしてたのでした。

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追伸:というわけで(古くからのパーカ系読者の方はご承知のことなのですが)当ブログ『M-51parkaに関する23の事柄』に関しましては、他の読者さまへも経過や状況が共有できますように、コメント欄は原則「公開モード」で投稿されますようご協力をお願いいたします。

重要な追記:当該関係者さまより「引用不可」とのご連絡をいただきましたので一部引用部分を修正させていただきました。また、その方が実際にコンバットマガジン誌の当該ライター氏の身近な関係者であるかどうかについて当方は未確認です。なお、当ブログにて提起した疑問点についてのご意見は現時点で特に寄せられてはおりませんことを申し添えます。 2018/7/25



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by poemaquince | 2018-07-18 00:23 | tiger stripe | Comments(3)

TSの迷宮-番外編- コンバットマガジン誌記事(2018年8月号)への違和感その2

(前回よりつづく)

 という訳で、タイガーストライプ特集記事への違和感(その2)になります。

 ただし、ライターの方もその記事の最後の部分に「要所要所の物証や傍証、証言はあるものの、この考察自体も・・・全体として推測の域を出ない」というふうにおっしゃってはおります。川村もこの記事を全て否定している訳ではなく、この記事の「考察」や事実関係の「解釈」について疑問に思う点を指摘させていただいているだけであることをご理解いただければと思います。ライターの方も「・・・集めれば集めるほど、余計に答えが分からなくなるタイガーストライプの迷宮、その魅力そのものではないだろうか」と記事を結んでいますしね。

 ということでその、その「考察・解釈」についての疑問点をいくつが挙げさせていただきたいと考えます。


1)記事での「分類」の意図がよく判らない

 ”大別して「ベトナム海兵」「APA調達」「横流し」「お土産」「非日本製」の五つの潮流に分類できそうである(p10)”(以後””で記事引用を示す)と「五つの潮流」を挙げてますが、この分類にどういう意味があるのでしょうか?この分類は、同ページ口絵のマトリクスとも整合しないし、以後記事中には全く触れられませんが?(任意に分けるだけなら何でもアリになってしまいます。)


2)談合による「パターンの違いの派生」は論理の飛躍ではないか?

 ”談合の結果、製造は勝手知ったる各社を回る事になるものの、ローラープリントマシンのローラー外周=パターン周期となるが故にパターンの切り貼りが生まれたのではないか、という事である(p10)”という「考察」は後半の一部はそうだけど「談合」とは別次元の話で、結びつけるには論理飛躍しすぎという事でしょう。それにローラー径とパターン周期、したがってそれに伴うパターンの切り貼りは前回述べたとおり福岡伸介氏やRDジョンソン氏らの研究で既に明らかであるし、そのこととコントラクター(請負契約者)の契約(談合による)は関係はない。というかライター氏はタイガーストライプの(請負)製造に関して根本的な勘違いをされている節があるようです。一般的に請負は、プリントから縫製まで一貫して直営で行われるわけでは無く、元請けが生地屋さんや縫い屋さんにそれぞれ発注するのが一般的ではなかったのではないでしょうか?であれば談合云々を持ち出すまでもなくそれぞれのローラー径で版がそれぞれ出来上がったという事でよいのではないのか?(たとえば元請けが「高島屋(百貨店の)」のベオガムフライトスーツの例とか。もちろん元請けが生地屋さんとか組み合わせはいろいろあるとは思うけどね)


3)”68年までには米国内の兵站関係も充実し、外部発注の被服もほぼ見られなくなる。(p08)”というのもあまりにナイーブな見方ではないか?

 バイアメリカン法(’33)の’67年の規制強化により「域外調達」のハードル(コスト高でも米国製品を優先して調達しなくてはならない)が高くなり日本での調達が困難になったことが原因であり、米国内の兵站が充実したからというのは因果が倒錯した理解ではないでしょうか?(っていうかその前段に66年に日本25万着、韓国84万着の戦闘服(たぶんファティーグ)の調達の記述もあり、この元ネタって、三一新書「ベトナム特需」pp80-84の辺だと思うのだけど、ここにバイアメリカンのことも断片的ながらしっかり書いてあるのにね)

 川村の推測になるけど、いわゆる「ドル防衛」と並行してこのバイアメリカンによる調達規制の強化が、本土からオキナワ縫製への移行をより全面的に推進(プリント生地は本土から輸出)したのではないか?そのひとつのファクターではないかと思うのです(当時のオキナワは琉球民政府=米国間接統治下であり、純然たるドル経済圏であった)。


【↓写真】前回記事でも書いたけど、CM誌ライターさん曰く「ゴールドパターンの亜流(右)」、「ジョンウエインパターンの亜流(左)」という独自研究をされているようですが、その考察は全く「妥当でない」と考えます。

「亜流」の呼び方が恣意的で、ここは従前のとおり一般的に「ARVNクラッシック(右)」と「レイトウォー(左)」で全く問題ないでしょう。(てゆーか、〇〇の亜流って言い出したらタイガーストライプってすべてフレンチリザード、あるいはVMXの「亜流」になっちゃうよね。)

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 というわけで、現時点でクオリティの高いタイガーストライプ研究の記事を読みたい方は、まず池袋のサムズミリタリヤへ行って、カンプマガジンVol2jan 2002)を買いましょう。定価1000円ですが、たぶん特価600円で買えるはずです。それに掲載されているMASH福岡氏の論考だけでも優に600円以上の価値があると思います。(https://parkashell.exblog.jp/21579043/)いやマジで勉強になります。おススメですっ!

追記:念のためサムズミリタリヤオンラインショップを見てみたら3.4.5号の案内しか無かった。2号売り切れかも!


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by poemaquince | 2018-07-08 00:17 | tiger stripe | Comments(5)

タイガーストライプの迷宮(番外編)コンバットマガジン誌記事(2018年8月号)への違和感

 kara-pattarさんの「超音速備忘録」にモデルグラフィックス誌でSW「スター・デストロイヤー」の電飾特集するって書いてあったので、もう何十年かぶりにモデルグラフィックス買おうと本屋さんへいきました。MG誌、書店の一件目はすでに売り切れていて、少し焦って二件目を廻ったら書棚に一冊残っておりました。棚のモデルグラフィックスに手を伸ばすと、虎彪のM-1ヘルメットのおしゃれな表紙がちらりと目に映ります。あれ、なんじゃこれ?とおもって手にとるとなんと「コンバットマガジン誌」です。おまけにタイガーストライプが特集と書いてあります。以前のこの稿(タイガーストライプのボタンの巻)でコメント欄の書き込みがあった沖縄タイガーさんのCM誌取材のコメントを思い出し「ああ、沖縄での縫製事情とかの情報もあるかも!!」と少し期待してMG誌とCM誌と両誌購入という大盤振る舞いをしてしまったのでした。

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 帰宅後に「スター・デストロイヤー」特集のMG誌は未開封で差し置いて、そそくさとコンバットマガジン誌面、タイガーストライプ特集に目を通します。カラーページには、べトナム海兵隊(VMS)やベオガムの写真が並んでいます。期待して記事に目を通して読み進んでみると、あれれ??うーん、これってほとんどサムズミリタリヤ「カンプマガジンVol2(2002)」でのMASH野本福岡氏の記事、あるいは三一書房「べトナム特需」安藤慎三(1967)の記述がベースになってるよね。いや決して参照するなということではないけど、先行した研究、参照した書籍には「参考文献」として言及することがマナーだと思う。文中で資料に言及していたのは「週刊朝日(1965716日号)」の記事だけだったし。その辺はしっかり明記しないとただのパクリ記事になってしまうのではないだろうか。また、RDジョンソンの研究(タイガーパターンズ)に全く言及しないのもバランスが悪いというか不自然と思われます。ローラー径でのパターンデザインの脱落を説明するのであればやはり何らかの形で「デンス」「スパース」に言及するのがスジではないでしょうか。

 で、もっと???なのは10ページに掲載されている「タイガーストライプの変遷」の表、かなり断定的に年代を特定して線引いてしまってるけど何か判断の根拠があるのでしょうか?先の野本福岡氏の記事でもここは「頃」をつけて「もやっ」とさせているのですけど、このマトリクスだけ見るとかなり断定調です。発注(生産)時期についてぜひ根拠を伺ってみたいと思います(まさかMASHさんのウェブ広告ではないとは思いますが)。あと、表ではいわゆる「ARVNクラッシック(ADD)」を「ゴールド亜流」に位置づけちゃってるけどこれは明確に誤りですね。ADDはパターンを見てもADSの下流にはないし、当時の写真でも67年にはADDの使用が観察されていますしね。なんかこのヘンは、言及はしていないところのジョンソン分類のADS/ADD説に引っ張られてしまったということでしょうか?また、いわゆる「レイトウォー」についても「ジョンウェイン亜流系」にカテゴライズ(パジャマ、厚手パジャマ)してまとめてしまっていますが、この分類も理解に苦しむところです。(もしかしたら記事の著者は「ニポンスゲー!他のアジア生産はみんな亜流だ!」みたいなNTUY脳が入っちゃってるのでしょうか?)

 あと、ぜひ根拠を知りたいのが、南べトナム海兵隊(VMS)パターンのTYPE分類についてです。この生地が日本でプリントされていて、べトナムで縫製されていたという見解(追記:これも先の野本福岡研究にしっかり明記されておりました)には全く賛成なのですが、当該の表では、そのTYPE58年〜66年まで毎年度分けて分類しています。もしそれが本当ならばすごい発見です。タイプ違いのエビデンスがどうなのか実に気になるところです。

 また、記事中に、もと生産者の糸数氏の証言が出てきます。お名前からして当時のオキナワでTSの縫製に関わっておられた方とお見受けいたしました。あたかもその方の証言で「タイガーパターンは、リザードCパターンから米軍によって作り出された」ように書いてありますが本当にそう言った「文脈」で糸数氏が語ったのでしょうか?そもそも当時のオキナワでは生地はプリントしておらず、ヤマトから「輸入」していたわけで(オキナワでの本格的縫製は60年代中盤以降と推定される)、当時から10年近く遡る「南べトナム海兵隊(VMS)」パターンの派生については糸数氏は知る立場に無いと思われます(いや糸数氏が嘘をついていると言っているのではなく、似たような発言を著者あるいは編集者が都合良く切り貼りしてんじゃね?という疑問です)。

 まあ、内容に??な部分もありますが、以前のCM誌のようなむちゃくちゃな解説と比較するとだいぶましではあるのですが(まあウィキペにも項目建たって書いてあるけどもね)。でもこの業界の記事って、ほんとウィキペでいうところの「独自研究」(笑)多いっすよね。(この項つづく)


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by poemaquince | 2018-07-01 23:31 | tiger stripe | Comments(3)