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M-51Parkaに関する2,3の事柄

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仁義なきヤフオク 偽タイガーカモまかり通るの巻

 いや、これはひどい!!  今のヤフーネットオークションの制度設計では、「ビンテージもの」の悪意あるニセモノ出品者に対抗することができません。  もちろん、レプリカと知らずに「実物」と称して出品されてしまう方もいらっしゃいますが、その場合「質問欄」にて問い合わせをすれば、大抵は誠実に対応される方がほとんどです。しかしながら、出品者が確信犯的にニセモノを高値で売り抜けようとしている場合、質問をネグレクトしていれば、その商品に質問が「ある」ことさえもほかの入札参加希望者には伝わりません。  オークション運営側は、「いや通報ボタンがあるでしょ」と説明されるかもしれませんが、いわゆる商標に守られるものの「ニセモノ」は通報できますが、「ビンテージ」な品物に対する「ニセモノ」を通報するカテゴリーはありません。なので、近似あるいはその他のカテゴリーで通報したとしても、その通報は運営側にもネグレクトされているのが実情です。  もちろん、一義的にはネットに書かれたことを鵜呑みにしてしまう入札参加者の責任ではあるのですが、しかしながら一定程度の相互信頼がないと個人間のネット上の取り引き自体が成り立たないということにもなります。ヤフオク取り引きで相手の「不実」が明白な場合であれば、評価欄にて評価できますが、特に「古着系ビンテージ」ものの場合,品物を受領しても落札者がニセモノであることに気づかない場合があるのではないでしょうか。  川村は過去のブログ記事にて、二度にわたり「仁義」(ここでは他者への敬意と自己の責務を果たすことの意)を強調して来た訳ですが、それでもここのところいやな事例が続いています。  もし、これを読んでいる方で2万円以上のビンテージタイガーストライプを応札しようと思っている方がいらっしゃいましたら、自己防衛のためつぎのとおり提案します。多少高価ではありますが、まずはR.D.ジョンソン「TIGER PATTERNS ,A guide to the Vietnam war's combat fatigue patterns and uniforms 」を購入されることを推奨します。ニセモノを数万円でつかまされるくらいなら、充分に元はとれる(笑)とはおもいます。


「ほぼデッド! 60s ベトナム戦 ゴールドタイガーストライプジャケット ビンテージ ヘビーウェイト 米軍実物 ADSパターン」即決230,000円だそうです。
1円スタートで5万円に高騰!!
 あーあ・・・
パターンの不連続線に留意
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「1960’s Gold Tiger stripe jacket ADS pattern」だそうです。
 恐いよー
いや、レプリカとしてなら全然問題ない出来なんだけど
即決230,000円っていったい・・・
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《きょうの教訓》
●ネット情報は鵜呑みにしない。オークションの都合のいいキャプションなどをそのまま信じない。
●書籍にも応分のお金をかける。ただし、ゴミみたいな滓書籍(cfヘイト本)などもあることに注意

(こちらは正真正銘のオリジナル)
ほぼ同時期にヤフオクに出品されたすばらしいコンディションのADS!!即決19諭吉で落札されていきました。払える人うらやましい!いいなー
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by poemaquince | 2018-02-24 00:21 | tiger stripe | Comments(3)

タイガーパターンの迷宮 TO-79ジャングルプリントハットの巻

 タイガーストライプパターンのトロピカルハットの中に、TO-79とスタンプされたものがあります。いわゆるTO系の一連の「コントラクトナンバー」?から来ているものでしょう。
 今回のこのTO-79は、タッドポール系であることは何となく解ってはいたのですが、TO-78(タッドポール・デンス)との連想から、何となくこのTO-79もTDDかなという気がしておりました。
 ただ、縞の感じはTDDとまでは言えないかなとも感じており、自分の中でパターン分類は決めかねておりました。タイガーストライプのパターンを判定する場合、やはりある程度の面積が観察できないと確定することは難しいですよね。
 幸い、この個体の鍔(つば)は、一枚生地をくりぬいたもので、であるならばデンスとスパースそれぞれのパターンで一致する部分を確認してみようと思い立った訳でした。というわけで写真を見ていきます。

TO-79内装部
鍔部分の周回ステッチがだいぶ乱暴である
(この個体特有の仕上がりなのか、TO-79にみられる特徴なのかは不明)
鍔の生地は縫い合わせでなく、一枚生地をくり抜いている
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TO-79ハット上面
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TO-79ハット側面
ハトメ(アイレット)の間隔が狭い気がする
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ハトメ部分を内側から見たところ
いわゆる「菊割り」で留めていることに留意
内張りの黒い生地がだいぶ劣化している。
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タッドポールスパース(TDS)のパターンとほぼ一致
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TO-79はTDSとほぼ断定してよいと思われる。
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by poemaquince | 2018-02-15 22:30 | tiger stripe | Comments(0)

TIGER STRIPEの迷宮 タイガーストライプガーメントのボタンの巻

 R.D.Johnson「TIGER PATTERNS (Schffer1999)」 pp31-32によれば、スタンダードイシュー(いわゆるMDAPものなど)に観察される主なボタンとして「ラウンドバック」「レイズドバック」「ディスカス」の3っつのタイプのボタンを挙げています。今回はそれらのボタンを見ていきたいと思います。


左から「ラウンデッドバック」2種、「ディスカスタイプ」、「レイズドバック」
下段は、それぞれのタイプの裏面を示す。
ラウンデッドタイプの左側2例は名前の通り裏面が「まるまっている」ことに留意
ディスカスタイプは、円盤状の形を示す。
レイズドバックは裏面がせり上がり段をつくっている点に留意
径は左から
19.8mm※
19.8mm
17mm
18.9mm(いわゆる米軍の19mmボタン)
※径はこのほか取付け場所(ウエストタブなど)によりひと回り小さいもの(16mm)も観察される。
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ラウンデッドバック2種の比較
厚はそれぞれ
左側 4.5mm 主にJWDやTDSに多く観察される
右側 3.2mm この薄手のタイプを使用したガーメントは現認していない。
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なぜか自宅にノギスが(笑)! とても重宝です。
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 川村は、「ディスカスタイプ」を使用したスタンダードイシューは、見たことはないのですが、当時もののシビリアントラウザーズ(JWD)での用例は確認しています。また、このボタンについてジョンソンは、同書のテーブルチャートで、JWDパンツ BUTTON 3P1等を示しています。
 一方、「レイズドバック」のタイプは主にゴールドタイガー(ADS)やARVNクラッシック(ADD)などによく観察されるのはみなさんご存知のとおりです。
 ところで、上述の書籍「タイガーパターンズ」31ページのキャプションには、”Rounded Black” “Raised Black”と書いてありますが、多分 「Back」の誤植と思われます。ちなみに「ディスカス」は、”Discus Shaped Button Style”という表記です。
 なお、今回の写真はあくまで一般的な例示であって、たとえばラウンドバックのボタンについても様々な色味や厚さなどが観察されます。また、ここに紹介した以外のタイプのボタンの使用例等がありますので誤解なきようご了解願います。
by poemaquince | 2018-02-12 22:49 | tiger stripe | Comments(4)