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M-51Parkaに関する2,3の事柄

#日本人ファーストに騙されるな 参政党の台頭は地獄への道

 参政党という、最初はスピリチュアル系のセミナー商売を母体として生まれた国政政党(注1)が、猛威を振るっています。そして、かれらは「社会に承認されず、虐げられてきた大人をターゲットに、その層に刺さる物語を語り信者にする」(注2) というマーケティング戦略により、日本社会に渦巻く生活苦の怨嗟をうまく吸い上げようとしています。
 さまざまな問題を抱え、日々の生活に不安を感じつつ疲れ果てている大人にとって、SNSで流される真偽不明の情報も、ふとしたタイミングで心に沁みわたってしまうこともあるでしょう。そして、それがたとえデマ動画であったとしても、エコーチェンバーとフィルターバブルの中で不安で疲れた人々の洗脳が深く進行してしまうのです。
 さて、1930年代のドイツでは、これと似たようなことが起こりました。
 現代のSNSよろしく、当時のニューメディアのラジオと、映画、レコード、飛行船などをつかい「世界に冠たるドイツにおいて、ドイツ人の生活が苦しいのはユダヤ人のせいだ」と、恐慌に苦しむドイツ市民に訴える政党が台頭したのです。それは「国民社会主義ドイツ労働者党(ナチス党)」でした。そして1933年、ワイマール憲法下ドイツでの民主的選挙でナチ党は最終的に国会で第一党の議席を獲得したのでした。
 さて、ニューメディアを使ったスピリチュアルなデマと国民の不満を外国人に仕向けるという選挙手法のほかにも参政党とナチ党の共通点はあります。
 今年の5月に、参政党は「新日本憲法(構想案)」なるものを公表しました。つまり参政党の目指す国家観、統治原則みたいなものがこちらに書かれているということになるのでしょう。
 さて、参政党の憲法案については憲法学者や多くの方々も指摘している通り、「いわゆる近代憲法の体をなしていない」とか「怪文書みたいなもの」とか非難されているのですが、まあ、一応、川村もこちらを読んでみました。
 一読した感想は、「なんかふぁっとした言葉で書かれていて、ぼんやり読んでしまうと、多くの中学生は「別に悪く無くね?」とおもうよなあ。」といった感じです。
 しかしながら、あの「ひろゆき」氏も「裁判を受ける権利がないよ、裁判なしに死刑にされちゃうよ」と指摘してましたが、まあ、相当やばい憲法案であることは間違いありません。どのくらいヤバいかというと誇張でもなんでもなく「ナチ」並みにヤバいです。
 1945年の敗戦から学んだ「国民の権利」が丸ごと根こそぎ削除されています。とても大事なのでいちいち列挙しますが
 まず、国の統治に対する「国民の主権」が削除されています。国の統治は天皇(君主)とその臣民(家来:ここでは国民のこと)が一体となって行うみたいです。
 まず国民には、国防の義務が課されています。日頃威勢のいいネット軍師さまも徴兵されてブートキャンプで華と散るでしょう。
 そして「国民」の要件に「国を大切にする心」を定め、詳細を法定にすると書いてあります。つまり、日本人として生まれながら政権を批判して政府から「反日」認定されたら国籍をはく奪されるということです。もうナチでしょ。
 そしてほとんどの項目に「公益」という言葉が登場し、その「公益」は個人の自由や「権理」に優先するたてつけになってます。なので公益(お国のため)を理由に政府はいつでも国民をどうにでもできるということになります。例えば、税金徴収でも私有財産の没収でも何でもです。
 さらに、先の戦争の教訓により国民を守る安全装置として日本国憲法に位置付けられ実装された「基本的人権」「個人の尊重」「法のもとの平等」「普通選挙」「公務員の罷免の権利」、「投票の秘密」、「請願の権利」、「公務員の不法による損害賠償請求の権利」、「奴隷的拘束・苦役の禁止」、「思想・良心の自由」、「信教の自由」、「集会・結社・言論・出版・表現の自由」「検閲の禁止」、「通信の秘密」、「居住、移転、職業選択、外国移住及び国籍離脱の自由」、「学問の自由」「個人の尊厳と両性の平等」、「教育を受ける権利」、「勤労の権利」、「児童酷使の禁止」、「勤労者の交渉権・団体行動権」「生命および自由の保障、科刑の制約」「裁判を受ける権利」「逮捕の制約」「抑留、拘禁、侵入、捜索、押収の制約」「拷問、残虐刑の禁止」「刑事被告人の権利」・・・
 これら、いまは当たり前のように思われてるさまざまな「権利」条項がすべて削除されています。
 つまり、こういった条項がなければ、個人より集団を優先し、法律はインナーサークル(内輪)に有利に適用され、投票や通信は監視され、奴隷的拘束や強制労働が認められ、引っ越しが許可制になり、職業は強制的に割り当てられ、御用学者だけが優遇され、女性やマイノリティが差別され、労働組合は解散され、逮捕差し押さえは自由になされ、逮捕されたら拷問され、裁判もなしに処刑される。
 これ、日本国民に対してもいくらでもできちゃうよと言ってるのがこの憲法です。ね、ナチでしょ。
 「参政党は、いくら何でもそこまでしないでしょ」って?甘いです。かれらは「平気でうそをつける人々」です。
 詐欺的商売でスピリチュアル商品を心が弱っている人々に高額で売り付けて平然としていられる人々です。なので日本人ファーストなんてただの騙しのテクニック・方便にすぎません。
 彼らは、自分たちだけが権力サークルの内側に入り込んで甘い汁を吸いたいだけの人々です。詐欺的商法を「それができるオレって頭イイ」と感じてドヤれる人々です。
 もう、お分かりかと思います。日本人ファーストという言葉に惑わされず、日本の未来のため、自身の自由と権利を売り渡さないためにも十分に吟味してから投票してください。

注1(雨宮淳:note「参政党のこれまでを振り返る(結党前史編)」 

注2(まき:note「2025参院選に向けてスピリチュアル参政党 そのビジネス構造とは?」)
#日本人ファーストに騙されるな    参政党の台頭は地獄への道_a0164296_23234943.jpg
  

 いまの日本の個人の自由は、決して「当たり前」のものではなかったのです。天皇制軍国主義体制下では、多くの人々が国家の命令により命を奪われてきた。そのことを自分ごととして忘れてはなりません。


by poemaquince | 2025-07-12 23:10 | アレという国難 | Comments(1)
Commented by 白薔薇 at 2025-07-17 23:50
平素は様々な理由から対立している各党派とその支持者も、今は自由民主主義体制を防衛するために大同団結しなければならない。もはや「参政党に言及すると宣伝になってしまうから無視が最善」などと言っていられる段階ではなく、このファシスト政党を潰すために党派を超えて連帯しなければならない。とは言っても、自民党はすでに新宿区議会で参政党と統一会派を結成しているし、参院選後に自民党が国政でも参政党と連立するというシナリオは決して可能性の低いものではない。これは小政党だからと言って軽視できない理由の一つである。