いやはや昨年9月から、本業のほうのパンデミック対応に動員されてバタバタで、ブログどころではなかったのですが、その間にもアレが政権運営から遁走するなどをはじめとして、この半年間にも様々な出来事がありました。
昨今では、愛知県知事に対するリコールで深刻な署名捏造が発覚し、運動を主導した高須美容外科医師や河村たかし名古屋市長などは末端に責任を押し付けて、「オレは何も聞いていない」と管理責任から逃亡したりしています。
あるいは、つねひごろ「既得権益の打破」とか「自助・自己責任論」とかを口走って上から目線で説教しているガースー首相は、無職の自分の息子には「大臣秘書官(公務員)」のポストを与え、その後許認可先の民間企業の部長に就職させたりと、ずいぶん既得権益を活用したりしています。
まあ、いさましい「にぽんの保守(自称)」や「上層(アレ・ガースー)」からは、責任は現場に押し付け遁走したり、自分(と仲間)だけには甘かったりする「卑怯な体質」が感じられます。本邦にまともな「保守」が育たないのはなんでだろ?
ところで、昭和史に造詣の深い、それこそ「まともな保守」だった半藤一利先生が先日亡くなられて、著書が書店で平積みになっておりました。せっかくなので先生の代表作「ノモンハンの夏」をよんでみました。陸軍エリートの卑怯(というか小人)な体質をこれでもかと描いています。
ああ、文庫帯に「現代に警鐘を鳴らす名著」って惹句があったけど、このことなのだなあと感じ入ったのでした。
「日本のいちばん長い日」は、大宅壮一名義のレアな版