TIGER STRIPEの迷宮 タイガーストライプガーメントのボタンの巻
左から「ラウンデッドバック」2種、「ディスカスタイプ」、「レイズドバック」
下段は、それぞれのタイプの裏面を示す。
ラウンデッドタイプの左側2例は名前の通り裏面が「まるまっている」ことに留意
ディスカスタイプは、円盤状の形を示す。
レイズドバックは裏面がせり上がり段をつくっている点に留意
径は左から
19.8mm※
19.8mm
17mm
18.9mm(いわゆる米軍の19mmボタン)
※径はこのほか取付け場所(ウエストタブなど)によりひと回り小さいもの(16mm)も観察される。
ラウンデッドバック2種の比較
厚はそれぞれ
左側 4.5mm 主にJWDやTDSに多く観察される
右側 3.2mm この薄手のタイプを使用したガーメントは現認していない。
なぜか自宅にノギスが(笑)! とても重宝です。
川村は、「ディスカスタイプ」を使用したスタンダードイシューは、見たことはないのですが、当時もののシビリアントラウザーズ(JWD)での用例は確認しています。また、このボタンについてジョンソンは、同書のテーブルチャートで、JWDパンツ BUTTON 3P1等を示しています。
一方、「レイズドバック」のタイプは主にゴールドタイガー(ADS)やARVNクラッシック(ADD)などによく観察されるのはみなさんご存知のとおりです。
ところで、上述の書籍「タイガーパターンズ」31ページのキャプションには、”Rounded Black” “Raised Black”と書いてありますが、多分 「Back」の誤植と思われます。ちなみに「ディスカス」は、”Discus Shaped Button Style”という表記です。
なお、今回の写真はあくまで一般的な例示であって、たとえばラウンドバックのボタンについても様々な色味や厚さなどが観察されます。また、ここに紹介した以外のタイプのボタンの使用例等がありますので誤解なきようご了解願います。
コメントありがとうございます。
ディスカスタイプは、60年ころのベイカーパンツなど各種の米軍衣料に観察されます。なのでタイガーパターン衣料の特徴というよりは、その時代(50年代?~70年代)の特徴ととらえたほうが良いかもしれません。
コザの工房の方のお話はぜひ詳しく伺ってみたいですね!!
ディスカスタイプについての解説ありがとうございます。 やはり民間のメーカーの使用するボタンによって様々なバリエーションがあるのかもしれないですね。