べトナム戦争期のM-1ヘルメット(シェル編その2)
といっても、シェル本体の造りに違いは無く、シェルにつくチン・ストラップのみ仕様が異なります。
通常のチンストラップと比較して、シェルとの固定用ドットボタン(スナップファスナ)のスタッド(凸)がついたものが空挺兵用になります。詳細は写真をご覧ください。
右が空挺タイプ
左が通常タイプ
空挺タイプのスナップファスナ(ドットボタン)に留意
チンストラップの比較
右が空挺タイプ
空挺タイプのチンストラップ
スナップファスナのスタッドが良く解る。
通常タイプのもの
チンストラップのバックル
刻印の状況に留意
バックルのうちボールリリースフックの無いものとの比較
バックルにフックを掛けたところ
ボールリリースシステムありとなし、それぞれの違いに留意
今回のシェル
McCord(マッコード)製
1965年4月のコントラクトと思われるもの。
刻印は「M 326 C」
明るいカーキドラブ色にリペイント?
同じく刻印部のクローズアップ
空挺用チンストラップのついたシェル
推定でParish(1968-69)もしくはR.J.Stampings(70-76)
刻印は「7371」
プレフィックスの無い4桁の刻印、字体や大きさも前回の「8924」と異なる。
刻印の場所にも留意(付箋側がシェルの下側になります)
poemaquince様にお聞きしたいことがあるのですが、M65 Parkaの素材についてです。
私はシェルがコットン65%・ナイロン35%のものしか知らないのですが、先日コットン70%・ナイロン30%のものを見かけました。
レプリカではよく見る混合比でしたが、いまいち実物かどうかがわかりませんでした。
もしかするとM65 Parkaの変遷の中にコットン70%・ナイロン30%のものが存在するのかな…と思い、質問させていただきました。
もしご存知でしたらよろしければご教授願えないでしょうか。
不躾なコメントすみません。
今後も更新、楽しみにさせていただきます。
ご質問ありがとうございます。
M-65parkaは、仕様書MIL-P-43496にて規定されているわけですが、仕様をみると、本体生地については、「OG-107色のコットンナイロン撥水生地でMIL-C-3924のクラス2に一致させろ」と書いてあります。(確認した仕様書は90年のF版なので、版によってはもう少し異なる記述かもしれませんがたぶんそれほど変わらないと思います。)なのでコットン/ナイロンの比についてはMIL-C-3924を参照してみないと何ともいえませんが、もしかしたら縦糸○○本、横糸○○本みたいに、パーセンテージ表示ではないかもしれませんね。念のため実際のシェルのラベルも確認しまして、生地混紡について記載の確認できたものが2点ありました。72年のDPSCの個体がC80/N20、同じくDLA83の個体もC80/N20でした。
はっきりしたお答えになっておらず恐縮ですが、たぶん時期あるいは製造ロットによっていろいろな混紡比があったのではないかと推測しております。
最近、パーカについての記事がほんと少なくなってしまい申し訳ございません。今後ともよろしくお願いいたします。