M-51Parkaに関する2,3の事柄

映画「シン・ゴジラ」観て考えました。(番外編)

 さて、前回はドキュメンタリー映画「日本鬼子」を観てつらつら思った事を書いてみたわけですが、今回は超弩級虚構映画「シン・ゴジラ」を観て感じた事を書いてみようと思ってます。いわゆる「ネタバレ」を含むのでこれから見ようと思っている人はまだ読まないほうがいいかもしれません。

 観終わったあとの感想第一声は「いやこれ福島原発のメタファーってゆうかパロディじゃね?」ってことです。「?」が「確信」に変わったのが、ヤシオリ作戦でゴジラへ「体液凝固剤」を投入する生コンポンプ車?(何て呼ぶ建機車か名称判りませんが)見たときです(笑)。3.11の注水車とおんなじです。まあ、水路を遡上するゴジラ(幼態)とか、ゴジラの通ったあとのがれきの山とか、3.11を彷彿とさせるシーンは至る所に出てくるのだけど。そして、凝固したゴジラはまさにフクシマ原発とそのまま重なります。ネットで検索すると、やはり皆さん似たようなことを感じて書かれている方が結構おられます。
 感想第二は、トロンビンとか血液凝固剤とか言ってたけど、経口投与か!!てゆうところです(そんなんで効くの?)。役所の伝手(つて)で民間プラントを総動員して凝固薬の必要量は確保できたんだけど、どうやって投与するんだろう?とハラハラしてたのに。そしたら上記のとおり。ヤシオリ作戦雑過ぎ(笑)。がれきの中、装輪の「生コンポンプ車」はゴジラにアクセスできないって!まあ、虚構にツッコんでも仕方ないのですが、映画前半の描き方がすばらしかったので、映画後半の展開には期待しすぎていました(笑)。在来線爆弾とかヤシオリ作戦の伊福部マーチで、「パロディーテイスト」満開です。
 そして、やはり傑作なのは、「災害」発生時からの政府対応シーンでしょう。東京湾横断道路の謎の陥没事故からの展開が秀逸!役所の会議の「バタバタ感」がハンパない描写で笑えます!東京都の災対会議のシーンも再現度が高い!東京ロケーションボックスで本物つかった??
 後半で印象的なのは、立川の災対基地で、政権与党の若手政治家二人が出世とかなんかのヨイショ談義をしてて、まあ、それはそれで泥臭くていいんだけど、そのあとヤシオリ作戦に出撃する現場の隊員に訓示なんかする場面なんだけど、さっさと立場変えて「この国の未来が云々」(みたいな??まあ、そんなかんじのいわゆる感動的なことがら)なんかで檄っちゃって、「ああ、隊員達は命かかってるのに、このひとたちは安全なところで指揮命令してんだろうな」とか感じてしまうのでした(まあ実社会でそういった豹変は大事なんだけどね)。この映画は、われわれ日本人は、あの3.11をこのようにやり過ごし、そしてアレは、いまだ宙ぶらりんにあそこに「固まっている」だけなんだよ。ということを見事に示しているのでしょう。
 いやー,庵野監督、上手い!!
 映画みる前は先入観をもたないようにとネット記事とか読まないようにしていたのですが、観おわったあと、他の人はどんな感想なのだろうといろいろ検索してみました。まあ、いろんな見方があっていいとは思うんだけど、あまりにアレなご意見(テーマは安全保障だ!みたいな(笑))も散見されたりします(おやおや)。
 あと、無人ボートに残された「春と修羅」とか、最後のカットの尻尾の「人型?」とか、全く気づかず(いや冊子は気づいたんだけど文字が読めなかった)見落としていました(こういったとき視力が低いのはつくづく不便です)。もいっかい観ようかな。
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by poemaquince | 2016-09-02 00:23 | 映画 | Comments(0)