M-51Parkaに関する2,3の事柄

宇都宮健児氏の英断に敬意を表します。

 小林よしのりという漫画家が、訳知り顔で、ぬるい評論をしています。
 http://blogos.com/article/183294/
 曰く「鳥越俊太郎だが、動機が「憲法改正の流れを阻止する」ためなのだからあきれ果てる。都知事は都民の暮らしを守ればいいのであって、憲法改正なんか何も関係がない。」
 都の首長選挙は、国政には関係ないというスタンスです。3Kシンブンあたりにみられる一見もっともな批判に見えますが、ほんとにそうでしょうか?
 それならばなぜ、アレ政権は自党の国会議員(小池さんね)にイジワルをして”党規約”で締め上げ、なぜ、東京一極集中批判の急先鋒であった東北地方の元知事を推薦(それも都連推薦でなく、”党本部”としてのの推薦に格上げ)して担いでいるのでしょうか? いち自治体の首長選挙に、政権与党が全面的に介入するのはなぜでしょう?
 都の首長には、「それだけの政治的影響力があるから」と解するのが自然です。
 実際、東京都は日本の人口の約1割を占め、一般会計約7兆、企業会計、特別会計も合わせれば約13兆円越の予算規模になります。これは中堅のEU加盟国と同じ程度の規模です。また、府県事務は許認可等でそれなりの権限を持っているし、美濃部時代以降はいわゆる「上乗せ規制」で、国の施策に先導的に影響を与えてもきました。
 まあ、都知事は、いわゆる行政的権力よりは政治的発言力・発信力にそのポテンシャルはあるのだろうけど。(しかし、都議会JMのドン幹事長の尻尾を踏んだ猪瀬さんや、都議会自公の与党の割にいちいち政権にタテついたマスゾエセンセは、あっさり粛清されてしまいましたが(笑)。こわっ!)
 そして、(現時点で)日本最大の政治勢力(JM党のことだよ)やその背後にいる胡散臭い宗教イデオローグ(日本会議のことだよ)が掲げる、どこかの開発独裁国家並みの憲法「改正」に対抗し、我々都民の暮らし(と市民的自由)を護ることは、都知事の仕事となんら矛盾することではないでしょう(てゆーか、そもそも大臣、議員をはじめあらゆる公務員は日本国憲法を擁護する義務もあるんだけどさ)。

 と、まあ、ぬるいポピュリズム漫画家のたわごと評論は措くとして、宇都宮健児氏です。
 いままでの四候補(小池、増田、宇都宮、鳥越)のいわゆる「政策」の説明を聞いてみると、やはり宇都宮氏のものがよりまともと感じられる訳です。ところが、都知事選はあまり「政策」が争点にならない(笑)。イメージ(と組織の締め上げ)の戦争です。なので本当に宇都宮氏が提起した問題意識/価値観の政策を実現するために当選できる位置には、それなりの知名度がある候補が必要でした。鳥越氏がベストかどうかは判りませんが、(野党の)4党がそろって容認できる候補ではあった訳です。鳥越俊太郎氏には宇都宮氏の都政に対する(良い)蓄積を是非継承していただきたいと願います。
 何年も前から準備をして来た宇都宮氏にしてみればほんとうに苦渋の選択だったと思います。しかしながら歴史的大局を見て(支える組織の事情もあったかもしれませんが)今回の都知事選挙から撤退した、その宇都宮健児氏の英断にこころから敬意を表したいと思います。

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写真出典:宇都宮健児氏FB
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by poemaquince | 2016-07-14 00:15 | 安倍辞めろ! | Comments(0)