M-51Parkaに関する2,3の事柄

映画「オマールの壁」観てきました。(番外編)

 先日(ていうか既に2週間が経ってしまいましたが)、新宿の角川シネマでパレスチナ映画「オマールの壁」を観てきました。
 映画としてはものすごくよくできていて、謎解きエンタテイメントとしても楽しめるし、また、イスラエルのえげつなさや、分離壁によるヨルダン川西岸?自治区の社会状況なども描かれた社会派の視点も見事です。そしてカンヌ映画祭でも「ある視点部門賞」を受賞していたりする佳作映画です。
 にもかかわらず、観終わったあと、後味がざらざらしていたので、その理由がなんなのかをすこし考えたりしておりました。少しばかり迷いましたがやはりそのことを書き留めておこうとおもいます。というのも、そういった見解はイスラームに対する文化的な偏見を助長させたり、あるいは文化的偏見そのものではないのかというご意見もありそうな気がしたからです。(もちろん自分もそういった自覚なき偏見から全く自由ではないかもしれませんが)
 さて、前置きが長くなりましたが、何がこころに引っかかってがざらざらしていたのかと思いあぐねると、どうやら「あー、イスラム社会って両性の合意だけで結婚できないんだ。めんどくさー」ということに思い当たりそうです。それがイスラームの宗教規範によるものなのか、あるいはただ単に社会の発展段階に伴う共同体の規範なのかどうかは判らない(実際、日本社会も今の憲法が明文化するまでそうであった訳だし)のですが、そんな「性」(あるいは女性性)への「非寛容性」を感じたからなのでしょう。
 イスラエルの不当な支配が、若者の暴発(ここではイスラエル兵への狙撃)や共同体のなかでの疑心暗鬼を生んでいる状況については「まあ、そうだよね」と納得できる訳です。ネタバレになるかもしれませんので詳細は省きますが、描かれる主人公(の生きる世界)がもっと「性」に寛容な社会であればそもそもこんなに「もつれる」必要もなかった(映画のドラマ性も成り立たない?)ということなのかなあとも感じたのでした。
 もっとも、あとで、ハニ・アブ・アサド監督のインタビューなど見てみると(参照)http://www.webdice.jp/dice/detail/5043/ ラブストーリーは「喜劇」か「悲劇」にしかなり得ないと仰っているので、やはりイスラーム文化の特質なんかではなく、古今東西どの社会にもみられる「若者の独りよがりの勘違い」の悲劇(喜劇)ということなのかもしれません。
 いずれにせよ一刻もはやくパレスチナの地に平和で世俗的な自治国家が真に樹立されるよう強く願っております。


 当日は満席だったのですが、角川シネマでの上映は5月6日までです。渋谷アップリンクにて上映中!!
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(映画に関係ないけど)
 帰りに高円寺に寄り道して「バインミー」食べてきました。
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by poemaquince | 2016-04-29 14:55 | 映画 | Comments(0)