ジャングルファティーグの変遷その2(入門編)
検索でとんで来た方は、前回のページも参照してください。
まずは1stのバストショットから。
襟のあいだから見えるフロントフラップと首のハンガーループに留意
フラップは2ndモデル、ハンガーループは3rdモデルまで観察されます。
2ndモデルの襟を開いたところ。
フロントのフラップの状態が良くわかります。フラップ留めのボタンに留意
比較のため、1stモデル(63年)と4thモデル(68年)を並べてみます。
まずは、袖の造りから
細部は異なりますが、カフの切れ込みに別パーツを合わせています。
左が4th、右が1st
同じ4thモデルでも袖の造りが異なったりします。
左は69会計年度、右は68会計年度の個体です。(会計年度での違いかどうかは分かりませんが)
腰ポケットの比較
左が4th、右が1st
3rdモデルでは省略されることの多かったドレンホール(水抜き孔)が復活しています。
胸ポケットの写真でも言及しましたが、ポケットの平行ステッチとハの字ステッチの違いに留意
背中の肩補強(バックヨーク)の状況(4th)に留意
上が4th、下が1st
同じ箇所を拡大したもの
4thのインターロック縫製に比べ1stのダブルステッチに留意
また、4thのリップストップ生地(格子状の畝)の状況が良くわかります。
腰背面、ウエストタブの状況の比較
左が4th、右が1st
前身頃腰ポケット裏に縫付られたインストラクションラベルとアイデンティファイラベルの位置
4thでは内容が統合され一枚化していることに留意 右が1st
フロントボタンの比較
1stは六個、4thは五個で有ることに留意
ちなみにその他のモデルと比較
フロントボタン六個は1stのみであることが確認できます。
左から、2nd、3rd、4th、4th、1st
4th以外、つやつやボタンであることに留意
「つやつやボタン」についてはこちらも参照
件の「ファティーグボタン」について MIL-P-11013D
http://parkashell.exblog.jp/11648504/
この項、つづきます。
さくっと終わるつもりだったのですが長くなってしまいました。