M-51Parkaに関する2,3の事柄

MIL規格P-11013(QMC)における初期コントラクト年月日と生地の関係について

前回、「MIL規格P-11013における初期胸囲サイズ表記の変遷について」http://parkashell.exblog.jp/19596733/にてM-51パーカのコントラクト日付があまり残っていない件について記述したところですが、当該コメント欄にてくまがやさんとsketchさんからそれぞれ非常に重要な情報の提供がありました。(詳細は当該記事のコメント欄参照)

くまがやさんからは、いわゆる厚手生地のスタンプ実例の提供、sketchさんからは同一メーカーによる厚手生地と薄手生地のスタンプ実例の情報です。
実例を集めてみると、(数例ではあるのですが)生地の分類とコントラクト月日がすべて一致、対応していることが分かります。
特にsketchさんからの情報で、同一メーカーであっても、コントラクト月日によって生地が異なることが実証されました。
つまり厚生地、薄生地の違いはコントラクターの違いというよりも時間差(1951年5月21日契約と7月31日契約)によるものであることを強く示唆しています。

契約月日でまとめてみると

1951年5月21日契約
SPORTCASTER COMPANY コットンサテン厚生地 Q.M.18188-OI-2063-- MEDIUM 37"UP TO40.9"
QUALITY CLOTHING CO..INC. コットンサテン厚生地 QM 18(6?)196-OI-20638 LARGE 40"UP TO43.9"
FOX-KNAPP MFG.CO コットンサテン(ツイル?)厚生地(コントラクトNo.記載なし)MEDIUM 36"UP TO39.9"
追記:実用で使っていてすでに「失われた表示」だったのですが、その昔メモっておいた紙(笑)が見つかりました!(このブログのアイコンで使ってる個体です)
FOX-KNAPP MFG.CO コットンサテン厚生地 OM(QM?)16190 SMALL 32"TO35.9"

追記:下のコメント欄よりNAOさんより情報の提供がありあした。
厚生地のコントラクトは1951年5月21日付のみと考えていましたが、ドンチェスターの製品では5月24日付のものがあるようです。
DONCHESTER.MFG.CO.
Q.M.15184-O.I.-20626
MAY 24.1951


1951年7月31日契約
SPORTCASTER COMPANY オックスフォード薄生地 Q.M.18942-OI-821-- MEDIUM 36"UP TO39.9"
SIGMUND EISNER CO. オックスフォード薄生地 Q.M.18941-OI ? LARGE 41" TO45"

ただし、上記について、サイズ表記(胸囲のインチ数表記)のばらつきに留意

くまがやさんから提供された
QUALITY CLOTHING CO..INC. コットンサテン厚生地 QM 18(6?)196-OI-20638 LARGE 40"UP TO43.9" 
 の例
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フロントファスナはタロンの大型アルミファスナ
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by poemaquince | 2014-04-20 00:47 | parka | Comments(17)
Commented by NAO at 2015-04-19 14:24 x
初めまして。たまたま見つけて拝読させていただきました。参考になるかどうかはわかりませんが検証材料になれば…と、私の所有している51パーカー2着のフード内刻印を書かせていただきます。
最初が厚手コットンが
DONCHESTER.MFG.CO.
Q.M.15184-O.I.-20626
MAY 24.1951
SPEC NO. MIL-P-11013 QMC
PATT.DATE MARCH 12.1951
N.Y.O.M.P.A
_ _ _ _ _ _ _ _
INSPECTOR

後期ナイロンオックスフォードが
MILLVILLE SPORTSWEAR.INC.
TAP-2235.16 JUNE 1953
SPEC.MIL-P-11013A
PATT.DATE 12 MARCH 1951
A.S.T.A.P.A
INSPECTOR_ _ _ _ _ _ _

参考にならなければ、スミマセン。
突然、失礼いたしました。

Commented by poemaquince at 2015-04-19 17:39
NAOさま
 情報のご提供、ありがとうございます。
 ドンチェスターMFGもヘビーウェイト生地に参画していたことが確認できました。
一点確認なのですが、コントラクトの日付
MAY 24.1951になってますか?
通常は5月21日の表示なのですが・・・
Commented by NAO at 2015-04-19 20:55 x
コメントに返信いただき、ありがとうございます。
間違いなくMAY 24.1951
と印字されています。
1箇所QとOを書き違えましたが…
デッドから手洗いで慎重に洗濯していましたので、印字は今もハッキリと残っています。
Commented by NAO at 2015-04-19 21:07 x
追伸、他のサイトにてDONCHESTER.MFG.COの厚手コットン仕様Ssizeを見たことがあるのですが、同じ24日の日付でした。
因みに以前もう1着所有していたデッドストックの厚手コットンがあって、印字は薄かったので確認できていませんが、同じDONCHESTERのものでした。

このブログを拝見させていただいてM48と同じ生地で作られた厚手コットンが初期型だと思っていたのが、そうではない可能性と謎があることを知り、興味深く読ませていただきました、ありがとうございます。
Commented by NAO at 2015-04-19 21:45 x
度々すみません。
以前所有していた厚手2着のフード印字を控えていたことを思い出して、探して見ました。
ひとつはDONCHESTER MFG.COで
Q.M.16181-O-I.-20626
MAY 24.1951
それ以外の表記は最初に書かせていただいたものと同じなので省略させていただきます。
もう1着は、
QUALITY CLOTHING CO.INC
Q.M-19196(8?)-O.X-20639(8?)
DATED 21 MAY 1951
SPEC.MIL-P-11013"QMC"
PATTERN DATE:12 MARCH 1951
N.Y.Q.M.P.A.
DSPECTOR

以上です
度々のコメント失礼いたしました。
m(__)m
Commented by poemaquince at 2015-04-19 22:41
NAOさま
詳細なご報告ありがとうございます。
すると、ドンチェスターの厚生地は、5月24日付コントラクトが確定されたということですね!!
いやはや、貴重な情報ありがとうございます。
5月21日と24日、厚生地は51年5月モデルと呼んで良さそうですね。
Commented by NAO at 2015-04-20 19:18 x
こたらこそ、ありがとうございました。
多少なりとお役に立てて良かったです♪

私の推測ですが、当初からナイロンオックスフォード生地で規格していたものの、なんらかの事情で生地が間に合わなかったのではないかと…
しかし、縫製業社との間で仮契約か何かがあって5月から製造開始する予定を遅らせる訳には行かず、ストックされていた48の生地で製作が開始され、その後ナイロンオックスフォードの入荷と共に生地の切り替えがされたのではないでしょうか?
今となっては憶測に過ぎませんけど^^;

また他の記事も楽しみながら読ませていただきます♪

ありがとうございました。
Commented by パーカー狂 at 2015-04-29 03:30 x
お久しぶりです。いつも楽しく拝見させて頂いております。

私もSPORTCASTER COMPANY オックスフォード薄生地 Q.M.18942-OI-821 の7月31日付けを入手しました。
サイズはmedium labelを縫い付けられています。サイズ補正、どのような基準でやっていたのでしょうか。

後、L.W.FOSTER SPORTSWEAR CO.INC.一社で作られていたとされている、海兵隊専用のM-51パーカーですが
フードにラベルを縫い付けるパターンと、直接印字するパターンの2種類があるようです。
面白いのはフードにラベルを縫い付けるパターンで、shellの生地は、いわゆる海兵隊仕様のものと同じですが、袖口のゴムを収容する布地が、本体と全く異なる生地を使っている所です。(2着、全く違う所からそれぞれ入手したので、vintage shopが修繕した という事は無いと思います)
物資不足の頃の産物とはいえ、メーカーの裁量に大きく(適当?)任してしまっているのが、アメリカ様らしいといえばらしいのですが。
後、海兵隊仕様のパーカーですが、全体が細身に作っているようです(特に腕の太さ)。

Commented by poemaquince at 2015-05-01 01:11
パーカー狂さま
投稿ありがとうございます。
海兵隊仕様、うでの太さに特徴があるとすれば興味深いですね。
袖口の布生地が異なる個体は、通常のパーカにもよくみられますが、「全く異なる」というのは織りや厚さが全然違うということでしょうか?
Commented by パーカー狂 at 2015-05-04 01:48 x
御返事、有難うございます。
e-bay USAで丁度、出品されていますので
写真をご覧頂ければ、お分かりになりますが
(ebay item number 271852752113)
袖口だけでなく、裾、ドローコードを覆う布、すべて、shellより明るい色の布地を使っています。
(あまりいい状態ではなさそうですが、ほぼ間違いなくUSMC仕様です)

布地はshell本体よりざらつき感が強いです
こういうのは、本職に聞いた方が早いと思い、
20世紀末に倒産した某大手デパートで、なんちゃってデザイナーをやっていた身内に実物を見せた所、
*布地は、shellと同じ混紡
*ただし、shellよりも太い糸で織っている。だから、ざらつき感が強くなる。当然、色目も変わる
*織っている糸が太いので、shellの布地より頑丈。多分、ドローコードとの摩擦に耐えられるようにしたのだろう
*ただし、パターンを作った人は、間違いなくデザインとしての意図も考えている。何故ならば、布地の一部を変更することで1工程、無駄に増えている。パターナーやデザイナーがわざわざこのような事をするときは、確実に”遊び”として考えているはず。デザインを考慮していないならば、shellも頑丈な方の布地を使うはず。

だそうです。A-2ジャケットのエアロレザーの赤リブやデュボウの襟の形もパターナーの遊びなのかな とも思います。

以上、憶測でしたが、どうでしょうか。可能であれば、現物、御貸し致しますので見て頂ければ面白いのですが。
Commented by NAO at 2016-02-07 15:20 x
こんにちは、ご無沙汰しております。
最近2点ほど新しい情報を得ましたのでコメントさせていただきます。
1952年コントラクトと1953年コントラクトに厚手のものが存在することをご存知でしょうか?
ボクもたまたま触れる機会があって半信半疑なのですが、ひとつはKRAVIE PARKA CLOTHES製でコントラクトQ.M.16197 21.MAY 1952
もうひとつは、ALBATROSS-FRAZ MAYER CORP製でコントラクト 6.JUNE 1953 しかもMIL-P-11013AでCROWNジッパーです。
前者はかなり信憑性高いです、後者については近日中に確かな情報を得られそうですので、また後日コメントさせていただきます。
Commented by poemaquince at 2016-02-09 22:56
NAOさま
えーっ、ホントですか!?
1952と1953、いずれもASTAPA時代になりますね。
KRAVIE PARKA CLOTHES はもしかして「KRAVIN PARK CLOTHES」ではないでしょうか?
もしそうであるならば、コントラクトデータも1951ではないかと思われるのですが。
今回の発見が事実とすれば、厚生地について、ますます謎が深まりますね。
ひきつづき調査とエビデンスのご報告楽しみにしています。
(仕事バタバタしてまして、レス遅れて済みません。ブログも更新できてませんが(笑))
Commented by NAO at 2016-02-10 00:27 x
こんばんわ、返信ありがとうございます。
先日の件、後者のALBATROSS-FRAZ-MAYER CORPについては、残念ながらハズレでしたm(__)m
ネット上で初期厚手コットンとして紹介されていましたので…まさかといろいろ検索したところ、他にも同期コントラクトのものを初期厚手コットンと紹介しているものを見つけ、半信半疑ながら期待を持って入手してみたのですが…届いたところ、立派?な後期シェルでした、、、
また、前者については大阪のMASHさんがホームページに過去取引されたシェルのミルスペックを掲載されていましたので、その中で厚手サテン生地のものを確認したところ1952年の日付が記されていました。しかし、後者がハズレだったこともあり自信が少しずつ揺らいでいます^_^;
お騒がせしてスミマセンm(__)m
また情報ありましたら、コメントさせていただきます。
Commented by poemaquince at 2016-02-17 21:57
NAOさま
MASHさんのページを拝見させていただきました。
個体のスタンプ写真からも、51年5月コントラクトと判断して差し支えなさそうです。
キャプションはマッシュさんが誤読されたもののようですね。
Commented by NAO at 2016-02-17 23:42 x
ご丁寧に返信いただき、ありがとうございます。
たまたまネットでアルバトロスフランツマイヤーの53年モデルを厚手コットンと紹介している記事を2件見つけたのと時期を同じくしてMASHさんの商品紹介を読んだもので…Sサイズの厚手を探していた折、つい早とちりしてしまい、お恥ずかしい次第です、、、
スミマセンお騒がせいたしました。
ひとつお尋ねしたいのですが…後期の中にナイロン混紡ではないコットン100%の薄手があるような記事を読んだことがあるのですが、それはホントなのでしょうか?もしあるとしたら何か見分け方をご存知でしたら教えていただけたらと思います。
m(__)m

ブログ楽しみにしておきます。
またよろしくお願いいたします。
Commented by poemaquince at 2016-02-19 00:18
NAOさま
おたずねの記事は、↓2010年11月のこの話のことと思います。
http://parkashell.exblog.jp/11563062
えーっと、見分けかたは、光沢が無く、触った感じが「ああ綿だっ」という感じです。
マクロで接写して、記事の写真と比較されるのも良いかも、と思います。
生産時期は、いわゆる「後期」という訳ではないと思います。
Commented by NAO at 2016-02-21 01:48 x
お返事ありがとうございます。
そうですそのブログです。
光沢が無くてあぁ綿だって感じですか…(笑)
わかるような気もしますが難しいですね
その個体と出会えば「あぁこれかぁ!」と思うかもしれませんねww
返信ありがとうございました♪