M-51パーカのディテール(その2) 「フロントファスナ(ジッパー)・アイレット編」
一昔まえまでは、当時もののスライドファスナ(ジッパー)が付いているかどうかなどは、実物かレプリカかを同定する材料として、比較的簡単かつ確実な指標でした。しかしながら最近では、リプロダクト(やデッドストック!)のブランド刻印入りのファスナーが非常に普及していて、鑑定の指標としてはかなりハードルが高くなってしまったと感じています。とはいえ、幸い?モッズパーカのレプリカでは、フライトジャケットの世界と比べれば、それほど精巧なもの(或いはラベル類まで実在した当時のメーカー表示をコピーして)は、造られてはいないので、多少慣れてしまえば、見分けられると思うのです。
というわけで、(その2)編としてスライドファスナ(フロントファスナー)とアイレット(鳩目)の写真です。
前回の「その1」と同様、紹介するものは、主なものの例示であり、これ以外のパーツが使用されたりしていたからといって実物であることを否定するものではありません。
まずは、コンマーのアルミジッパー M-51生産のほぼ全期間を通じ観察されるパーツです。ただし50年代の後半(もしくは60年代初頭?)位から箱(スライドファスナーの受口)のデザイン・構造が変更になっているようです。(もう少し検証が必要かもしれません)
写真は旧(初期)タイプデザインの箱(スライダーの受口)

同じくコンマーの真鍮製 50年代前半、比較的初期のM-51に多く観察されます。

真鍮製の箱 初期タイプのデザインに注意

アルミ製の箱 50年代後半?(推定)から観察される後期タイプのデザインの箱
CONMARの両側に3本ラインの刻印が観察される。
また左側に加工用ホゾ?が観察される。また、差棒の凹凸に留意

コンマーアルミ後期タイプ、別の個体

コンマーのファスナ箱、前期モデル(左)・後期モデル(右)の比較

タロン(TALON)のアルミジッパー
タロンジッパーは、初期生産のM-51パーカに比較的多く観察される。
務歯の形状がつぎの真鍮製と異なる。

同、スライダーと箱はオリーブグリーンに着色されている模様

タロン(TALON)のアルミファスナ(ジッパー)を下から見たところ
大型の厚い箱に留意

タロンのブラス(真鍮)ファスナ
この写真はM-51であるが、タロンのプラスはM-48などにもよく観察されてる。

クラウンのジンクファスナ
作動が非常に滑らかである。務歯の独特の形状に留意

ハトメ(アイレット)
ポピュラーな黒染めの例

ハトメ
ポピュラーなオリーブグリーンでの塗装

何故か明るいエメラルド色に塗られたハトメを使用している例(笑)


かなり目立ちます。この個体はスカイラインクロージング製


