M-51Parkaに関する2,3の事柄

M-51parkaサイズの謎その2  リサイズは何故おこなわれたのか?

「ミルスペック」といえば、何やら男子用「ギアアイテム」や、「男の」お洒落着の販促演出用語として一般的となってしまいました・・・が、ありていに言ってしまえば役所の調達入札仕様書です。ですので、製品の基本仕様はもとより、製造手順、検査、荷姿などについても記述されています。
さて、2010年2月3日付の「M-51 parka サイズの謎」でも言及しましたが、比較的初期に生産されたと思われるPARKAの相当数の個体に、サイズの修正が施されている(フード内側のサイズ表記の上から修正したサイズタグを縫い付けている)ことが確認できます。そしてそれらの個体は、身幅こそ修正されているのですが、肩幅はもとの大きいままで、修正されている様子がないのです。なぜそのような運用をしていたのか?このリサイズについて前回は謎が謎を呼んだ状態でおわりました。
実はミルスペックMIL-P-11013仕様書の項目にその原因があるのではないかと推測しています。

たとえばMil-P-11013Aの例
3.9 Finished measurements. ---The parka shall conform to the finished measurements as shown in table II.
3.9 仕上がり寸法
パーカは、第二表に示されるの仕上がり寸法と一致させること。


そして、第二表では、XSからXLまでのサイズの寸法が何インチ必要かを表で示しています。また、サイズ長短の許容範囲をそれぞれ身幅+-3/4インチ、着丈+-1インチ、袖丈+-3/4インチとしています。
ところが、その寸法は、「身幅」「着丈」「袖丈」について定めているだけで「肩幅」については 定めがありません。記述者(川村)には、肩幅はわざと第二表から外したのではないかと思えるのです。
そのことにより、仕上がりの検査を受けた個体の丈が若干短かった場合など、身幅を細くして、サイズをワンランク下げ、ワンサイズ下の「仕上がり寸法」にしていたのではないか、と推測するのです。本来ならば不合格にするところ、ともかく大量調達を優先していたと推測される51年から52年にかけてはそのような運用であったのではないかと考えています。
(追記:裾や身幅の修正は、比較的簡単にできますが、肩幅までいじると始めから作り直すのと手間が変わらないから・・・ということではないかと思います。oct2011)


MIL-P-11013Aの第二表(TableII)ほか
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by poemaquince | 2011-09-09 00:38 | parka | Comments(2)
Commented by じん at 2011-11-29 05:51 x
質問失礼します。
先日、念願のM-51のフルセットを購入することができました。
ですが、タグなどは破れていてサイズなどの表記が見られませんでした。身幅:66、肩幅:53、着丈:104、袖丈64(すべてcm)で表から判断するとXSかSなのですが、どちらかわかるでしょうか。
また、以前購入したシェルのみのM-51が(こちらもタグがありません)身幅:55、肩幅:48、着丈:96、袖丈:59です。
こちらはお店の方が『前にいくつも51を見てきたから分かるけど、これはXSで間違いない』と言っていたものを購入したのですが、この表と比べると小さすぎる気がします。
実物を見ないことには断定できないとは思いますが、これは洗濯などで縮んでしまったからなのでしょうか。それともパチモンを掴まされたのでしょうか。
画像もなしに無理を言っているのは重々承知しておりますが、よろしくお願い致します。
Commented by poemaquince at 2011-11-30 22:30
ご質問ありがとうございます。
M-51パーカは、同一サイズ表記でもかなり個体差?があると感じています。また、バージョンによっても実寸が違います。たとえばmil-p-11013AのXSならば、身幅は25 1/2インチですが、60年代型mil-p-11013Dならば身幅22 1/2インチと3インチも細くなっています。また、じんさんもご指摘のとおり、洗濯等でも縮むでしょうし・・・なので、実測サイズにあまり神経質になる必要はないと思います。多分、店員さんのいうとおり、XS(多分60年代型と思うのですが、ラベルあとやボタンの形等よろしければお知らせください)だと思います。
小さいサイズがなかなか入手困難ななか、入手されておめでとうございます。
実は「XSの謎!」で記事書こうと思っていました。そのうちやりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。