M-51Parkaに関する2,3の事柄

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M-65ジャケットの洗濯(インシデントレポート(笑))

 わたしは、古いパーカやジャケットについては基本的に洗わないことにしています。ですが、取得した時点でだいぶ汚れていたり、実用で着る場合には洗わざるを得ない場合もあります。そんなわけで今回は、M-65フィールドジャケットのお洗濯(含インシデントレポート)についてです。
 パーカやフィールドジャケットは、基本的にコットンまたはナイロンコットンなので普通に洗濯機でごろごろ洗ってしまえば良いと思われますが、洗濯機は結構リスキーです。洗濯機では、いくつか失敗を経験しています。
 ひとつはM-65パーカ(初期)のスライドファスナ破損事故、もうひとつはM-43ジャケットの生地裂け事件です。
 パーカのほうは、ファスナーを閉じずに(家人が)洗濯機にかけて、脱水工程でスライダーの引手(鋳造タイプ)が折れてしまった事例、M-43ジャケットのほうは、(自分で)フロントボタンを閉じて洗濯機にかけたところ、水流でボタンに力がかかって生地ごと裂けてしまった事例です。それ以来、洗濯が恐くてたまりません。
 しかしながら、今年の冬はM-65JKTで過ごそうと考え、洗濯を実施する事にしました。しかも手洗いなら安全かなと思っていたわけでした。

 まずは、ジャケットのインストラクションラベルの確認です。
今回の洗濯物は、67会計年度、アレン オーバーオール カンパニー製
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インストラクションの一番下の行に
Launder with mild soap or synthetic detergents.
「マイルドな石けんもしくは合成洗剤で洗濯しなさい。」と書いてあります。
いやまあ、そーなんですけどね。
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洗う箇所の点検です。
入手時よりなぜか、内側肩の生地が茶色く変色(木製ハンガーのニスが移った?)しているのでそこを重点的に洗う予定です。
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あと、腰ポケット。 
生成りコットン生地のタイプですが、ポッケの中はごみがたまりやすいところでもあります。
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結んである腰のドローコードはほどいておきます。
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本体生地の汚れもチェックです。
右上腕および右胸ポケットフラップに原因不明の黒い汚れ
汚れ部分に液体洗剤原液をつけておきました。
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肩の茶色い汚れは液体洗剤をつけたブラシでこすります。
が、茶色の落ちはよくありません。
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落ちが悪いので調子に乗ってもみ洗いしたら
「ああっ!」取り返しのつかない事がっ!!
もともと弱っていた生地なのか、水にぬれただけで非常に脆くなり弱い力にも耐えきれずに破れてしまいました!!
肩の色落としは中止です(涙目)。
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ポケットの中は、普通の石けんでごしごし洗いました。
生地は健全ですが、黄ばみはとれません。そこはやむなし。
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最後は「おしゃれ着クリーニング用」液体洗剤で押し洗いして、洗濯機で脱水でした。
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洗濯後の内側肩部分の状態
洗剤でこすったところは茶色が落ちるというより生地の色そのものが落ちてしまっている状態 穴もあいてしまい、またひとつインシデントの「警鐘事例」となってしまいました。
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その後
ちなみに、71会計年度 アルファ インダストリーズ インク製のインストも確認してみると
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9. For cleaning and restoring of water repellency, return to laundry for machine washing in accordance with established procedures for quarpel treated garments.
「9. 洗浄と撥水性の回復のため、クアペル(米軍の撥水加工生地)衣料処理手順に従って洗濯機にて裏返して洗濯する。」
えーっ、クアペルの洗濯手順?と思ったら「こちら」に記事がありました。
https://www43.atwiki.jp/newrose/pages/69.html
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by poemaquince | 2016-12-28 22:37 | 番外編 | Comments(0)

タイガーストライプの迷宮(その1)リップストップ生地の謎

 「タイガーストライプには手を出すな」というご先祖さまの戒めを破り(笑)、門外漢のわたしが記述するのもなんなのですが、いくつか気になったこともあり記録に留めておくこともありかなと思いたちました。(それも「その1」などと銘打ってます!)
 そもそものきっかけは、都内のサープラスショップで、タイガーストライプのポプリン生地でリップストップのサファリジャケット?とハーフパンツが「当時もの」として販売されているのを見かけたからでした。
 不勉強ながら、タイガーストライプといえば厚生地のコットンツイルか、薄生地のコットンポプリンでしょと思っていたので、リップストップ??怪しい!!といった反応をしておりました。そういえば、夏に高円寺の古着屋さんでも、リップ生地タイガーパターンのトラウザーズも見かけたような気がしてしてきました(記憶が定かではありません(笑))。パターン自体もそんなに変ではありません。さっそくSgt.ジョンソン氏のパターン本を自宅に帰ってぱらぱら眺めます。うーん、リップストップについては画には入っていないようすです。
 後日、しつこく探すと201ページに「????」の表示とともにさくっと言及してありました。(英文なので良くは分からないのですが、ベトナムで使用されたものなのか、氏もなにやら疑っている様子です)

 私見になりますが、サイゴン陥落が75年、ジャングルファティーグだって遅くとも69年にはリップストップ化しているので、70年代初頭にリップストップのタイガーストライプ生地が、どこか(の国)で生産されていたとしても、辻褄が合わないとまでは言えないようです。

 そんななか、ネット(ベルベルジン静岡さんのページ)でこんな個体(M-65JKT)を発見しました!本当は実際に入手して現物を確認して記述すべきとは思うのですが、諸般の事情にてすみません写真引用させていただきます。

 なにやらモディファイっぽい(笑)ラベル
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 パターンは、ジョンソン軍曹の202ページ「USMC????」に該当しそうです。
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 追記:70年代〜80年代にみられる典型的な「USタイガーパターン」ってかんじです。


 フロントファスナはちょっと錆びていてはっきりしないけど典型的な70年初頭までのアルミファスナに見えます。SERVALもしくはGENERAL?
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これ以外にも写真があります!!BERBERJIN静岡さん(http://berberjinshizuoka.blog.fc2.com/blog-entry-266.html)をご参照ください。
引用させていただきました写真の著作権は撮影者様にあります。

まとめ
 うーん、たしかに70年代初頭にリップストップのタイガーパターン生地の生産は推定できるけど、ジョンソン軍曹のいうとおり、ベトナムで使用されたことの例証にはならないかなー。
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by poemaquince | 2013-11-23 01:54 | tiger stripe | Comments(0)

M-65とは何か?アパレルファッションにおける「M-65」(入門編)

 M-65とは何か?
 日本国内で、一般には「アメリカ地上軍の65年型被服をデザインモチーフとしたファッション衣料または、65年型被服そのもの」と定義できそうです。
 アパレル業界などで「M-65」と呼ぶときは、もともとは「フィールドジャケット」タイプのものを指すことが多かったと思います。しかしながら、ミリタリーデザインをソースとした「カーゴパンツ」や「モッズコート」などの流行で、ファッションアイテムとしての「M-65」の名称が拡散し、(軍ものに関して)事情の飲み込めない消費者にとっては「で、M-65って一体何?」の状況が現れて来たのではないかと推測したりしてます。
 3年くらい前に、「M-51」についても同じテーマで似たようなことを書いているので、そちらもぜひご参照いただけたらと思います。(M-51フィールドジャケット、パーカとの比較
 そんな訳で、実際にフィールドジャケット、パーカ、カーゴパンツの65年型(M-65)を比較して見ていきましょう。

 70年代のM-65フィールドジャケット(左)とM-65パーカ(右)の比較
 極寒の気候の場合、フィールドジャケットのうえにパーカを重ね着することとなっている。
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 同じく前ファスナを開けたところ。フィールドジャケットの襟にはフードが収納されている。パーカには後述のファー付きフードが装着される。(M-65フードの取付参照
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 M-65フィールドジャケットの収納フードを出したところ
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 M-65JKTに、別付けの極寒用フードを取り付けたところ。このフードは一般にM-65フードと呼ばれる。
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 M-65フードの前を閉じたところ。この別付けのフードはパーカにも着用することができる。
 小ループをフィールドジャケットの「露出する中央ボタン」に引っ掛けていることに留意
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 一般的に「M-65カーゴパンツ」と呼ばれる「コールドウエザー トラウザーズ」
 下腿両脇に付く大型のカーゴポケットに留意
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 M-65「カーゴパンツ」の内側はこんな感じです。
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by poemaquince | 2013-03-16 12:58 | フィールドジャケット | Comments(7)

M-65 FurHoodの謎

12.16の衝撃でしばらくぼーっっっとしていた記述者川村です。
12月16日のその間に、2011年1月23日記事「M-51FurHoodの修繕」のコメント欄にて汎用服男さんから新たな謎が提起されていたのでした。
M-65シンサティックファーフードのスカート内側の真ん中のボタンは何に使うかという謎です。
フィールドジャケット系の襟うらのボタンホールに着けるものと漠然と考えてはいたのですが、ではそれって何?と問われると特定できないのです。うーん、とりあえず丸襟ラグラン袖の空軍フィールドJKTの襟裏にボタンホールあったっけかな?(ライナー用ボタンはセンターだからつかないけど)と確認のため引っ張りだそうと探したのですがどこかにまぎれて出てきません。
どなたか、コレだよコレ!とご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひご教示いただけたらと思います。
追伸:空軍フィールドJKTの襟裏にはやはりボタンホールはありませんでした。

スカート(インストではストームカーテンと表記)の内側に5個ついているボタンのうち、中央のボタンの使途は何?
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ちなみにインストラクションラベルにはこう書いてあります。
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今回の個体は82年会計年度のもの
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by poemaquince | 2012-12-23 17:24 | parka | Comments(4)

ドローコードの補修

2012年あけましておめでとうございます。といってもすでに1月も2/3を過ぎてしまってはおりますが・・・
このブログもいよいよ3年目となりました。
まれに、初期のM-65パーカなどに、裾のドローコードが異様に長いものが見られます。これは、ゴム製のエラスティックコードが経年により劣化したのち引っ張られた結果、伸びきってしまったものの名残なのです。実用で使用する場合、巻きついたり引っかかったりしてちょっと危険ではあります。記述者川村は、内側のライナー留めボタンなどに縛り付けておりますが・・・
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というわけで、今回の記事はドローコードの修繕についてです。
といってもおこなったのはM-65の修繕でなく、失われたM-51のウエストのドローコードの復元です。60年代型M-51ジャケットの裾から伸びきったエラスティック(ゴム)コードを移植などしてみました。
それでは、順を追ってみていきましょう。

ウエストのドローコードが失われているM-51(mil-p-11013A)
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実用で使用している60年代型M-51ジャケット
裾のエラスティックコードが伸びてしまっている。
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60年代型M-51ジャケットの右側裾のコード取り出し口
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60年代型M-51ジャケットの左裾のコード取り出し口
コードを引き抜こうとしたら、取り出し口に、糸で縫い付けてあった。
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握りばさみで、縫い付けてある糸を丁寧に外してみる。うまくいった。
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ジャケットの裾から引き抜いたコードをパーカに置いてみる。長さも足りていることを確認
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実際にパーカのウエストコードのトンネルに通して見る
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アイレット穴から出してやるとこんな感じ
コードの先がほつれている。
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以前、nanasiさんがHPで紹介していた、収縮チューブでのアグレット再現を試してみる。
http://www43.atwiki.jp/newrose/pages/53.html
絶縁用収縮チューブ、ドライヤー、はさみを準備
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ところが、冬季だからか、ドライヤーの熱では全然収縮しない。鍋にお湯を沸かして熱湯につけてもみたが収縮率が低く?簡単に抜けてしまう。
この日は一旦撤収
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絶縁用チューブでなく、もしや靴用ならば収縮率が高いかもと街の靴やさんなどを数件廻って見たがどのお店にも収縮パイプは置いてなかった。(・・・あとで気付いたけど、実は絶縁チューブと比較して内容はあまり変わらなそうであった。今日、買えなくて良かった。)
次善の策で、キャンドルによる直火であぶることにした。
上はオリジナルのドローコードとアグレット
下は、コードに収縮パイプを通したところ
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キャンドルと加熱後のドローコード(両端)
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紐通しを使ってウエストトンネルにコードを通すところ。
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道具を使ったので、簡単に通すことができた。しかも、この個体のトンネル幅は、標準の幅よりだいぶ広い。(通常、概ね2.5㎝程度のところ3.5㎝ほどの幅があった。)
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とりあえず完成
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記:2012/1/22
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by poemaquince | 2012-01-22 22:04 | parka | Comments(1)

M-65PARKAナイロンキルトライナーについて(M-65の変遷その5)

M-65フィッシュテールパーカーの変遷ということで、「シェル」について4回にわたり記述してきました。前回の番外編をはさみ、今回は、M-65ライナーについて触れたいと思います。
さて、70年代初頭までのM-65パーカーのシェルは、首廻りにライナー取付用ボタンタブを4つ持っていましたが、同時代のM65ナイロンライナーが使用するボタンはそのうちの3つです。
M-65初期のシェルはM-51のライナーに対応するように造作されていましたが、M-65ライナー側にはM-51シェルに対応するような配慮は見られません。(首廻りボタンホールが3か所しかないのは、M65ライナーが軽量だったため、M51シェルにおいてもボタンタブ3つで充分保持できたということでしょうか?)
また、60年代後半においてもM-51型のライナーの生産が確認されます。M-65のシェルにM-51ライナーを付けることは、かなりポピュラーなことだったということでしょうか?謎です。



60年代のキルトパターンが密なもの(右)と70年代以降の通常型との比較
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69会計年度のLINER PARKA MAN’S NYLON QILTED OG-106のタグ
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73会計年度のLINER PARKA,EXTREME COLD WEATHERのタグ
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上記ラベルの個体2点の全景
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(おまけ)
いわゆる「ナイトデザートカモパーカー」のライナー(左)との比較
ネット通販とかで、あたかもM-65などと共用できるような販売をしてるサイトがありますが、ご覧のとおり型(パターン)が全く異なります。(特に前合わせの中心位置と肩との関係) ライナー用ボタンを付け直してなんとかなるかな?といったレベルです。(手間を考えればM-65用ライナーを探すことをお勧めします。)
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by poemaquince | 2011-10-18 22:42 | parka | Comments(0)

M-65PARKAの変遷(その4) ディテールの変化

さて、いままで、サイズラベル、ライナー用ボタンタブ、インストラクションラベル等について見てきたわけですが、今回はその総括?ということで、その他の外観上のディテール変化について観察していきたいと考えます。
(1950年代の製品であるM-51と異なり、60年代に入ってからは、製品のヴァリエーションと生産時期に明らかな相関がみられます。またこれは、M-65パーカに限らず、フィールドジャケットや、ジャングルファティーグでも同様のことは皆さんご承知のとおりです。)


68会計年度のM-65 (PARKA,MAN’S,M-65)
MASON & HUGHES,INC.
PARKA, MAN’S, ARCTIC, M-65の全景
アルミジッパー、生地と同材質のコートハンガーループ、ライナー用ボタンタブに留意
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70会計年度のM-65 (PARKA,MAN’S,M-65)
SPORTSMASTER,INC.
基本的にDSA68を踏襲しています。この個体は「いわゆるファティーグボタン」
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71会計年度のM-65 (PARKA,EXTREME COLD WEATHER)
ALPHA INDUSTRIES,INC.
サイズラベルは、PARKA,EXTREME COLD WEATHERの表記
その他は基本的にDSA68を踏襲、スライドファスナーはスコービルのアルミ!
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72会計年度?のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
DPSC.DIR.OF MFG
新表示のインストラクションラベル、「M-65」の記載が完全消滅
写真では分かりにくいのですが、ウエストドローコード用のアイレット(ハト目)補強用ウエブテープがナイロン化しています。また、スライドファスナは、スコービルの真鍮?黒色仕上げ、ライナー用ボタンは平型!
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73会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
WYNN INDUSTRIES,INC
ライナーボタンタブがついにナイロン化、ただし数はまだ4つ
右胸に補強用コットンウエブテープ、簡略タイプの裾、真鍮ジッパーなどほぼ最終型の特徴を備えます。
ただし、ハンガーループなどは生地と同じタイプで、ラベル位置も背中と裾のセパレートタイプ
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74会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
VANDERBILT SHIRT CO.,INC
ライナー用ボタンタブが4つから3つに減ったほかはDSA73を踏襲しています。
写真では右胸ウエブテープは付いていませんが、外した跡が確認できます。標準で付いていたものと思われます。裾は簡略タイプ、ブラスのフロントファスナ(=真鍮のジッパー)
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約10年後、83会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
CARBON HILL MFG.CO.,INC
すでにサイズラベルとインストラクションラベルが一体化しています。
ハンガーループの材質に変化が見られます。
またウエストポケットの造りも簡略化されています。
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簡略化した裾のループトンネルの仕様
下が簡略版
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ハンガーループ
上がDLA83
下はDPSC72
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ウエストポケット 縁の処理に注意
上 従来のもの
下 簡略化したもの(DLA83)
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by poemaquince | 2011-10-01 16:24 | parka | Comments(8)

M-65PARKAの変遷(その3)インストラクションラベルについて

 一般にE.C.W.PARKAといえば、80年代後半に登場したウッドランドカモフラージュのゴアテックスパーカのイメージがあると思われます。(ゴアテックスパーカの E は、extended・・拡張型・・の E で、エクステンディド・コールド・ウェザーです。)
 ややこしいのですが、フィッシュテールの「M-65パーカ」に対しての呼称E.C.W PARKA(エクストリーム・コールド・ウェザー)については、すでに70年代前半より用いられていたことはすでに見てきたとおりです。

 さて、今回は右裾についている「インストラクションラベル」の変遷についてです。詳しく見ると、年代により表現が微妙に変化していきます。(どうでもよいと思われるような変更もあるのですが・・・)
 また、M-51時代にZIPPER(商標)からSLIDE FASTENER(一般名称)に修正された単語について、再び復活(6)しています。しかも別項(9)ではSLIDE FASTENERも併用されているではありませんか(笑)(80年代DLAになってもこの表記は直っていません!)たまたま担当した職員のセンスにもよるのでしょうが、MIL-SPECといえども厳密なようでいてそうともいいきれないところもあったりします。

68会計年度のM-65 (PARKA,MAN’S,M-65)
MASON and HUGHES,INC.
PARKA, MAN’S, ARCTIC, M-65
M-65と明確に謳っています。
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70会計年度のM-65 (PARKA,MAN’S,M-65)
SPORTSMASTER,INC.
DSA68を踏襲しています。
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71会計年度のM-65 (PARKA,EXTREME COLD WEATHER)
ALPHA INDUSTRIES,INC.
前々回の「その1」で言及したサイズタグは、PARKA,EXTREME COLD WEATHERの表記なのですが、インストラクションラベルは旧表記のままです。移行期の在庫をそのまま使ったというところでしょうか。
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72会計年度?のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
DPSC.DIR.OF MFG
新表示のインストラクションラベル
標記がPARKA,EXTREME COLD WEATHERとなって、M-65の記載が消滅しています。
また、パーカの裾を指す「スカート」の表記(4・5)も消え、「ボトム」(4)や「大腿廻りのドローストリングス」(5)と言い換えられています。
洗濯手順(10)については、全面的に書き換えられ、「Quarpel(米軍の撥水生地)衣料の取扱手順に従え」となってしまいました。
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73会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
WYNN INDUSTRIES,INC
E.C.W.PARKA72年度版に次の一文が追加されています。
(10)「洗濯するときはスライドファスナーを閉じなさい」(笑・・・いやたしかに大事です!)
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74会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
VANDERBILT SHIRT CO.,INC
DSA73を踏襲しています。
追記:・・・と思いきや項目10の最終行launderingがlaunderedに修正されていました(!)。他にも探せば異なる点があるかも知れません。
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83会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
CARBON HILL MFG.CO.,INC
サイズタグと一体化し、ラベル位置も背中に移ってます。インストラクションの表記はDSA73から変更ありません。(追記:正確にはDSA74から、しかもぱっと見なので、もしかしたら細かい変更あるかも・・・)
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by poemaquince | 2011-09-25 16:04 | parka | Comments(0)

M-65PARKAからPARKA,E.C.Wへ(その2)

M-65PARKAの変遷についてシリーズその2、今回は首廻りについている「ライナー用ボタンタブ」の変遷についてです。70年代初頭!までは、M-51ライナーが取り付け可能なように、ボタンタブが4つ付いています。さすがに70年代後半にはM-51対応は省略されたみたいですが・・・それが概ねいつごろなのかは今回ははっきりしませんでした。多分74年度以降と思うのですが・・・(追記:・・・と思ったらDSA74持ってました。以前撮ったタグの写真なので、今度引っ張り出してシェルを確認します。追記の追記:DSA74のライナータブは3つでした。74年でほぼ切り替わったと考えられます。)

68会計年度のM-65 (PARKA,MAN’S,M-65)
MASON and HUGHES,INC.
シェルと同材質のコットンナイロン製ライナー取付用タブに平型ボタン
タブの数が、4つあることに留意
(一番右のタブボタンは、M-65用ライナーでは使用しない。)
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70会計年度のM-65 (PARKA,MAN’S,M-65)
SPORTSMASTER,INC.
シェルと同材質のライナー取付用タブに「いわゆるファティーグボタン」
タブの数は4つ
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71会計年度のM-65 (PARKA,EXTREME COLD WEATHER)
ALPHA INDUSTRIES,INC.
シェルと同材質のライナー取付用タブに「いわゆるファティーグボタン」
タブの数は4つ
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72会計年度?のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
DPSC.DIR.OF MFG
この個体は、平型ボタンを使用(タブの数は、4つある・・・写真に写ってないけど)黒色仕上げのスコービル真鍮ファスナに留意
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73会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
WYNN INDUSTRIES,INC
ライナー取付用タブがナイロン製に変更、ただしタブの数は4つ
(サイズタグが黄色いのは塗料付着のため。)
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83会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
CARBON HILL MFG.CO.,INC
M-51ライナー用に4つ造られていたライナー取付用タブは、さすがに3つに減らされています!
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by poemaquince | 2011-09-19 00:04 | parka | Comments(0)

M-65PARKAからPARKA,E.C.Wへ(その1)

昨年だったか、愛用していたリコーのカメラが突然機能停止してしまいました。修理の価格より安価で新品のカメラが買えてしまうので、ソニーのコンパクトカメラを買いました。電子スペックでは新しいカメラの方が数倍うえなのですが、写真そのものの質感は前者の方が良い気がします。やはり修理して使うべきだったのか?付喪(つくも)の神さまに叱られそうです。
さて、当ブログの初期の頃(2010年1月)に少しだけ言及したM-65PARKAの変遷について、再度整理して記述したいと思います。
まずは、サイズタグの変遷について
68会計年度のM-65 (PARKA,MAN’S,M-65)
コントラクターはMASON and HUGHES,INC.のM-65 PARKAサイズタグ
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70会計年度のM-65 (PARKA,MAN’S,M-65)
コントラクターはSPORTSMASTER,INC.のM-65 PARKAサイズタグ
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71会計年度のM-65 (PARKA,EXTREME COLD WEATHER)
コントラクターはALPHA INDUSTRIES,INC.のサイズタグ
M-65の表記が消え、PARKA,EXTREME COLD WEATHERの表示になっていることに注意 ただし、裾のインストラクションラベルの表示はM-65のまま
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72会計年度?のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
DPSC.DIR.OF MFG(DefencePersonnelSupportCenter.DIR.OF MFG? )はDSA(Defense Supply Agency)の外郭企業ではないかと思うのだけど詳細は分かりません。サイズ表記にNATO SIZEを併記していることに注意
M-65の呼称は完全に消滅
この個体は、平型ボタン、黒色仕上げのスコービルジッパーに特徴あり
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73会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
コントラクターはWYNN INDUSTRIES,INCのPARKA,E.C.W
サイズタグが黄色いのは塗料付着のため。NATO SIZEも標準併記
(↓ちらっと写っている)ライナー用ボタンタブのナイロン化に注意
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83会計年度のPARKA,EXTREME COLD WEATHER
コントラクターはCARBON HILL MFG.CO.,INC
サイズタグとインストラクションラベルの一体化が行われている。
70年代初頭までのモデルと比べ、シェル細部の造りが大きく異なっている。
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追記:74会計年度のパーカがありました。
VANDERBILT SHIRT CO, INC.
サイズタグは、PARKA,EXTREME COLD WEATHERの表示です。以前撮った写真なので、シェル本体を次回確認したいと思います。
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この項つづく
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by poemaquince | 2011-09-14 22:47 | parka | Comments(0)