M-51Parkaに関する2,3の事柄

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いろいろなライナー M-51/M-65フィールドジャケットの場合(入門編)その2

 さて、前回のM-43、M-50フィールドジャケットライナーに引き続き、今回はM-51、M-65ジャケットのライナーについて見ていきましょう。
 50年代から60年代初頭にかけて防寒用のライニングとしてパーカやフィールドジャケット、あるいはMA-1などのフライトジャケットに多用されたウールパイル生地ですが「重くてかさ張る」ということは着用を経験された皆さんもご存知の通りと思います。そんな声が当時の米軍衣料調達機関にも寄せられていたのでしょう。そんな事情で次世代の防寒ジャケットにはナイロンわたの軽量なライナーが採用されたのだと思われます。

フィールドジャケット用ライナーの全景
左 M-65
右 M-51
M-65は、ナイロンわたの軽量なキルティング生地、M-51はウールパイル地にシルクやナイロン生地などで内張している。
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ジャケットに装着した写真
左 M-65
右 M-51
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身頃を開いたところ
左 M-65
右 M-51
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M-65フィールドジャケット用ライナーのバリエーション
左 70年代のもの
右 60年代のもの
キルティングの密度に留意
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by poemaquince | 2016-12-13 22:44 | 入門編 | Comments(0)

いろいろなライナー M-43/M-50フィールドジャケットの場合(入門編)その1

 さて、先月の記事で、おしゃれ古着業界での静かな「ライナーブーム」の事を書いてみたわけですが、そうなると、じゃあそのライナーって本体はどんななのよ?と知りたくなるのが人情です。そんなわけで「入門編」としていくつかのライナーを比べてみようと思います。第一弾は、フィールドジャケットに於けるレイヤードシステムの草分け(?)となるM-43ジャケットから見ていきたいと思います。
 はじまり、はじまりー

フィールドジャケットライナーの全景
左 M-50
右 M-43
左のM-50は、ウールパイルが剥き出しなのに比べM-43ライナーは薄いコットン生地で覆われている事に注意
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同じく身頃をひらいたところ
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M-43「ライナー」のインストラクションラベル
「ジャケット, フィールド, パイル, O.D」という表記に「ライナー」の文字が無い事に留意
インストラクション表記では、M-43ジャケット以外にも、ODのプルオーバーパーカやホワイトパーカの下に着る事を意図している。また、アウターとしては想定していないが、屋内では単独着用を可としている事がわかる。(実際、当時の写真ではアウターとしての着用の写真がたまに見られる。)
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ジャケットに重ねた写真
ご承知のとおり、M-43とM-50の外観は全く同じである。
左 M-50
右 M-43
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身頃を開いたところ
M-43ジャケットにライナー用のボタンを取付けたものが、M-50(あるいはM-43MQ-1)と呼ばれる。実際の生産では、M-50やMQ-1として作成されたものと、既存のM-43をM-50にモディファイしたものの両者が観察される、
左 M-50
右 M-43(何らかの形でジャケットに固定されているわけではなく、あくまで重ね着(笑))
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「いろいろなライナー」その2につづく
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by poemaquince | 2016-12-12 23:36 | 入門編 | Comments(0)

タイガーパターン 恐るべし日本のドメスブランド!マニアックな魂に脱帽

まずは、このアーリーパターン(ジョン・ウェイン・スパース)のユティリティシャツとパンツ(BUT-5P2)をご覧ください。
これ、実はどちらかがレプリカなのですが、遠目にはわかりません。
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パターンの比較です。
右がシャツで、左がパンツです。
「お化けの腕」(http://parkashell.exblog.jp/19701384)や、「泳ぐ生き物」(http://parkashell.exblog.jp/23253734)に挟まれて、「アーリーパターン」(JWS)にみられる「ウロボロス(へび)の開いた口」(くの字)もみられます。
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右がシャツで、左がパンツです。
下方には「ひよこ」(http://parkashell.exblog.jp/21294043)もいます。
件のファティーグボタンは、つやつやです。
どちらがレプリカか、わかりましたでしょうか?
えっ?ユティリティシャツの形(カット)が新しすぎる?そうですね。良い着眼点ですね。
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答えはこちらでした。
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高品質ドメスティックブランドの「MARKA WEAR」さんのアイテムでした。
いやはや、アーリーパターン(JWS)をすばらしくリアルに復元しています。
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背面のパターンもこのとおり
アーリーパターン(JWS)の特徴を実によく再現しております。
そのこだわりに脱帽です。
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ロゴ刻印いりのファティーグボタン、はじめ、平ボタンに替えちゃおうかとも思ったけど、もったいないので止めました。
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企画されたデザイナーさんの解説のページ→(http://parkingmag.jp/work/4346/?nomobile)です。ご参照ください。
レギュラーの展開では、上着は「USアングロカット(C2B-EXP-3P1/カフ袖、胸2ボタン露出、3ポケット腕1ボタン)」とファティーグタイプで、今回のユティリティは、コラボレーションの企画品みたいです。個人的にはこの生地でアジアンタイプ(C1B-COV-2P/カフ袖、胸1ボタンフラップ覆、2ポケット)で、モデル化してほしかったけど、贅沢はいいません。(あと、これも仕方のないことなのですが、価格的にオリジナルとあまり差がないというところは、もう、どうしてもハードルが高くなってしまいます。)
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by poemaquince | 2016-11-13 00:50 | tiger stripe | Comments(0)

”吉祥寺カジュアルでいこう” 「コートライナー」が流行ってうれしいけど、ちょっとかなしいの巻

秋も深まり、日に日に風が冷たく感じられます。
ここ数年、まちのおしゃれ女子の間で(アウターとして)ライナーを羽織るのが流行っている(笑)ようで、たまにまちで見かけたりしました。
今年もその傾向は続いていて、先日も吉祥寺駅のエスカレーターで、とても程度の良いM-51JKTライナーを上手に着こなした女子を見かけました。おしゃれで似合ってはいたので、それはそれで良いのですが、光沢のある明るいオリーブ系鳶色の表地の状態も、乳白色のパイルの状態もとてもきれいでほぼデッドストックな状態です。「いや、着潰さないで、保存してほしい」と反射的にはおもってしまうのでした。
古着屋さんでもライナーが「動く」商品となったのか、結構店頭にあったりします。先日、店頭で「オーバーコートパーカタイプ(いわゆるM-47)」のレアな大戦型のライナーが女性ものコーナーのハンガーに吊るしてあるのを見かけました。スナップファスナのソケットが一カ所欠けてはいましたが、ニットカフやチントパイル毛の状態も非常に良く、気になります。そのとき「押さえちゃおう」とも思いましたが、あと2週間もすれば、特売日になるし、こんな毛むくじゃらのライナーなんて誰も買わないだろうと思い、特売日まで待とうと考えたのでした。三日後、念のため狙っていたライナーを見に行ったところ、もはや後の祭り、既にどなたかがお買い上げになったあとでした。日本のおしゃれ女子恐るべし!あの、65年も前の毛むくじゃらのライナーをどのように着こなしているのか!是非見てみたい気がします。一方、パイル生地が劣化して植毛がハゲハゲの私の「オーバーコートパーカタイプ(大戦型)」のライナーは、更新計画が見送られ未だハゲハゲのままここにあるのでした。
M-65系とかのナイロンキルティング系とかならまあいいけど、レアなアイテムが消費されちゃうのはちょっと悲しい。

吉祥寺の別の古着屋さん
M-50ジャケット用ライナー 探している人多いんじゃない?
(吉祥寺フラミンゴさん)
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おお、まさにわれらが Liner,parka,M-1951 !!
出典 http://curet.jp/article/7698
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右のひと、M-47??それともBWのパルカ??
(出典 同上)
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by poemaquince | 2016-11-12 01:45 | 番外編 | Comments(0)

タイガーストライプの迷宮(その18) デンスとかスパースとか

 R.D.ジョンソン氏のパターンブックにて定義されるタイガーストライプの柄は、同じ柄の系列ごとのヴァリエーションモデルをデンス(Dense:濃厚)とかスパース(Sparse:希薄)とか名付けてサブカテゴリーとして分類しています。
 このデンスとかスパースとかの区分について、ネット上のありがちな情報(とか、日本の"ウォーキッズ"雑誌)では、プリントのロール径とか柄(特に黒い部分)の分布の密度などによる分類のように説明しようとしたりしていますが、すこし違うようなのです。
 ジョンソン氏はこの概念について「定義」を説明はしているのですが、かなり独特の概念のためか、英文を読んでも実のところはっきりとは良く解りません(笑)。が、あえて忖度すると、新しいエリアに「特定の柄」が現れたら「スパース」で、同じ系列でもその「特定の柄」が省略されていれば「デンス」というようなことのようなのです。もちろん「特定の柄」が挟まっているほうが、柄の大きさが「同じ場合」には垂直方向の距離は「長く」なるのですが、必ずしも距離(ローラーの径)で区分しているわけではないようです。(いっぽう、実際のところ同一の基本カテゴリー内でスパースとデンスを比較すれば、やはりスパースのほうが距離は長いといえそうです。)

で、書籍より「定義」の部分を引用すると、

Sparse:(希薄/疎)
When the unique, additional pattern modification area "is found" to have been included upon any particular pattern, then that pattern has been visibly expanded somewhat through that area's inclusion and is termed by myself to be in its sparse form, since the pattern has now been somewhat aspersed, or amplified through its inclusion.
Dense:(濃厚/密)  
When the unique, additional pattern modification area "is not found" to have been included upon any particular pattern, then that pattern has been visibly reduced somewhat through that area's omission and is termed by myself to be in its dense form, since the pattern itself has been somewhat condensed, or diminished through its omission.
 Sgt.R.D.Johnson, 「Tiger Patterns」pp.66-67 (Schiffer Pub Ltd.1999)


(要旨の仮訳)
スパース
パターンの変更された独特の領域に、任意の特定柄が含まれて「ある」とき、そのパターンはその領域の内容(柄?)によって見た目が拡張され、著者によりスパース(希薄系)フォームと名付けられ、以来、幾ばくかの批判(中傷)はあるにせよその内容(ターム?)は広まって来た。
デンス
パターンの変更された独特の領域に、任意の特定柄が含まれて「ない」とき、そのパターンはその領域内の柄を通じて見た目が縮小、濃縮され、あるいは省略により脱落しているゆえ、著者によりデンス(濃厚系)フォームと名付けらた。

「特定の柄」はかなり任意に選んでいる様子なので、いろいろな批判があることはジョンソン氏自身も書いています。(批判というよりはご本人は中傷と受け取っているようですが)
いずれにせよ、素人が訳しているだけなので和訳が見当違いの可能性もあります。あくまで仮のものとしてご参考ください。(川村のちから不足もありますが、ジョンソン氏の英文もけっこう悪文(笑)のように素人的には感じます。)

タッドポール(おたまじゃくし)パターンでのデンス(左)と、スパース(右)の例
タッドポールスパース(右)の場合、おたま柄の上にいる「泳ぐ生き物みたいな柄」(囲んで示す)をジョンソン氏は「任意の特定柄」としています。
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タッドポールデンス(右)には、この「泳ぐ生き物みたいな柄」が省略されているので「デンス」であると説明しています。
(例が判りにくくてすみません。大事な部分がポケットに隠れてしまって確認できない(笑)のですが)
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なんてゆうか、基本カテゴリーの「おたまじゃくし」の命名は秀逸と思うけど、サブカテゴリーは、タッドポール(TO-78)とかタッドポール(シルバー)とかにしたほうが判りやすい気がするんだけど。
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by poemaquince | 2016-09-30 23:12 | tiger stripe | Comments(2)

どひゃーっっ!ジョンウエイン(デンス)って、ベーカーGS-13なの? TSの迷宮その17

CISO(Counter Insurgency Support Office /叛乱対抗支援事務所)について調べものをしていて、とんでもない写真を見てしまいました!
Jason Hardy氏によるUSミリタリアフォーラムのこの投稿です。
1965 Prototype Tiger Stripe Camouflage Uniform Set
http://www.usmilitariaforum.com/forums/index.php?/topic/266796-1965-prototype-tiger-stripe-camouflage-uniform-set/

これって、CISO調達の納品見本みたいなものではないかと思うんだけど、そこの紙タグに書かれた文字にびっくり!!(スレッドの皆さんもびっくりしている様子です(笑)。)
「PREPRODUCTION SAMPLE IDENTIFICATION TAG 」(製造用見本証明タグ)と書かれた用紙にいろいろ書かれています。半分はかすれて読めないのですが、何となく読める部分を拾い読みすると
「NOMENCLATURE」(品名)の項目には「US シングル "M" カモフラージュ コート」の記載(すみません面倒なのでカタカナ表記)
裏面は、「R**UESTING AGENCY」(一部読めない)その記載の下に
「TYPE NAME, GRADE & TITTLE」の項目がありその欄の記載は「C.B.ベーカー 
-GS-13, CISO」との記載が有ります。どひゃー、コレ(JWDのUSカット)って、「ベーカー GS-13」って呼ぶの???と大発見に色めき立ちます。ところが文字は続きます。
[CONTRACTING OFFICER, OPC](契約担当官,OPC)の記載の下に引き続いて同じ表記が!
「TYPE NAME, GRADE & TITTLE」の欄には「ラルフ J.ストーム -GS-12」の記載です。あれ、ベーカーGS-13ではない??この「タイプ,ネーム」って「形式名称」という意味ではなく、どうやら担当者名(のタイプ打ち)くらいの意味のようです。「GS-13,CISO」も一般的な「グレード」をさすものなのかこの型この柄のモデルをさすものなのかはっきりしません。(とほほ)
しかしながら、この業界そういった俗称もありかな(例えば海軍フライトJKTをWEPって呼んでるとか)とも思えますので、あの柄のアングロカット(US裁断)はジョンウエインでなく、GS-13CISOと呼ぶのもカッコイイかも(笑)。
 上記リンク先に紙タグの写真もあります。ぜひご参照ください。

Jason Hardy(c) / US militaria fourum / May 2016
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by poemaquince | 2016-09-28 01:00 | tiger stripe | Comments(2)

サイゴン1955 あるいはタイガーストライプの始まり?

 たまたま、サイゴンの古い写真をなにげに見ていたら「あれれ、このひとたち、タイガーストライプ着てんじゃね?」と目にとまりました。ところが写真のキャプションは「サイゴンの戦い1955」です。タイガーストライプの始まりは、「一番槍ブログ」のタイガ氏が1960年頃と考察、特定されています(http://ichiban.militaryblog.jp/e502218.html)。そこから5年も遡るとは「こりゃ大発見かも!」とびっくりして一瞬喜んだわけですが、落ち着いてよくよく考えてみると、これはフランス軍の使用した「インドチナ・リザード」スモックではないかと考えるのが正解でしょう。キャプションにも「空挺部隊が」とかいてありますし。
 50年代からフランス軍のリザードパターンはすでにいくつかのバリエーションがあり、フランス本国では古くからリザードのエンスージアストによってパターンがきちんと分類されている様子です(良く判らないけど(笑))。
 ちなみにジョンソン氏の「タイガーパターンズ」を確認すると、VNX(ベトナミーズエクスペリメンタル)パターンは、57年8月と58年12月のスタンプが現存し、最初の制式海兵隊パターンは、59年8月に導入されたと記載されていました。このこともタイガ氏の考察とほぼ一致します。

(注)59年8月と60年では一致しないのではというツッコミもありそうですが、そもそもジョンソン氏も、さらっと"officially adopted"としか書いてありません(もしかしたら別の場所で詳述してるかもしれませんが(笑))。この手の「アイテム」がいつ「導入」されたかという問題は「何をもって導入」とみなすかで、いくらでも動くものと考えます。仕様が確定された段階か、調達の意思決定をした段階なのか、(被服の)コントラクトした段階なのか、あるいは納品され部隊に配備された段階なのかetc. そのようなことから、数ヶ月の時間差は、当時の当事者である「TQLC師団P3チーフ(作戦参謀長)チャン・バン・ヒェン元中佐」の証言と全く矛盾しないばかりか、その情報を補強するものと考えます。またこの記事を発掘し、和文で紹介したタイガ氏の功績は高く評価されるべきと川村は感じております。


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 銃撃戦の中、ビン・シュエン派の部隊が強固に立て籠るペトュス キ(読み方判りません)高校?へ進出する空挺部隊
出典:http://rvnhs.blogspot.jp/2015/05/the-battle-of-saigon-sixty-years-ago.html
 追記:インドチナリザードを着ているのは、フランス軍ではなく、ゴ・ジン・ジェム大統領派(ていうか国軍)です。誤解なきよう。
 追記の追記:見逃していたのですが、上記写真のリザードパターンは、タイガ氏の所有されているTAP47/53降下服に非常に似ていることに気づきました。http://ichiban.militaryblog.jp/e591404.html
おまけに、おなじページにビンシュエン派との戦闘の写真もありました。大変失礼いたしました。
下↓の写真のものより似ている気がします(笑)。確証はないけど。

 で、今回、サイゴン1955の写真に近いと思われるパターンはコレかな?
 おなじみ「エ」の字の原型や、「ひよこ」「とびけら」がいるのが判ります。ほかにもおなじみの図形が!
cパターンと呼ばれている様子です。
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 出典:IACMC http://iacmc.forumotion.com/t4678-tta47-toutes-armes-or-modele-general-modele-allege
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by poemaquince | 2016-09-18 00:27 | tiger stripe | Comments(2)

タイガーストライプの迷宮15 90年代のレプリカその2(ADSの巻)

 以前、故岡村昭彦氏の回顧展を東京都写真美術館に観に行ったとき、このブーゲンビリアの花を飾っておどける若い兵士の写真をみて(当時の過酷な状況に思い至って)ぐっときたりしたのですが、悲しい性(さが)から、それとともに彼の着ているジャケットにも「ぐっと来て」しまった訳でした。
 「ああっ!!これADSじゃね?」(今の目で冷静に見たらVMSなのは明らかなのですが)大きな写真で鮮明に写る「おばけ腕」の印象からそう思ってしまったのでした(この写真だとちょっと解らないのですが)。
 「あのジャケットにADSパターンがあったことが確認できた!!やっぱりAPAはそこまで作っていたんだ!」「東京ファントムのアレ、スゲー」と(勝手に誤解して)盛り上がっていたことを思い出します。
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岡村昭彦の写真  生きること死ぬことのすべて all about life and death

 今回は、その東京ファントムのアレを中心に、90年代の後半にリリースされた、ジョンソン用語でいうところのADS(アドバイザータイプ・スパース/軍事顧問団型・希薄)系のレプリカ衣料についてみていきましょう。

 一般的に「59年型ジャケット」と呼ばれる、べトナム共和国海兵隊(TQLC)二つポケット型ジャケットを東京ファントムさんがモデル化したもの。(当時の雑誌をみるとサムズさんもTDS柄でモデル化していたようです)
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 真贋不明で入手したのですが、たぶんMASHさんの98年リリースのADS(ゴールドタイガー)モデル
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 両者の全景 
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 両者の背面
 右 東京ファントム
 左 MASH(推定)、実物と見分けるのはちょっと困難です。
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 「おばけの腕(Phantom arm)柄」を中心とした比較
 右 東京ファントム
 左 MASH(推定)
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(おまけ)
ヒューストンADS(左)との比較
ヒューストン、ファントム両者とも左側に続くべき「エの字を中心とした部分」のモチーフを省略しているように思えます。
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by poemaquince | 2016-06-26 16:11 | tiger stripe | Comments(0)

タイガーストライプの迷宮14 90年代のレプリカその1(中田商店JWDの巻)

 英国国民投票で、EUからの離脱派が勝利してしまいました。このことをきっかけに欧州連合の弱体化が始まらないように祈るばかりです。
 さて、「TSの迷宮」前回、前々々回と「珠玉の80年代レプリカ」と称してSAM'S MIRITARIYAの、「マーティン・シーン」柄と旧東京ファントムの「TO78」系ご紹介した訳ですが、今回は、90年代に登場した中田商店のジョンウェインデンス(JWD)ていうかマーチンシーン柄の紹介です。(やっぱり煩雑で混乱の元なので(笑)とりあえずJWDと表記を戻します。)

 90年代半ば?に中田商店さんがモデル化したNSタイガーストライプ
 この個体はジャングルファティーグの2ndをモデル化したもの。
 中田商店のタイガーストライプはいくつかのバリエーションがみられるがこのロットは、パターンがオリジナルに非常に近い!!
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ファティーグタイプのサイズラベル
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インストラクションラベルを撮り忘れてしまいました(笑)。

60年代のオリジナルJWDとの比較
 右がオリジナル
 左が、中田商店のもの
パターンを正確に再現していることが解る。
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前々回のサムズミリタリヤJWDと柄をつないでみました(笑)。
なんとほぼぴったり!!
細部は異なるのでローラーは別だと思うのですが、柄を同じ型からおこしているのでしょうか?
 右が中田商店
 左がサムズミリタリヤ
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by poemaquince | 2016-06-25 22:53 | tiger stripe | Comments(0)

ドイツ連邦軍の迷彩ジャケット スプリンター迷彩31(破片柄迷彩)の場合

 前回のズンフムスター迷彩(ウォーターパターン迷彩/沼沢地柄)の記事で川村は、ドイツ連邦軍の装備は「注意深くヴェアマハト色を避けている」などと書いてしまいました。今回のスプリンター迷彩(破片柄)も漠然とBGS(連邦国境警備隊)のアイテムと思っていたからです。eベイなどでもジャーマンボーダーガードのものとして出品されたりしてたので、勘違いしていました。
 今回改めて確認してみると、このジャケットはBGSの装備などではなく、ドイツ連邦軍の装備であるといえそうです。であるならば、「注意深くヴェアマハト色を避けている」どころではなく、しっかり「旧ドイツ国防軍」色を継承していた(笑)ということで、前回の発言を訂正させていただきます。
 そんな訳で今回は、ドイツ連邦軍(Bundeswehr)において、1956年から60年頃まで採用された、大戦中のブントファルベンアンシュトリッヒ31(スプリンター迷彩/破片柄迷彩)によく似た迷彩柄について見ていきましょう。

ああっ!!
この人も着てたんだ!!!
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ジャケットの全景
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身頃を開いたところ
ファスナーとスナップボタンの二重留め
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袖のクローズアップ
ベークライト製?のボタン
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フォロントファスナーはなんと樹脂製!!
残念ながらスライダーは欠けてしまっている。
50年代に樹脂製ファスナーを実用化?しているとは!!(でもこのジャケット、ここが完全なオリジナル見たことない)
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右胸ポケットの様子
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右内ポケットの中 アイデンティファイラベルは既に読めない。
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襟のフラップの状況
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背面全景
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大戦中の陸軍パルカとの比較
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破片柄迷彩のパターンはほぼ同一!!
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関係ないけどキューブリックの映画「時計仕掛けのオレンジ」でもデヴォーチカを襲うワルモノが着てるよね。

連邦陸軍の写真(1960年)戦車はM-47!
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by poemaquince | 2016-06-05 10:17 | 番外編 | Comments(0)