M-51Parkaに関する2,3の事柄

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M-50フィールドジャケットに関する2、3の事柄(その1)

 M-50フィールドジャケットという名前で知られる「M-43ジャケットにライナー用ボタンを付けた」ジャケットは、表示が「M50」とか「M-1950」とか「M-1943 MQ1」とかあったりします。基本はまあ、おんなじものだよね。とタカをくくっていたわけですが、ところが今回、あらためて観察してみるとまたまた謎が深まったりするのでした。

 それぞれの個体を観ていきます。
 『M50』の全景 サイズ38L(38ロング)
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 ボタンの下方に「M50」のスタンプがかろうじて観察される。従ってこの個体は、M-43として生産されたストックに、あとからライナーボタンを追加してM-50にモディファイされたものと推測される。のこされたミシン糸から判るようにインスト?ラベルは失われている。
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 残念ながら右ポケットのなかのコントラクトラベルは失われている。ポケットの内袋が、グリーンのヘリンボン生地であることに留意
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 『M-1950』の全景 サイズR-S(スモールレギュラー)
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 サイズラベルとインストラクションラベル
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 右ポケットのなかにコントラクトラベルは見当たらない。
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 『M-1943 MQ-1』の全景 サイズ34S(34ショート)
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 サイズラベルとインストラクションラベル
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 右ポケットのコントラクトラベル
 1948年10月契約
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 この項、つづく
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by poemaquince | 2017-04-21 18:53 | 入門編 | Comments(0)

M-65ジャケットの洗濯(インシデントレポート(笑))

 わたしは、古いパーカやジャケットについては基本的に洗わないことにしています。ですが、取得した時点でだいぶ汚れていたり、実用で着る場合には洗わざるを得ない場合もあります。そんなわけで今回は、M-65フィールドジャケットのお洗濯(含インシデントレポート)についてです。
 パーカやフィールドジャケットは、基本的にコットンまたはナイロンコットンなので普通に洗濯機でごろごろ洗ってしまえば良いと思われますが、洗濯機は結構リスキーです。洗濯機では、いくつか失敗を経験しています。
 ひとつはM-65パーカ(初期)のスライドファスナ破損事故、もうひとつはM-43ジャケットの生地裂け事件です。
 パーカのほうは、ファスナーを閉じずに(家人が)洗濯機にかけて、脱水工程でスライダーの引手(鋳造タイプ)が折れてしまった事例、M-43ジャケットのほうは、(自分で)フロントボタンを閉じて洗濯機にかけたところ、水流でボタンに力がかかって生地ごと裂けてしまった事例です。それ以来、洗濯が恐くてたまりません。
 しかしながら、今年の冬はM-65JKTで過ごそうと考え、洗濯を実施する事にしました。しかも手洗いなら安全かなと思っていたわけでした。

 まずは、ジャケットのインストラクションラベルの確認です。
今回の洗濯物は、67会計年度、アレン オーバーオール カンパニー製
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インストラクションの一番下の行に
Launder with mild soap or synthetic detergents.
「マイルドな石けんもしくは合成洗剤で洗濯しなさい。」と書いてあります。
いやまあ、そーなんですけどね。
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洗う箇所の点検です。
入手時よりなぜか、内側肩の生地が茶色く変色(木製ハンガーのニスが移った?)しているのでそこを重点的に洗う予定です。
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あと、腰ポケット。 
生成りコットン生地のタイプですが、ポッケの中はごみがたまりやすいところでもあります。
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結んである腰のドローコードはほどいておきます。
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本体生地の汚れもチェックです。
右上腕および右胸ポケットフラップに原因不明の黒い汚れ
汚れ部分に液体洗剤原液をつけておきました。
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肩の茶色い汚れは液体洗剤をつけたブラシでこすります。
が、茶色の落ちはよくありません。
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落ちが悪いので調子に乗ってもみ洗いしたら
「ああっ!」取り返しのつかない事がっ!!
もともと弱っていた生地なのか、水にぬれただけで非常に脆くなり弱い力にも耐えきれずに破れてしまいました!!
肩の色落としは中止です(涙目)。
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ポケットの中は、普通の石けんでごしごし洗いました。
生地は健全ですが、黄ばみはとれません。そこはやむなし。
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最後は「おしゃれ着クリーニング用」液体洗剤で押し洗いして、洗濯機で脱水でした。
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洗濯後の内側肩部分の状態
洗剤でこすったところは茶色が落ちるというより生地の色そのものが落ちてしまっている状態 穴もあいてしまい、またひとつインシデントの「警鐘事例」となってしまいました。
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その後
ちなみに、71会計年度 アルファ インダストリーズ インク製のインストも確認してみると
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9. For cleaning and restoring of water repellency, return to laundry for machine washing in accordance with established procedures for quarpel treated garments.
「9. 洗浄と撥水性の回復のため、クアペル(米軍の撥水加工生地)衣料処理手順に従って洗濯機にて裏返して洗濯する。」
えーっ、クアペルの洗濯手順?と思ったら「こちら」に記事がありました。
https://www43.atwiki.jp/newrose/pages/69.html
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by poemaquince | 2016-12-28 22:37 | 番外編 | Comments(0)

いろいろなライナー M-51/M-65フィールドジャケットの場合(入門編)その2

 さて、前回のM-43、M-50フィールドジャケットライナーに引き続き、今回はM-51、M-65ジャケットのライナーについて見ていきましょう。
 50年代から60年代初頭にかけて防寒用のライニングとしてパーカやフィールドジャケット、あるいはMA-1などのフライトジャケットに多用されたウールパイル生地ですが「重くてかさ張る」ということは着用を経験された皆さんもご存知の通りと思います。そんな声が当時の米軍衣料調達機関にも寄せられていたのでしょう。そんな事情で次世代の防寒ジャケットにはナイロンわたの軽量なライナーが採用されたのだと思われます。

フィールドジャケット用ライナーの全景
左 M-65
右 M-51
M-65は、ナイロンわたの軽量なキルティング生地、M-51はウールパイル地にシルクやナイロン生地などで内張している。
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ジャケットに装着した写真
左 M-65
右 M-51
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身頃を開いたところ
左 M-65
右 M-51
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M-65フィールドジャケット用ライナーのバリエーション
左 70年代のもの
右 60年代のもの
キルティングの密度に留意
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by poemaquince | 2016-12-13 22:44 | 入門編 | Comments(0)

タイガーパターン 恐るべし日本のドメスブランド!マニアックな魂に脱帽

まずは、このアーリーパターン(ジョン・ウェイン・スパース)のユティリティシャツとパンツ(BUT-5P2)をご覧ください。
これ、実はどちらかがレプリカなのですが、遠目にはわかりません。
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パターンの比較です。
右がシャツで、左がパンツです。
「お化けの腕」(http://parkashell.exblog.jp/19701384)や、「泳ぐ生き物」(http://parkashell.exblog.jp/23253734)に挟まれて、「アーリーパターン」(JWS)にみられる「ウロボロス(へび)の開いた口」(くの字)もみられます。
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右がシャツで、左がパンツです。
下方には「ひよこ」(http://parkashell.exblog.jp/21294043)もいます。
件のファティーグボタンは、つやつやです。
どちらがレプリカか、わかりましたでしょうか?
えっ?ユティリティシャツの形(カット)が新しすぎる?そうですね。良い着眼点ですね。
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答えはこちらでした。
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高品質ドメスティックブランドの「MARKA WEAR」さんのアイテムでした。
いやはや、アーリーパターン(JWS)をすばらしくリアルに復元しています。
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背面のパターンもこのとおり
アーリーパターン(JWS)の特徴を実によく再現しております。
そのこだわりに脱帽です。
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ロゴ刻印いりのファティーグボタン、はじめ、平ボタンに替えちゃおうかとも思ったけど、もったいないので止めました。
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企画されたデザイナーさんの解説のページ→(http://parkingmag.jp/work/4346/?nomobile)です。ご参照ください。
レギュラーの展開では、上着は「USアングロカット(C2B-EXP-3P1/カフ袖、胸2ボタン露出、3ポケット腕1ボタン)」とファティーグタイプで、今回のユティリティは、コラボレーションの企画品みたいです。個人的にはこの生地でアジアンタイプ(C1B-COV-2P/カフ袖、胸1ボタンフラップ覆、2ポケット)で、モデル化してほしかったけど、贅沢はいいません。(あと、これも仕方のないことなのですが、価格的にオリジナルとあまり差がないというところは、もう、どうしてもハードルが高くなってしまいます。)
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by poemaquince | 2016-11-13 00:50 | tiger stripe | Comments(0)

タイガーストライプの迷宮14 90年代のレプリカその1(中田商店JWDの巻)

 英国国民投票で、EUからの離脱派が勝利してしまいました。このことをきっかけに欧州連合の弱体化が始まらないように祈るばかりです。
 さて、「TSの迷宮」前回、前々々回と「珠玉の80年代レプリカ」と称してSAM'S MIRITARIYAの、「マーティン・シーン」柄と旧東京ファントムの「TO78」系ご紹介した訳ですが、今回は、90年代に登場した中田商店のジョンウェインデンス(JWD)ていうかマーチンシーン柄の紹介です。(やっぱり煩雑で混乱の元なので(笑)とりあえずJWDと表記を戻します。)

 90年代半ば?に中田商店さんがモデル化したNSタイガーストライプ
 この個体はジャングルファティーグの2ndをモデル化したもの。
 中田商店のタイガーストライプはいくつかのバリエーションがみられるがこのロットは、パターンがオリジナルに非常に近い!!
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ファティーグタイプのサイズラベル
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インストラクションラベルを撮り忘れてしまいました(笑)。

60年代のオリジナルJWDとの比較
 右がオリジナル
 左が、中田商店のもの
パターンを正確に再現していることが解る。
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前々回のサムズミリタリヤJWDと柄をつないでみました(笑)。
なんとほぼぴったり!!
細部は異なるのでローラーは別だと思うのですが、柄を同じ型からおこしているのでしょうか?
 右が中田商店
 左がサムズミリタリヤ
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by poemaquince | 2016-06-25 22:53 | tiger stripe | Comments(0)

レプリカのM-51パーカ キャブクロージングの場合

 当欄で、レプリカのM-51パーカを紹介するのはM-65パーカを改造した『レプリカのM-1951(ECWparka "M-65"改の場合)』http://parkashell.exblog.jp/10576762/ 以来ですので、かれこれ5年ぶりです。
 ほんとは、シービーズYMCLKYブランドのM-51も紹介したかったのですがなかなか入手のご縁に恵まれません。という訳で、今回はC.A.B CLOTHING の PARKA SHELL M-1951 をご紹介いたします。
 といっても、キャブさんからはいろいろなバージョンのモッズパーカが出ております。中には全く似てなかったりするものもありますのでネットなどで入手される場合は充分ご注意ください。
 今回ご紹介するタイプは詳細不明なのですがたぶん2000年代初頭にリリースされた製品ではないかと推測しています(違っていたらごめんなさい)。それでは観ていきましょう。

 まずは製品の全景
 街で見かけても、よく観察しないと見分けがつきません。ドローコードは若干太いのですが。
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 実物(右)との比較 いやよくできています。袖の丈が少し短い。
 フロントファスナーの差し込みが反対なのが判ります。
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 背面の全景 左がキャブ製 右が実物
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 フロントファスナー スライダーのアップ
 右 コンマー  左 YKKアルミ
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 腰のポケットの比較 実物に比べ、数センチ浅い
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 ライナーを留めるボタンやボタンタブなどもリアルに再現されています。
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 革のコード止め 二枚重ね?で厚さを出しています。アイレット廻りもきちんとステッチが入っています!
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 スナップボタンの比較 スコービル製 右は実物
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 スナップボタン(スタッド) キャブ(左)には、よく見ると"PERMEX" のロゴ入り
 生地の織りに留意 ほぼ同一のコットンナイロンオックスフォード織りと思われる。
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 袖の大型ボタン 上が実物 下がキャブ製
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 側面から見たところ 裏面の独特の形もしっかり再現しています。
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 フード裏のコントラクトスタンプ 薄れてしまってすこし見づらい。
 コントラクターはCAB CLOTHING
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 製品タグ(繊維製品の輸入に際し義務づけられている?)
 生地は米国製であることが解る。  右はライナーのもの
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 キャブのシェルに実物のファーフードをつけてみました。ボタンホールの位置も正確なのでぴったり装着できます。
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 こんな感じです。
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 次回、ライナー篇に続く
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by poemaquince | 2015-11-22 19:33 | parka | Comments(0)

べトナム戦争期のM-1ヘルメット その4(ヘルメットカバーの巻)

 ベトナム戦争期のヘルメットカバーといえば、もう「ミッチェルパターン」が定番なんだけど、レイトウォーにはERDL柄も結構観察されます。また、初期のUSMC部隊ではダックハンター柄も利用された様子です。
 ところで、この「ミッチェル柄(MITCHELL PATTERN)」という呼称について、その語源をどなたかご存じないでしょうか? というのも"ERDL"については、一次資料でその呼称が確認できるのですが、当該柄については浅学ゆえ確認できておりません。また、先に言及させていただいたMark A. Reynosa氏の"Post-ww2 M-1 HELMETS an illustrated study"(1998)においては、当該の迷彩に対してミッチェルパターンという呼称を使用せず、リーフパターンと呼んでいます。また、Kevin Lyles氏の ”VIETNAM :US UNIFORMS in colour photographs”(1992) においても、当該柄ヘルメットカバーについては「リーフパターン」と呼んでいます(ところが、別ページのハーフシェルターテントは”ミッチェル”パターンと紹介しているのですが) 。いやはや、あの柄がなぜ「ミッチェル」なのかご存知のかたいらっしゃいましたら是非ご教示いただけたらと思っています。

 では、写真を見ていきましょう。
(ベトナム戦争期の写真は、「USミリタリアフォーラム」「ヴェアマハトアワーズコム・フォーラム」などへの投稿写真を引用させていただいています。)

極初期のミッチェルパターン(1959年)
シェルのチンストラップ用に、カバー中腹に穿孔してあることに留意
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コントラクトラベルのクローズアップ
生地はコットンダック
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サテン織りのミッチェルパターン(1965年)
以前、DMZさんのページでhttp://armyshade.exblog.jp/19888281 サテン(朱子織)であることが指摘されております。その見解に賛成です。
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コントラクトスタンプのクローズアップ
サテン生地の織りに留意
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ポピュラーな後期型カバー(1969年)
後期には真ん中の切れ込みが深くなり、カバーに穿孔しなくともチンストラップが干渉しなくなっていることに留意
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コントラクトスタンプのクローズアップ
コットンダック生地 DSA69
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上のミッチェルカバーとほぼ同時期の「ERDL」迷彩(1969年)
色調はトーンを抑えたナティックラボ系
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コントラクトスタンプのクローズアップ
コットンダック生地 DSA69
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レイトウォーでのERDLカバー
写真のキャプションでは1971年(あまりにかっこいい共和国パッチで、まさか後世のコスプレ写真ではないでしょうねぇ)
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USMC「ダックハンター」カバー(たぶん50年代)
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この個体にはコントラクトの記載が見当たらない。
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ところで、ヘルメットカバーって80年代のコレに似てなくね?
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by poemaquince | 2015-09-22 16:07 | M-1 | Comments(2)

ポストべトナム戦争期のM-1ヘルメット (M-1ライナー最終型)

 いやもうホント、このブログ立ち上げた当初は、モッズパーカに限定したテーマでずーっとやってくつもりだったのでした。なんといっても「M-51parkaに関する2、3の事柄」(笑)ですので。ところが「ズンフミュスター迷彩」で番外編としてドイツ軍のアノラックに言及しちゃったことでタガが外れ、3.11の原子力災害と、排外デモ、そしてアレ政権の登場でとてつもなく危機感を募らせて時事関係に言及してしまい、もう、とうとう「ポストべトナム装備」まで(笑)、ほんとはM-51関係もまだ謎が一杯なんだけど、なかなか調べが進みません。

 そんなこんなで、ポストべトナム装備(といっても登場はレイトウォーの72年だけど)の最終型M-1ヘルメットライナーは、クレードル型サスペンションまで全てはずすことができるので、ヘルメットライナーの構造も解りやすいと思います。「入門編」としてご紹介したいと思います。

ライナー本体と、内装パーツ一式
上から時計回りに、ライナー本体、ネックバンド、クレードル型サスペンション、ヘッドバンド
本体内側に見える、ネックバンド取付け用の黒い四角バックル(3カ所)に留意
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本体のバックルに、ネックバンドのストラップを通して取付けを行う。
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本体にサスペンションを取付ける。
本体側の円形フックに、クリップを差し込んで固定する。
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「クレードル型」サスペンションを取付けたところ
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頭囲のサイズに合わせたヘッドバンドを、クリップでサスペンションのテープに固定する。
できあがり
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(追記:写真間違えてました。差し替えました。)
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by poemaquince | 2015-09-08 22:10 | M-1 | Comments(0)

べトナム戦争期のM-1ヘルメット その3(USMCのダックハンターモスキートネット)

 ダックハンター柄のこのヘルメットカバー(っていうか防虫ネット)、「えっ、ベトナム戦争期?太平洋戦争じゃね?」とご指摘される方もいらっしゃると思います。ご指摘の通り、第二次大戦から海兵隊が使用している装備になります。朝鮮戦争ではあまり使用例はみられません(気温が低くてそんなに虫に悩ませられなかった?)でしたが、べトナム戦争期の写真ではそこそこ観察されるアイテムになってます。大戦中に大量生産したデッドなストックを、「それっ」と支給したもののように思えてなりません。QMのIDスタンプ類なども見当たらないので詳細は不明なのですが、USミリタリアフォーラムや、ヴェアマハトアワーズコムのフォーラムなどでは一部非官給品説も有ったりします(そうは思えませんが)。
 では、写真を見ていきましょう。
(以下、紹介するベトナム戦争期の写真は、「USミリタリアフォーラム」「ヴェアマハトアワーズコム・フォーラム」などへの投稿写真を引用させていただきました。)

ローカルメイド?のラバーバンドに留意
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ケサン陣地(だっけ?)の海兵隊員
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一見、朝鮮半島の風景にも見えるけど背負ってる装備からやっぱりベトナム(と思う)
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海兵隊モスキートネットの全景
非常に薄いコットンの帽体とネット状のスクリーンによって構成される。帽体部分は非常に薄いため破れ易い。(ボロボロの写真も見られます)
ネットのしたには4が所のリボンが縫付けられ結べるようになっている。
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ヘルメット装着例
ネット部分はシェルの中へ折り込んでライナーをはめたけど、シェルとライナーの組み合わせによってはネットを切らないと上手くはいらない場合も有りそうです。
ちなみにチンストラップを通す穴はもともと無いので、ネットカバーを適宜裂いて通してみました。
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モスキートネットでない通常のダックハンターヘルメットカバーの例
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by poemaquince | 2015-09-05 00:47 | M-1 | Comments(2)

べトナム戦争期のM-1ヘルメット その2(ライナー篇のつづき)

 今年5月にべトナム戦争期のM-1ヘルメット入門(ライナー篇)を始めてはみたものの、自分自身が、ライナーの変遷をよく理解していなかったため、中途半端な紹介記事となってしまいました。今回、不十分ながら再度整理して、大戦後のM-1ヘルメットライナーの変遷をとりまとめてみようとおもいます。
 特に注意されたいのが、60年代の一時期、「M-1ヘルメットライナー」の二つの仕様が同時に並行して採用されていたことです。
 ひとつは、二次大戦期からの仕様(ボディーが、コットンダック・レジン製)によるMIL-L-1910、もうひとつが、抗破片性能の向上した(ボディーが、ナイロン・レジン製)新型のMIL-L-41800です。新型は1963〜64年ころに登場しますが、その時点で先行していたコットンダック製のMIL-L-1910を廃止とせず、新型と同型のクレードル型サスペンションを装備して並行して生産されました。
 では、具体的に見ていきましょう。

MIL-L-1910
左 大戦型ライナー(〜1954)
右 55年型(1955〜1963)
右は、ヘッドバンドを外した状態(実は付け忘れて撮影(笑))
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MIL-L-1910
左 大戦型ライナー(〜1954)
右 55年型(1955〜1963)
正面から見たところ
大戦型のライナー正面に、徽章用アイレットがあることに留意
55年型ではアイレットは廃止された。
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MIL-L-1910の三形態
左 大戦型(〜1954)
中 55年型(1955〜1963)
右 64年型(1964〜1969)
64年型ライナーのボディーは、コットンダックレジンのまま、サスペンションが新型(クレードル型)となっていることに留意、また、革のチンストラップが省略されている。
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MIL-L-1910
左 55年型(1955〜1963)
右 64年型(1964〜1969)
両者を側面からみたとこと
革製チンストラップの有無、ネックバンドの形状などが変更となったため、サスペンションを留めるリベットの位置などが異なることに留意
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MIL-L-41800
左 64年型(1964〜1974)67年5月コントラクト
右 64年型(1964〜1974)68年7月コントラクト
左のものは、ヘッドバンドを外した状態(実は付け忘れて撮影(笑))
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MIL-L-41800
左 64年型(1964〜1974)68年7月
右 最終型(1972〜1984)84年
最終型の特徴は、それまでAワッシャーとリベットでライナー本体に固定されていたクレードル型サスペンションが取り外し式となった。
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最終型の取り外し式留め具
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左 64年型(1964〜1974)68年7月
右 最終型(1972〜1984)84年
両者を側面からみたとこと
サスペンションを留めるリベットの位置などが微妙に異なる。
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MIL-L-1910(64年型)とMIL-L-41800(64年型)の比較
左 MIL-L-1910
右 MIL-L-41800
ボディーの材質が異なるのみで、外観にほとんど差は無い。
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MIL-L-1910のコントラクト(69年3月)
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MIL-L-41800のコントラクト(67年5月)
新型だけどこっちのほうが古い
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by poemaquince | 2015-09-03 17:56 | M-1 | Comments(2)