M-51Parkaに関する2,3の事柄

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レプリカのM-51パーカ ライナー C.A.B CLOTHINGの場合

 前回、CABのレプリカのM-51パーカと、実物M-51パーカと比較した訳ですが、今回はそれに付属するライナーを紹介いたします。じつは、この製品ですがライナーにくらべ、シェルの腕が少し短いため、普通に着用するとライナー地が袖さきから少しはみ出してしまいます。(この個体のたまたまの相性なのか、製品の企画のミスなのかは判りません。)ですので、記述者川村は、シェルとライナーはそれぞれ別々に着用しています。特にライナーの起毛はアクリル製で、実物に比べて非常に軽いので、実物シェルに取付けて実用として使用するのに大助かりしています。
 
 コントラクトスタンプにCABの表記は無い。
 セーラムプロダクツコーポレーション 1951年12月29日コントラクトのモデル化
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 実物(右)との比較、裁断に至るまでよく再現されている。 
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 腕関節の当て布など、正確な形状を再現
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 パイルは、もこもこタイプをアクリルで再現 右は実物ウールパイル
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 コントラクトラベルの比較 左がキャブ製 右がセーラムプロダクツ
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 実物のシェルに取付けてみました。
 ボタンホールの間隔が若干短いため、シェル側に波うちます。
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 こんな感じです。
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by poemaquince | 2015-11-23 00:10 | parka | Comments(0)

レプリカのM-51パーカ キャブクロージングの場合

 当欄で、レプリカのM-51パーカを紹介するのはM-65パーカを改造した『レプリカのM-1951(ECWparka "M-65"改の場合)』http://parkashell.exblog.jp/10576762/ 以来ですので、かれこれ5年ぶりです。
 ほんとは、シービーズYMCLKYブランドのM-51も紹介したかったのですがなかなか入手のご縁に恵まれません。という訳で、今回はC.A.B CLOTHING の PARKA SHELL M-1951 をご紹介いたします。
 といっても、キャブさんからはいろいろなバージョンのモッズパーカが出ております。中には全く似てなかったりするものもありますのでネットなどで入手される場合は充分ご注意ください。
 今回ご紹介するタイプは詳細不明なのですがたぶん2000年代初頭にリリースされた製品ではないかと推測しています(違っていたらごめんなさい)。それでは観ていきましょう。

 まずは製品の全景
 街で見かけても、よく観察しないと見分けがつきません。ドローコードは若干太いのですが。
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 実物(右)との比較 いやよくできています。袖の丈が少し短い。
 フロントファスナーの差し込みが反対なのが判ります。
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 背面の全景 左がキャブ製 右が実物
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 フロントファスナー スライダーのアップ
 右 コンマー  左 YKKアルミ
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 腰のポケットの比較 実物に比べ、数センチ浅い
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 ライナーを留めるボタンやボタンタブなどもリアルに再現されています。
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 革のコード止め 二枚重ね?で厚さを出しています。アイレット廻りもきちんとステッチが入っています!
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 スナップボタンの比較 スコービル製 右は実物
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 スナップボタン(スタッド) キャブ(左)には、よく見ると"PERMEX" のロゴ入り
 生地の織りに留意 ほぼ同一のコットンナイロンオックスフォード織りと思われる。
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 袖の大型ボタン 上が実物 下がキャブ製
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 側面から見たところ 裏面の独特の形もしっかり再現しています。
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 フード裏のコントラクトスタンプ 薄れてしまってすこし見づらい。
 コントラクターはCAB CLOTHING
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 製品タグ(繊維製品の輸入に際し義務づけられている?)
 生地は米国製であることが解る。  右はライナーのもの
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 キャブのシェルに実物のファーフードをつけてみました。ボタンホールの位置も正確なのでぴったり装着できます。
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 こんな感じです。
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 次回、ライナー篇に続く
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by poemaquince | 2015-11-22 19:33 | parka | Comments(0)

セカオワのモッズコートはM-65なのか?

 2015年あけましておめでとうございます。
 年頭を飾る第一稿は、意表をついてジャパニーズポップスのコレです!!
 いささか旧聞になってしまいましたが、SEKAI NO OWARI「ドラゴンナイト」のステージ衣装についての考察です。

 たしか秋に駅スタンドの雑誌表紙で彼らを見かけたときに、「おおっM-65パーカじゃん!かこいー」と微笑ましく思ったのでした。(もうそれだけでセカオワに勝手に好印象です。)タレントさんが着用してメディアに露出すると世間の注目がそのアイテムに集まります。今回のセカオワのモッズパーカもそのひとつなのですが、一部誤解がありそうなので、ちょっとだけ言及したいと思います。
 で、「セカオワのモッズパーカは、ほんとにM-65なのか?」です。
 実際に手に取ってみた訳ではないので、断言はできませんが、結論からいえばネット上の断片的(かつ不鮮明)な写真から判断すると実物のM-65モッズパーカを使用しているといえそうです。ただし、ベースとしては利用していますが写真で見てもかなり「お直し」をしているようです。特に肩幅とアームをずいぶん絞っています。なので、たとえXSサイズ(っていうかXSであってもすごく大きいです)をなんとか入手できたとしてもセカオワの深瀬くんのようにはなりません。荷物が届いて着てみたら「あれ、イメージとちゃう」ということが起こりえます。
 ということで、まねをするなら実物M-65を購入したら(初期の小さいサイズは高価ですが、80年代の大きめサイズであればネットオークションでも比較的安く手に入ります。)デザイン学校へ行ってる彼女や彼氏あるいはお友達に相談して、縫い直しをおねがいしてみるほかないでしょう。ふつうのお直し屋さんでは厳しいかも知れません(パーカ本体の3倍くらいのお直し代になるとおもいます)。ネットなどでM-65パーカそのものを「セカオワのモッズコート」として紹介していたりしますが、購入する場合はその点に留意されると良いと思います。(マスクのひとのはそのままのようにも見えます。)ご健闘をお祈りします。ドラゲナイっ

Dragon Night SEKAI NO OWARI
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フード廻りを観察する限りオリジナルのM-65に見える。
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アームをだいぶ細くしています。
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アームと肩は詰めているけど、ボディーはモコモコ感が残ってるね。
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マスクの人のは、直してないフルオリジナル?(すみません、名前知りません)
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写真は、考察のためネット上のものを引用させていただきました。

追記:すこし鮮明な写真がネット上にありました。
やはり実物を直しているようですね。
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追記の追記(nov.2015)
2015/16秋冬の新作で、YMCLKYブランドでシービーズさんがM-65パーカをリリースした様子です。1万円台の前半で、フード、ライナーとも付いています。再現度も上々でシルエットも今ふうと思われます。今期(2015/16)狙っているのならオリジナルを直して着るよりこちらをそのまま着たほうがもしかしたらスムーズかもしれません。
高円寺のショップで目撃しました。
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追記したら、投稿日が11月に更新されてしまい、オリジナルの日付が判らなくなってしまった(笑)
とりあえず10日ころかな?
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by poemaquince | 2015-01-10 23:04 | 番外編 | Comments(0)

暴强的冬日护具  不畏风雪的派克大衣也时髦  M51

めちゃくちゃ寒い冬の日のマストアイテム!風雪もへっちゃらのパーカコートがおしゃれです!(意訳)


あけましておめでとうございます。
2013年は、何かと話題の多い中国のお話から始まりです。
10億人を超える隣国で、M-51はどうなってるんだろうという素朴な疑問から、「バイドゥ(百度)」で、検索してみました。
あれれ、どこかで見たような写真に、知らないロゴが入っちゃってます(!?)。おおっ、党中央直轄の「人民網(ネット)」にも登場しちゃいました。えへへ。(http://lady.people.com.cn/GB/17094931.html
追記 人民網の記事は削除されちゃったけど、コピー記事がこちらに残ってました。
(ていうか、こっちがオリジナル??)
http://gb.cri.cn/30944/2012/02/10/3765s3552170_2.htm

 N2BとN3Bのキャプションが入れ替わっちゃってますが・・
M-1951
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 风雪大衣的经典款型
 因为出身军用服装,经典的风雪大衣款式都有各自的编号,如今风雪大衣也是自这些经典款式演变而来的。
 パーカの原型モデル
 軍もの衣料としての原型パーカはそれぞれ固有の制式型番を持っている。今時のパーカはこれらを原型として、変化して来たもの。(要旨意訳、あってます?)


面白いことに、「人民網」の上↑の記事は、各地方の電視台(テレビ局)なんかのHPにもそれぞれ転載されているんだよね。党中央のお墨付きで安全だからなのかな?

もし記述者川村がこの記事の人民日報の記者だったら、この写真を載せようと思うんだけど・・・
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IEEZY.TAOBAO.COM(↑中国のネット通販のお店です。)

ファッションブログでこんなページもありました!
「シルヴィーの甘い生活」N3BとM-51の差異の解説(という翻訳で良い?)
http://blog.fashionguide.com.tw/2567-sylvie/posts/49779-買物│n-3b-m-51差異小筆記
追記の追記:シルヴィーさんのブログですが、「百度」で検索して?みつけたから、中華人民共和国の人のHPと勘違いしていましたが、よく見ると台湾(中華民国)のかたのHPでした。すみません!おまけによく見るとご本人は日本に留学??せっかくの親日家の女子が排外主義が跋扈する日本に幻滅せずに帰国できますように!(2013/6/27)


台頭著しい隣国(中国のことです)ではありますが、その内実はジョセフ・ナイのいうところの「ハードパワー」に偏っているように感じます。記述者川村は、それに惑わされることなく淡々と21世紀型「ソフトパワー」の社会を築いていかなくちゃ、と新年にあたり思うのでした。

ソフト・パワー 21世紀国際政治を制する見えざる力

追記:「南方周末」の社説書き換え問題が話題になっています!
 支持南周! 良知心无罪!
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by poemaquince | 2013-01-06 13:05 | 入門編 | Comments(7)

M-51PARKA 初期型の謎 裾の形状など

 以前にも何度か言及し、気にはなっていたテーマなのですが、今回は初期型について再度考察していきたいと考えます。
 以前から、比較的「初期」っぽいと感じられるパーツ、例えばタロンの大型ジッパーや、袖の平型ボタンなどをひとつのメルクマールと考えていた訳ですが、2010年7月に、左身頃すそのドローコードのトンネル端の図に気がついて(「極初期?M-51モッズパーカー」http://parkashell.exblog.jp/10921248)、
もしや極初期の原型モデルではないか?などと推測したりしています。(もう2年も経ってしまいました。)
 この件は、M-51パーカ仕様書のヒストリカル版を入手してみたら、やはり「初版」の仕様図からの引用であることがわかったわけですが、一方、同仕様書では、生地はコットンサテンではなく、当初からコットンナイロンオックスフォードを指定していたり、袖ボタンも、厚型を指定したりしており、現在までいまだ謎が深まるばかりになりました。そんな訳で、そもそも「初期」の定義をどうすればいいのかいまもって混乱をしていたところです。とりあえず、生地の仕様以外の部分でどんな特徴があるか確認するためにもう一度MIL-P-11013QMCを見ていきたいと思います。
 
まずは、1951年3月の初版MIL-P-11013(QMC)の仕様図
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左身頃すそのドローコードのトンネル端に注意
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ここのことです。
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ポケットの裏にドローコードを保持するための縫い付けがある。(M-1948とおなじ)
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別の厚生地の個体 腰のトンネルから出たドローコードはそのままアイレット(はとめ)へ向かっている。
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サイズラベルと上半身
二年前の記事では、首ラベルタグ以外に表記は見当たらないと書いたけど、フードの内側に薄くプリントがあるようにも見える(ような気がする)。あるかないか確定は保留‥
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ドローコードについては、こちらも参照
M-51パーカ MIL規格に於けるドローコードの仕様について
http://parkashell.exblog.jp/14598811/
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by poemaquince | 2012-11-26 00:11 | parka | Comments(13)

M65とM51の違い(モッズコートの違い)その2 Hood fur ruff編

 さて、前回に引き続きM-65とM-51のモッズパーカの違いについて見ていきましょう。
 ここ数年、モッズパーカはファー付で着ることが主流になってきました。M-65とM-51のモッズパーカは両者とも、「ファー付の防寒フード」をオプションで本体に取り付けることができます。
 世間では一般に「コヨーテフード」などと呼ばれている「ファー付の防寒フード」ですが、このフードにもM-51とM-65の二つのタイプがあります。また、これらの「ファー付の防寒フード」はパーカだけでなくフィールドジャケット等にも取付可能になっています。
 M-51の場合はシェル本体のフードの内側に重ねるようにして、M-65の場合は襟とフードをボタン留めして取り付けます。
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 右が、M-51防寒フード
 左が、M-65防寒フードです。M-65はシンサティック(化繊)のファーが一般的ですが、70年代初頭まで、一部に獣毛のファーも観察されます。また、ご覧の通りM-65の方がフード自体も一回り大きく造られています。
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 前合わせの部分について、M-65はフックアンドパイルファスナ(ベルクロテープ)が採用されています。
 M-51は大型ボタン二個によって前を閉じます。
 上段がM-65
 下段がM-51
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 それぞれ前合わせを閉じたところ。
 右がM-51、左がM-65
 M-51はドローコードが片側1か所、M-65はドローコードが片側2か所あることに注意
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 M-51の前閉じ用のボタンループが二重のデザインであるのは、大型ボタンが失われ入手できなかった場合、補修時に小型(19mm)ボタンで代用できるようになっているためといわれています。
 いちばん右の小ループは、パーカの場合、ライナー取付用の第一ボタンに、フィールドジャケットの場合は「露出した中央ボタン」に取り付けます。
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(おまけ)
 「M-51ファーフード」をM-65、M-51それぞれのシェルに取り付けてみました。ぱっとみ、見分けがつきません。
 ファーフードは、M-51とM-65で互換性があります。
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 同じく、後ろから見たところ
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初稿 4 mar 2012
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by poemaquince | 2012-03-04 18:13 | 入門編 | Comments(2)

M51とM65の違い(モッズコートの違い) ・・・入門編・・・

 グーグルなどで、M-51 M-65などと入力すると「M51 M65 違い」と予測候補が出てきたりします。で、試しに「M51 M65 違い」とかで検索したところ、当ブログのページもヒットすることはするのですが、エンジンが拾う用語のせいか「レプリカのM-1951(M-65改)」の記事ページなどが出てきちゃったりします。
 今回のこのテーマ(M-65パーカとM-51パーカの比較)は、このブログを始めたばかりの初期の頃にやってはいるのですが、「比較」という用語を使っているせいか検索でヒットせず、M65とM51の違いを知りたい皆さんには到達していないようなのです。
 そんなわけで、当時の記事は結構分かりにくい書き方でもあるし、今回ふたたび同じお題で、もう少し分かりやすく?記述できたらなどと思い立ちました。
 ほかにも、M-1948を含め、「フィッシュテールの系譜」という記事もありますので、モッズパーカ(モッズコート)の違いに興味のある方はぜひそちらも参照していただけたらと思います。
 また、M65やM51はパーカ(モッズコートのこと、モッズパーカに同じ)のほかに「フィールドジャケット」などほかのアイテムもありますのでご留意ください。


まずは、M65(左)、M51(右)の全景
当時のアメリカ軍の野戦防寒用の衣料の一種で、M-51は1951年から、M-65は1967年頃?から生産されたと思われる。(一般的には65年といわれてますが、65年ではないのではないかと疑っています。これについては別稿で考察したいと思います)
胸の「U.S.ARMY」インシグニアのデザインの違いに留意
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別の個体の全景
右は1952年頃のM51、左は80年代のM65
両者の外観で最も異なる特徴は、シェル(本体)にフードが付いているかどうか、また、肩にエポレット(肩章、ショルダーループ)が付いているかどうかです。フード、エポレットが付いていないものがM65になります。
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それぞれのフロントファスナを開けたところ
右、M-51パーカには、ウールパイルのM-51ライナー(内張り、インナー)が見えます。
左、M-65パーカには、ナイロン/ポリエステル綿のM-65ライナー(内張り)が見えます。
ライナーはシェル本体にボタン留めにして装着します。また、シェルとライナーはM-51,65それぞれに互換性を保っています。
左上部に写っているのは、化繊ファーの付いたM-65フードで、シェルの襟の部分にボタンにて装着します。(詳細は別項「M-65パーカーフードの取付」参照)
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追記:写真では分かりづらいのですが、フロントのスナップファスナ(ドットボタン)の数が異なります。
M-65は5個、M-51は7個になります。

背中から肩部分を見たところ。
エポレットの有無とM-51のプリーツ(縫い襞)に注意
上段奥がM-51、下段手前がM-65
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裾の前部のドローコード(引き紐)を拡大して見たところ。
裾のドローコードは、M-51は伸縮性のないソリッドな丸紐でありましたが、M-65はエラスティック(ゴム)のコードとなっています。
上段M-51
下段奥がM-65・・・裾のステッチが簡略化されていることに留意
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典型的な袖の大型ボタン
右がM-51に良く見られる標準的な形のボタン
左はM-65の平型袖ボタン
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同じく、袖の大型ボタン(別のバージョン)
右はM-51の初期に良く見られる大型平ボタン(ただし、この型のボタンはM-51パーカの標準仕様書[ミルスペックmil-p-11013]に記載がない)
左はM-65の平型袖ボタン、M-65の場合、袖ボタンはこの型のみしか観察されない。
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 (この項、「その2」へつづく)2012/3/3

 そもそもの「モッズコート」という呼称については「モッズコートとは何か?」を参照
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by poemaquince | 2012-03-03 21:45 | 入門編 | Comments(0)

カメラ治りました・・・

「M-65PARKAからPARKA,E.C.Wへ(その1)(2011年9月14日)」の当欄で、かれこれ1年以上まえの話として、リコーのカメラが突然機能停止してしまい、修理しようと思ったけど、修理費用が結構かかるため、いっそのことということで新しいソニーのカメラを買ったという件を記述いたしました。
その後、この欄もずっとSONY製カメラで写真を撮ってきたわけでした。
お正月に棚を整理してて、なんとなく捨てられないでいる壊れたリコーのカメラも、いい加減捨てちゃおうかと思い、どうせ捨てちゃうなら、ダメ元で無理やり分解していじってみて、万が一直ればもうけものと、軽い気持ちでネットで自己修理情報などを検索してみたりしたのでした。・・・で、分解記事もありました。カメラに関しては全くの門外漢なので、ひきつづき情報を検索します。そうしたら、ファームウェアの再起動の記事も出てきました。ららっ。ソフト的にリブートすれば回復する場合もある!・・・なるほど気がつきませんでした!
そう言われてみれば、故障はなんとなくソフト的な障害のような気がしてきました。起動させると鏡筒のせり出しが途中で止まってしまい、モニタが立ち上がらないという現象です。
新しいバッテリーを準備して、再起動をさっそく試してみます。「▼ボタン」とズーム「テレボタン」を押しながらパワーボタンを押下!モニタになにやら文字表示が出てきて、しばらくすると普通に復活したのでした!いやはや無理に分解しなくてよかった!(ていうか、捨てなくてよかった)
というわけで、復活したリコーのカメラも使って、いままでなんとなく感じていた「画質の違い」みたいなものがどのようなものか、実際に比べてみることにしました。

被写体はもちろんM-1951PARKA、前回のドローコードの記事で言及した個体です。
今回、ひさびさに実際に撮影してみて感じたのは5年間の技術の進歩です。以前使っていた時には全く気にならなかったモニタの小ささやカメラの大きさなども、並行して使用すれば、なるほど不便を感じたりします。また、デフォルトで撮影するファイルの大きさの違いに驚きました。リコーはファインモードでも数百Kバイトなのに、ソニーのコンパクトは数Mバイトを食べてます。普段は全く気にしていなかったのですが、改めて新旧の違いを感じたのでした。
そして、広角で明るいレンズ、おまけにAVCHD動画も撮れてしまうというスペックで、1万数千円台という旧式カメラ修理概算と同じような値段、で買えてしまうこの時代・・・

ソニーのコンパクトで撮影した全体像
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リコーのコンパクトで撮影した全体像
パーカの真上から撮るため腕を伸ばして撮るので、モニタは殆ど見えなくなってしまいます。
でも、パーカの色調とかはこちらの方がよく出ていると思います。
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ソニーのコンパクトで撮影したコントラクトスタンプとフード廻り
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リコーのコンパクトで撮影したコントラクトスタンプとフード廻り
やはり、生地の質感の表現に差があると感じます。記述者川村はリコーの方が感じが出ていると感じます。
(ネット上で見たら、そうでもなかったけど(笑))
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撮影で使用しているソニー製カメラと復活したリコー製カメラ
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2011/2/5
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by poemaquince | 2012-02-05 15:37 | 番外編 | Comments(2)

M-51パーカ MIL規格に於けるドローコードの仕様について

前回は、フィールドジャケットの裾の伸びきったゴムのドローコードを、パーカの失われたドローコードのかわりにウエストに移設などしてみました。長さなど適当に目分量で調整していたのですが、「そうだ、MIL仕様書ではどうなってるんだろう?」と思いつき、さっそく確認してみました。
というわけで、今回はドローコードがMIL規格でどのように規定されているか見ていきたいと思います。

今回の個体は、コントラクトスタンプが鮮明に残っているので納入者や発注?年月日が明確です。1953年6月16日付DONCHESTER MFG製のMIL-P-11013Aです。
MIL-P-11013Aに於けるドローコード規定を見ていきましょう。
まずは素材の概観
3.3 Material
3.3.6 Drawcords.---- The hood, bottom, and waist drawcords shall be braid, cotton, tubular, solid, 1/8inch diameter, vat dyed olive green No.107, conforming to type IV of Specification MIL-B-371, except the ends of all drawcords shall be tipped or impregnated with cellulose acetate, or cellulose acetate butyrate (see table I, operation 1i. for cut length).
3.3 素材
3.3.6 ドローコード
フード、裾、ウエストのドローコードは、堅牢丸型コットン製組みひもで径1/8インチ、バット染色のオリーブグリーンNo.107として、仕様MIL-B-371のⅣ型に一致させる。ただし、ドローコードの両端は、酢酸セルロースまたは酢酸ブチレートセルロースにて先端加工する(切断の長さについては、I表の手順1iを参照すること)。


・・・で、I表-1 i を確認すると・・・
ウエストのドローコードはSサイズで58インチであることが分かります。えーと58インチ・・・約147センチ、結構長いっす。
前回加工したドローコードを実際に計測したら140センチでした。140でも、充分長くて間に合ってるんだけど・・・
ちなみにXSだと54インチで137センチです。
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念のため、11013A版でなく、Mil-P-11013初版だと何センチか、表を確認してみる。
シート下方、項目「i」に表があります。タイプライターで作製しているのでだいぶ見難い表なのですが、サイズSがウエストのドローコード長さ49インチで、124センチ・・・A版にくらべ、だいぶ短い。うーん・・・
そして、その右を見ると、あれ? ライトとレフト?と書いてあります。一瞬「?」と思ったのですが、思い出しました。初版の規格なので、なるほど裾のドローコードの長さも左右違っているのでした。各サイズとも右の方が3インチずつ短いのです(2010/07/04拙稿「極初期?M-51モッズパーカー」を参照)。
どうやら、裾のドローコードの件については、別稿で、もう少し考察する必要がありそうです。
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2012/2/4
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by poemaquince | 2012-02-04 23:18 | parka | Comments(0)

1968年のプラハにもモッズたちはいたのだろうか?

恵比寿へ、ジョゼフ クーデルカの写真展を見に行ってきました。
入ってすぐ、壁一面に引き伸ばされた「T-55戦車と 、その上によじ登り共和国国旗を掲げる若者」の写真、ぐっときます。
1968年、プラハの春・・・「人間の顔をした社会主義」というドプチェク第一書記とチェコスロバキア市民の夢は、ワルシャワ条約機構軍(ていうかソビエトロシア軍)の軍事介入によって押し潰されてしまいました。が・・・憲章77を経て、89年、チェコスロバキアの市民たちは民主化革命を成功させました。その後チェコスロバキアは民主化に並行してチェコとスロバキアに穏便に分離し、ソビエト連邦も解体し、ワルソーパクト諸国も民主化したりで、機構そのものも消滅するなど、21世紀の今から振り返ると、歴史とはこのように形成されていくものなのか、と感慨深いものがあります。
丸腰でT-55戦車に立ち向かうプラハ市民や、昨日までの「友好国」に戦車で侵攻する状況を理解できないロシア下級兵士たちの表情など見ていると、チェコスロバキアに限って言えば比較的「幸福」な歴史(あくまで他の過酷な事例と比べ!)を辿り、着地できたのだなとしみじみ思ったりしたのでした。それはやはり偏狭な排外主義に陥ることなく市民的自由の原則を堅持していった民主化運動の力量とチェコ-スロバキア市民の成熟度、に負うところが大きかったのだろうと思うのです。
http://inmotion.magnumphotos.com/essay/invasion
さて、そんななか、クーデルカが命を賭して撮影した68年8月の一週間の写真を見ていると、あれれ、これはアレではないかと思える写真があるのでした。

出典は「Invasion 68 Prague」(c)Josef Koudelka / MagnumPhotos

プラハの街角にへたり込む女性?アーミージャケット風の背中のマークは、コレって英空軍のジャノメ(RAFラウンデル)マーク?
もちろん手描き
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同じくプラハの街角で集う若者・学生?たち 後ろ姿の彼がきているのは紛れもなくM-51PARKA!これぞ対抗文化(カウンターカルチャー)の真骨頂!一体、60年代の東ヨーロッパで、どうやって入手したんだろうか!?
(ここでは掲載写真が不鮮明ではっきりしないけど、写真展会場の展示では、フードとウエストの縫製ラインがはっきりと確認できます!エポレットもちらっと写ってるし。でもポケットやボタンが写ってないんだよね。状況証拠で断定しちゃったけど。)
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左側、共和国旗?をかついでる兄ちゃんは、M-47っぽいコートを着ている!
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追記:20120226
「プラハ」が舞台ではない?けど、68年のチェコにもモッズたちがいたという

http://tb.bblog.biglobe.ne.jp/ap/tb/1a1b47a6c3

http://blog.goo.ne.jp/yogorouza_1979/e/fa9ab07def0111e4df709c127494efd4
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by poemaquince | 2011-06-21 00:10 | 映画 | Comments(0)