M-51Parkaに関する2,3の事柄

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M-51ファーフードの取付

さて、世間でコヨーテファーと呼ばれている獣毛のファーの取付について解説します。
M-51パーカーは、M-65とは異なり、シェル本体に同一素材のフードが付いています。
そのフードの内側に重ねるようにして、ファーフードを装着していきます。
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シェル本体のフードの右側には、大型のボタンホールが二つ開いています。
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大型ボタンホールにはファーフードの大型ボタンがはまります。
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フード反対側および頭頂にも19mmボタン用ホールがあります。ボタン留めします。
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シェル本体のライナー留め用ボタンが並んでいます。
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ファーフードの後ろ垂れを本体のボタンに留めます。ここでは四か所留っています。
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ファーフードの小さなボタンループも右のライナー用第一ボタンに留めます。
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ライナーをその上からボタン留めします。
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ファーフードの前垂れを、中央ライナー用ボタンに留めます。
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以上で完成
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M-51ファーフードをM-65パーカに付けたもの(左)と並べてみました。
一見、違いが分かりません。良く観察するとエポレットがないなどが分かります。
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平置きでうしろからみればわかりますが、着用してしまうとやはり分かりづらいです。
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by poemaquince | 2011-03-06 20:13 | 入門編 | Comments(0)

M-51FurHoodの修繕

 早いもので、このブログを始めてちょうど一年が経ちました。昨年末には、M-51パーカーのMIL規格(MIL-P-11013QMC)仕様書の初版も入手できたのですが、「ついにコットンサテン生地についての通説の謎が明かされる!」と思いきや、ことはそうは運びませんでした。そのショックでしばらく放心状態(笑)だったりもしましたが、そこはそれ、ちくちく手を動かして、心のリハビリを兼ね、針仕事(?)をしてみました。
 
 2000年代に入り、ファーフードの流行からか、一時期ネットオークション等でもM-51のフードが非常に高価で取引されることがありました。また、最近でもM-51ファーフードを単独で入手することはなかなか難しいようです。そんなわけで、フードの針金が折れていてもほかになかなか良い状態のフードが選べない場合もあるかと思います。
 M-51ファーフードは、材質の特性上やむを得ないことかもしれませんが、フードトリムの針金が金属疲労により折れ易いと感じます。(M-65Hoodはあまりそのようなことは見受けられないのですが、時代が下り材質が改良されているのでしょうか?  追記:コメント欄投稿にて赤銅色との記述があり改めて確認したところ、M-65フードの仕様は銅線を使用することになっておりました。2012/01/14)
 特に実用でフードを使用する場合、折れた針金の先端がフードの周端からとびだしてしまったり、かといって針金を抜いてしまうとファーが外側に広がってしまい、防寒機能が損なわれたりします。(フードを被らずフードの大型ボタンで、首廻りを締めると耳まで隠れてマフラーの様に暖かいのですが、ファーが広がってしまうとうまく首廻りに密着せず寒いです。また、好みにもよりますが、フードがべろんと広がるといまいちな感じもします。)

 そんなわけで、折れた針金の交換をしてみました。今回用いる個体。フードの大型ボタンは平型、生地はコットンサテンの厚生地です。
作業便宜上、こちら側をボタン側と呼びます。
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便宜的にこちら側をボタンループ側と呼びます。
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今回の計画では、右手(大型ボタン側)から開いて左手(ボタンループ側)に送るつもりでした。
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準備した道具類です。カッターナイフも写っていますが使いませんでした。
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準備したアルミ線は径1.6mmのもので、太さはオリジナルとほぼ同じですが、材質が良い?せいか、オリジナルと比べ少し柔らかく、結果として保持力が足りませんでした。一回り太いほうが、良いと思います。)
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ボタン側のフードトリム先端の角(にぎりはさみの先)の糸をほどく。
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先端の糸をほどいたところ。
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なかから金属線を取り出す。
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ブランケット地に引っかかって、中の金属線がとりだせないため、生地の境の部分も一部開くことに!
ああっ!オリジナルを傷つけるのはつらい!
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やっと取り出せました。短く折ってあるため、こんなのがうじゃうじゃ出てきます。
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金属線が、まだ取り出せないのでついにループ側も開くことになってしまった!
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ループ側も開いたところ。またオリジナルをほどいてしまった!つらい。
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折り込んだタブを金属線で挟み込んで固定していたのでどうりで取れないはずです。
開いたのはやむなし。
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古い針金をすべて取り出したところ。かなり細かく折られていて非常に時間がかかりました。
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アルミ線をボタン側からゆっくり送ってやります。
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線が柔らかいので、なかなか進まない。(笑)
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ループ側にアルミ線が到達。タブ布片を挟みます。
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送り終わったら、適切な「あんばい」で切断。使用したアルミ線の長さは概ね105センチくらいでした。
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断端を折り曲げて中にしまいます。
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針でチクチク縫って
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開いたところ(今回は3か所)を、すべて閉じたら出来上がり。
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by poemaquince | 2011-01-23 00:49 | parka | Comments(12)

m-65ファーフードについて

2010年1月の稿で、M51「コヨーテ」フードとM65フードを比較したわけですが、M-65の獣毛と化繊のファーについてはあっさり流してしまいました。今回すこしご紹介したいと思います。
一般には、M-51が獣毛、M-65はシンサティックが一般的なのですが、まれにM-65の獣毛タイプがみられます。
一昨年あたりによく見かけた(たまにオークション等でも出品されていた)M-65のシェル(ボディー)に「コヨーテファー」をつけたものについては、フードはおおむねM-51のものであるので注意が必要です。(M-51であっても、まったく付かないということではないのですが・・・・・生地の色さえ合っていれば、むしろM-51フードの方が一廻り小さい分バランスがいいかも)

右がシンサティック(化繊)のファー、左が獣毛のファー
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おなじく、のど元のフックアンドパイルファスナを閉じたところ。
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72会計年度のコントラクトラベル(左のフードのもの)
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79会計年度のコントラクトラベル(右シンサティックフードのもの)
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おなじく72会計年度のインストラクションラベル
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おなじく79会計年度のインストラクションラベル
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M65 FUR HOOD 右側面
M51と比べ、ドローコードが片側二本あることに注意
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M65 FUR HOOD 左側面
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by poemaquince | 2010-09-23 03:19 | parka | Comments(4)

M-51 parka の生地にいついて

 M-51parkaの代表的な生地について、いくつかのバリエーションが確認できます。代表的なものとして、厚手のコットンサテン地、薄手のコットンナイロンオックスフォード地などが挙げられます。また、表示が無いので確認はできないのですが、見た目「コットン製の平織」だろうと思われるものも存在します。
世間?では一般に前者を初期型、後者を後期型と呼んでいたりします。
生地について、シェル本体のラベル表示で明らかな記載のあるものとしては、DSAナンバーを振られたいわゆる「60年代型」M-51がありますが、それ以外のシェルの表示で直接材質等を表示しているものを(寡聞ゆえか)見たことがありません。(写真)
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一方、ファーフードには、「アウターマテリアル コットン アンド/オア ナイロン」(外側素材、コットンナイロンまたはナイロン)などという記載などが見られます。(写真)(今回の写真はコットンサテン地の「初期生地」仕様のフードにプリントされた例ですが、もちろん薄生地コットン/ナイロン仕様のフードにも同一文面が確認できます)
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シェルの生地について、どのような仕様を規定していたのかMIL-SPECのヒストリカル版ででも確認できればすっきりするのですが、残念ながら記述者(川村)は入手/確認できておりません。どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら是非ご教示いただけたらと思います。

 さて、そのような事情のため、推測の域をでない話をさせていただきます。コットンサテン地のタイプは、いわゆる初期型と呼ばれています。M-1948から連なる生地(厚手のサテン織り)のタイプなので確かに初期採用と推測するのが自然です。また、薄生地(コットン/ナイロンの平織)も、厚手生地が重く動きにくいため、改良されて薄くなったという流れにも思えます。
 しかしながら、前述したフードの素材についての表示や、以下の個体の観察等から、薄生地(コットン/ナイロンの平織)についてもM-51生産の初期から採用されていたのではないか?と推測しています。従って従来、生地に着目して「初期型」「後期型」と区分して呼ばれていたことについて見直さなくてはならないのではないかと考えるのです。

 袖の大型ボタンについて、後期によく見られる「厚型」ボタンが採用されている、「初期型生地」の個体(写真)の例
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「サイズの謎」の欄で言及した、リサイズされている「初期型生地」(写真上)の例も観察されたりします。リサイズはシェルの「初期型」「後期型」の生地にかかわらず、存在しています。このことも厚手生地、薄手生地が並行して生産されていたことを示唆するものと考えます。

 「後期型」(薄生地コットン/ナイロン)のリサイズの事例、mil-specナンバーP-11013Aに注意
(スタンプより1953年以降のプロダクトであることが確認できます)
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 このようなことなどから、じつは「厚生地タイプ」の採用は、初年度だけでなく、数年にわたって生産されていたのではないか?と推測しています。ただし、「厚生地タイプ」ではMIL-SPECのナンバーは、P-11013しか確認できていません。


 コットン/ナイロンの薄地のタイプ、いわゆる「後期型」と呼ばれるものについて、一般的によく見られる仕様としては、「厚い」タイプの袖の大型ボタン、フード部分へのインストラクション等のラベルスタンプ表示、フロントファスナはコンマーのアルミ素材、クラウンのジンク素材などです。
 しかしながら、個々の個体については、やはりファスナ、表示ラベル、袖ボタン等のヴァリエーションが見られます。単なる製造メーカーによる仕様の違いなのか、生産時期の違いを示すものなのかはっきりしませんが、1951年の段階で厚地、薄地両方のプロダクトがあったとしてもおかしくはないのではないかと推測しています。

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コットン/ナイロンの薄地のシェルで、旧タイプのサイズタグ、袖の薄型ポタン、ポケット裏のインストラクションラベルを持った個体
(フロントファスナはコンマーのアルミ)上1枚と下3枚の写真は同一個体のもの
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コットン/ナイロンの薄地のシェルで、旧タイプのサイズタグ、タロンの大型真鍮ファスナ、袖の薄型ポタン、ポケット裏のインストラクションラベルを持った個体
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薄生地の製品についてはMIL-SPECのナンバー、P-11013またはP-11013Aが良く観察されます。

なお、MIL-SPECの変遷については、
http://milcloe.info/database/MIL-P-11013.html
を参照いたしました。

追記:本稿において提起したかったことは、現在、シェルの生地に着目して一般的には「初期型」「後期型」等を分類しているが、はたしてその分類・呼称方法が有効かどうかを再検討する必要があるのではないかということでした。みなさんのご見解をお待ちしております。
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by poemaquince | 2010-04-04 12:32 | parka | Comments(0)

ファーフード(Hood,Parka)について

 一般にコヨーテフードなどと呼ばれてはいますが、スペックでは必ずしもコヨーテに限定していないのではないのでしょうか。推測ですがコヨーテのほか一般的にはたぬきやアナグマ、きつねなどが採用されていると考えます。(余談ですが、M-1948 parkaではヌートリア(?)がありました。毛皮にあまり詳しくないので断定はできないですけど、硬さなどからそう推測しています。)
 

右がM-51フード、左がM-65フード(比較的初期にみられた獣毛タイプです)
M-65フードのほうが一回り大きいのが判ります。
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M-51では襟元を2つの大型ボタンで閉じます。M-65はボタンを使用せず、幅広のベルクロテープ(パイル&フックファスナ)で閉じます。
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M-65フード同士の比較、右が天然のファー、左が化繊のファー
ファーの材質以外の形、仕様は同じです。
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上図はM-65フードの仕様を示しています。
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by poemaquince | 2010-01-23 15:44 | parka | Comments(9)