M-51Parkaに関する2,3の事柄

<   2015年 10月 ( 2 )   > この月の画像一覧

タイガーストライプの迷宮(その9) 「P-Tタイガー」の謎 あるいはTO-74?!

 60年代JWDの実物と、80年代初頭に市中に出廻ったとされるいわゆる「P-Tタイガー」の比較をやろうと思い立ち、撮影した後の片付けの最中のできごとです。
 胸の箱ポケットの形状が判るようにポケットの中に入れていたキッチンペーパーをごそごそ取り出したところ、一緒にポケットに隠れていた小さな紙片も出て来ました。
 「えーっ!!!、何コレ?」
 以前「TO-78」タッドポール柄 http://parkashell.exblog.jp/19452316
の考察で、言及したAPAのコントラクト伝票と同じようなものが、P-Tタイガーの胸ポケットから出て来たのです。
 P-Tタイガーといば、よくできた「レプリカ」とばかり思っていた川村ですが、この紙片をみる限り、APA(US Army Procurement Agency Japan)が調達していた実物ということになります!いやはや、そうだったんだ!!
 コントラクト記号?も DAJB09-70-C-TO74    
  S- 1/71
・・・TO-74!!
 70会計年度予算、71年1月契約?ものということでしょうか。
 実用で着るときはポケットの中はチェックするけど。デッドで保管していたのでノーチェックでした。いやまさかこんな紙片がはいっていたとは。
70年代にもジョンウェイン(濃密系)柄が生産されていたということでしょうか。ただ、裁断が、C2B-EXP-3P1(袖がカフタイプ/胸ポケ2つボタン/ポケットボタン露出/全体3つポケット/腕ポケ1つボタン)というUSサイズによく見られるタイプなのにASIANという表記になっていたりします。謎です。まあ、TO-78も裁断はN2B-EXP-2P(ノンカフ/胸ポケ2つボタン/ポケットボタン露出/全体2つポケット)だしね。アジアンであってもそうおかしくはない?
 では、さっそく見ていきましょう。

ジョンソン氏「タイガーパターンズ」において、「ジョンウエイン(濃密系)」に
分類される柄
 右:60年代もの、左:いわゆる「P-T」タイガー
a0164296_20372784.jpg


 背面全景
a0164296_2037011.jpg


 エの字(と勝手に呼んでいます)
a0164296_20362387.jpg


 パターンもほぼ踏襲
a0164296_20324877.jpg


 サイズスタンプ類の比較
 左:RVN(?)
   P-T
   15(サイズ)
 右:US-S(サイズ)
a0164296_20323645.jpg

 
 胸の「箱ポケット」の比較
 「P-T」は外側に襠(マチ)が広がり、60年代ものは中央に向かって広がっている。ポケット開口部、「P-T」は縫付けてあることに留意(付箋にて示す)
a0164296_20322494.jpg


 60年代型JWDのボタン裏側、段差のないラウンドバックタイプであることに留意
a0164296_2032965.jpg


 襟の裏の比較
 60年代型JWDの補強ステッチに留意
a0164296_20315927.jpg


 そして、問題の紙片!!P-Tタイガーの胸ポケットにこんなものが入っていたとは!
a0164296_20315056.jpg

[PR]
by poemaquince | 2015-10-12 20:39 | tiger stripe | Comments(2)

どひゃー!こんなジャングルファティーグ1stが!!

 「ドローン オブ ウォー」(ちょっと変な邦題だけど)を六本木に観に行った帰り道、たまたま寄った吉祥寺の「フラミンゴ」さんで、こんなトロピカルコンバットコートをみつけました。
 最初にちらと見えたときは、非常に状態の良いニアミントの1stと思っただけで、そのまま通り過ぎたのだけど。うーん、何か印象が違う、と感じてもう一度通路を戻ってお店の天井近くの壁面にかけてあるコートをあらためて観察してみました。そう、よく見ると生地の質感が異なり、若干テカるのです。
 あれれ、コットンポプリンじゃない?!と思い、お店のおねえさんにお願いしてよく見えるよう、展示からおろしてもらいました。
 で、手にとってみるとやはり感触がコットンポプリンと異なります。これナイロンの混紡では! 念のためお店のおねえさんにもご意見を聞いてみましたが、生地の感じもかたく「コットン・ナイロン」ではないかとのことでした。
 いやはや、ジャングルファティーグにもコットンナイロンの個体が在ったとは!
 これは記録せねばと思い、お店の許可をいただき、撮影させていただきました!  

非常に程度の良いジャングルファティーグ1st cotton-nylon
オリジナルにコットンナイロン製が存在したとなれば、中田ファティーグの解釈もアリだった訳ですね。
a0164296_19587100.jpg


サイズは、S−R 60年代中期独特の英連邦サイズ併記バージョン
a0164296_1958583.jpg


インストラクションとIDラベル
63会計年度品にくらべインストラクション8.の文言が追記されている。
"携行装備がポケットを覆うことが無いようにこの上着は通常より長めに作られている。"
a0164296_19575221.jpg


64会計年度品
a0164296_1957368.jpg

しまった!フロントボタンの数をかぞえるの忘れた!

記述者川村にはとても手が出ませんが、ご興味ある方は「フラミンゴ」吉祥寺店へいそげ!たしか5万数千円でした。
a0164296_19584544.jpg

[PR]
by poemaquince | 2015-10-03 20:04 | 番外編 | Comments(2)