M-51Parkaに関する2,3の事柄

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またひとつ映画館が去っていく 惜別 新橋文化劇場 (番外編)

 2014年8月30日、なにげに「魅惑の名画座」miwaku-meigaza.comを開いたら明日を以て新橋文化劇場/新橋ロマン劇場が閉館になるお知らせが!あちゃー、このあいだ吉祥寺のバウスシアターが閉まってしまったばっかりなのに。
 いくつか観たい映画があってもチェックだけで、距離と時間を言い訳にしていくの見送ってたからバチが当たってしまった。今どきのレンタルショップでは見かけない洋画を低価格で上映してくれる貴重な映画館だったのに!それも35mmフィルムで!!
 というわけで最初で最後になってしまったけど、新橋文化行ってきました。最終プログラムはタランティーノとスコセッシ 番組に異存はありません。

新橋文化劇場/ロマン劇場 
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閉館のおしらせ
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最終プログラムは、「デス・プルーフ in グラインドハウス」と「タクシードライバー」の二本立て
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(ほんとはとなりのロマン劇場のウィンドウも撮りたかったんだけど、残念なことにカメラの調子が悪くて上手く撮れませんでした。)

新橋文化のスクリーン
会場は満席で立ち見状態
両脇にトイレ!
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なんか、飯田橋ギンレイや岩波ホールに比べて若い人が多かった。最後だったからかな?

時間の都合で「タクシードライバー」のみの鑑賞となってしまいました。
トラビスの「前歴」は自称海兵隊のイカレた男だと思っていたのですが、今回改めて見てみるとホントの海兵隊(除隊後)のイカレた男と解釈したほうが正解なようです。(冒頭のトラビスの部屋で「解放戦線旗」が写ったりします。)
いやそれにしても、いくら相手が「ワルモノ」だからって、武装襲撃して三人も殺害した男が「英雄」として罪に問われないなんてことが有るんだろうか?米国社会がそれだけ病んでいるという告発ということか。っていうかこれ、アレな人がみたら告発どころか美談・礼賛に受け取られかねないよ。

追伸:本日の夕刊1面にも載ってました。明日はめちゃ混みかな?
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by poemaquince | 2014-08-31 00:55 | 映画 | Comments(0)

ジャングルファティーグその3 アイデンティファイラベル/インストラクションラベル

 8月もそろそろ終わりに近づき、中高生の皆さんは宿題に四苦八苦している頃でしょう(え、もう学校始まってるって?)。
 最近ではゆとり教育の反動で夏休みを短くする学校も増えているとか。ってゆうかせっかくの夏休み、もう少し宿題は減らして、好きなことの研究とか作品作るとか読書三昧とかさせたほうがいいと思うのですが。
 という訳で、トロピカルコンバットコート(ジャングルファティーグ)のその3
(夏休みの自由研究には向かないけど)アイデンテファイラベル/インストラクションラベルの変遷について見てみましょう。


 まずは極初期型(1stモデル)から。
 初期の頃はアイデンティファイラベルとインストラクションラベルが別になっています。
アイデンティファイラベル
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インストラクションラベル 
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 インストラクションラベルを仮訳してみます。
1.熱帯地域での上着として着用すること。
2.(裾を)ズボンの外に出して着用すること。
3.インナーフラップがまっすぐ所定の位置に留まっていることを確認のうえフロントボタンを留めること。
4.ウェストは調整用のタブを使ってしぼること。
5.袖は捲りあげることができるように、調節できる袖口を備えている。
6.それぞれのポケットの底には排水のための孔(あな)を備えている。
7.上着は手洗いのうえ、石けんを残さず濯ぐこと。

 初期型(2ndモデル)のラベル
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インストラクションラベルの1〜7は1stを踏襲していますが、注意書きの8が加わりました。
8.携行装備がポケットを覆うことが無いようにこの上着は通常より長めに作られている。
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 中期型(3rdモデル)
アイデンティファイラベルとインストラクションラベルが一体化します。
インナーフラップの廃止に伴い3.の文言がつぎの通りになります。
3.フロントボタンを留めること。
また、初期型の4.のウエストタブの注意と6.のドレンホール(排水孔)の記述が削除されました。
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 おなじくファティーグの中期型(3rdモデル)
 DSAナンバーに会計年度が明記されています。(67会計年度)
 また、極初期、初期、中期の各モデルにはコントラクターの名前が見当たりません。
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 後期型(4thモデル 68年会計年度)
中期型で省略されたドレンホールの注記が5.で復活しています。
また、中期で「3. Button up the front closure.(フロントボタンを留めること。)」というどうでも良い?と思われる記述が「3.Front closure can be opened for ventilation and should be closed for protection against insects.(換気の為にボタンを外すことは可、虫除けの為にボタンを閉めるべき。)」という風に変更されています。これ前後の文脈から「 front closure 」って、「第一ボタン」のことを言ってるようにも感じます。でもファティーグのデザインって明らかに開襟だよね。たまに上まで閉めている写真も有るけど、その伝でいったら極初期から中期まで、デフォルトは首まで閉じる運用だったということでしょうか? 謎です。
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 後期型(4thモデル 69年会計年度)
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 そういえば全然関係ないけどリップストップ(裂け止め)って、名前の割にあまり効果が無いような気がしませんか?それともカギ裂きは止まらないけど、洗濯してもほつれにくいとか?あまりそう言った印象も無い気がするけど。実際のところどうなんでしょう?
 あと、ファティーグのリップストップ生地についてなぜか「ナイロン糸が織り込んである」みたいな記述をたまに見かけるけど「都市伝説」の類いだよね。最近のそういう製品?と混同してるのでしょうか?
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by poemaquince | 2014-08-28 22:27 | 番外編 | Comments(0)

ジャングルファティーグの変遷その2(入門編)

 前回に引き続き、トロピカルコンバットコート(ジャングルファティーグ)の変遷について、比べて見てみましょう。
 検索でとんで来た方は、前回のページも参照してください。

 まずは1stのバストショットから。
 襟のあいだから見えるフロントフラップと首のハンガーループに留意
 フラップは2ndモデル、ハンガーループは3rdモデルまで観察されます。
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 2ndモデルの襟を開いたところ。
 フロントのフラップの状態が良くわかります。フラップ留めのボタンに留意
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 比較のため、1stモデル(63年)と4thモデル(68年)を並べてみます。
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 まずは、袖の造りから
 細部は異なりますが、カフの切れ込みに別パーツを合わせています。
 左が4th、右が1st
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 同じ4thモデルでも袖の造りが異なったりします。
 左は69会計年度、右は68会計年度の個体です。(会計年度での違いかどうかは分かりませんが)
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 腰ポケットの比較
 左が4th、右が1st
 3rdモデルでは省略されることの多かったドレンホール(水抜き孔)が復活しています。
 胸ポケットの写真でも言及しましたが、ポケットの平行ステッチとハの字ステッチの違いに留意
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 背中の肩補強(バックヨーク)の状況(4th)に留意
 上が4th、下が1st
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 同じ箇所を拡大したもの
 4thのインターロック縫製に比べ1stのダブルステッチに留意 
 また、4thのリップストップ生地(格子状の畝)の状況が良くわかります。
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 腰背面、ウエストタブの状況の比較
 左が4th、右が1st
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 前身頃腰ポケット裏に縫付られたインストラクションラベルとアイデンティファイラベルの位置
 4thでは内容が統合され一枚化していることに留意 右が1st
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 フロントボタンの比較
 1stは六個、4thは五個で有ることに留意
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 ちなみにその他のモデルと比較
 フロントボタン六個は1stのみであることが確認できます。
 左から、2nd、3rd、4th、4th、1st
 4th以外、つやつやボタンであることに留意
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 「つやつやボタン」についてはこちらも参照
 件の「ファティーグボタン」について MIL-P-11013D 
 http://parkashell.exblog.jp/11648504/

 
 この項、つづきます。
 さくっと終わるつもりだったのですが長くなってしまいました。
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by poemaquince | 2014-08-27 22:39 | 番外編 | Comments(0)

べトナム戦争 USジャングルファティーグの変遷(入門編)

 この件については、もっと専門的な方がいらっしゃると思うのですが、あくまで入門編ということでざっくりまとめてみました。
 「ジャングルファティーグ」と呼ばれるコンバットトロピカルコート( coat, man's, combat, tropical )は60年代前半にべトナム戦域における熱帯被服として導入されました。
 60年代前半から約10年間、べトナム戦争に於けるアメリカ地上軍の標準的被服として採用され、生産時期によるいくつかの外観的特徴によってコレクターの間では概ね4つのモデルに分類されています。 (あくまで、大まかな目安です。ショルダーストラップが無くてもウエストタブが残っているなどの個体もあり、厳密な区分ではないと考えます。細部バリエーションの違いや規格等についてはすみません、どなたか別稿をお願いいたします)
追記:D.M.Zさんのこの↓ページが有りました。お勧めです。
    http://armyshade.exblog.jp/i16


 てなわけで、個別に見ていきましょう。
 まずは、いわゆる1stモデルから。1963年頃
 エポレット(ショルダーストラップ)とポケットフラップの露出したボタン、ウエストタブに留意
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 2ndモデル、64年頃から
 ポケットフラップが隠しボタンとなった。
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 3rdモデル 
 デザインの簡略化が進み、ショルダーストラップ、ウエストタブ、フロントのフラップ(ガスフラップ)が廃止、縫製が一部ダブルステッチからインターロックシームへ
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 4thモデル
 生地にリップストップコットンポプリンを採用、縫製が基本的にインターロックシーム(シングルステッチ)、襟のコートハンガーの省略等
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背面の比較
 1stモデル
 背面は1枚仕立て、ウエストのタブに留意
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 2ndモデル 基本的に1stと変化は無い。
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 3rdモデル ウエストタブの省略、上背面が二枚仕立て(バックヨーク)になっていることに留意
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 4thモデル 上背面の二枚仕立て、全面的にインターロックシーム(シングルステッチ)
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胸部ポケットの比較

 1st 写真では分かりにくいけど両胸にペンさしがついている。
ポケットの底にドレンホール
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 2nd フラップが隠しボタン 化
    ほかは1stを踏襲
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 3rd ドレンホールが省略される。(DSA-100-4464) 66年頃
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 3rd ステッチがハの字から一の字へ変更しているモデル(DSA 100-67-C-3153)
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 4th 右胸(向かって左)のペンさしが省略
    ドレンホールが復活(写っていないけど)
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 この項、つづく
 (ていうか、最近全然モッズパーカについて書いてないんだけど。申し訳有りません。)
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by poemaquince | 2014-08-26 23:05 | 番外編 | Comments(0)

2014年8月 靖国神社・遊就館などを訪問してみましたの記(番外編)

 日本が近代国家として立ち上がる過程で、江戸から明治への維新期の内戦を経ていくつかの対外戦争を戦ってきました。靖国神社は、その内戦期に官軍として戦死した兵士を慰霊する「東京招魂社」がその起源となります。神社というとなにか古来からの八百万(やおよろず)の神々を連想しますが全く関係なく、当時の新政府が国軍制度の浸透を計るべく設立した「慰霊施設」といえそうです。
 維新後の明治政府によって主導された富国強兵政策は日本の産業社会を発展させ、帝国主義国家として海外植民地の獲得に成功していきます。ところが国内に目を転じれば、地方の貧窮化は止まず、全体主義化した日本社会はその後十数年で大破局が訪れます。その結果(日本のアンシャンレジームが破壊されたことにより)、1945年以降、この日本では「個人を大切にする自由な社会」の基盤を獲得することができました。ただ、それがもたらされるに至った経緯のために払った先人達の代償の大きさを思うと身につまされる思いがします。まさにこういった意味で「日本国憲法」を安く売りわたしたり、近隣諸国を侮蔑したりして自己満足に浸っていてはならないのです。我々は世界史における後発の帝国主義国家の歴史をきっちりと総括しなくてはなりません。振り返ってみれば、情緒や美談によりかかり、歴史をファンタジー(「永遠の○」)や陰謀論(田母G史観)で誤摩化す下司なリビジョナリストが跋扈するいまの時代、本当に心配です。

 大鳥居と社号票
 大鳥居は1974年に再建されたもの。案外新しい。
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 大鳥居の基にまします清国の獅子石塔(左)1876年(光緒二年)
 子どもを連れてます。
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 清国獅子石塔その対(右)
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 遊就館入り口
 中国の古典「荀子」由来の館名だそうです。
 ちなみに「靖国」も中国古典「春秋・左氏伝」由来とのこと。
 西欧系、アジア系問わず海外からの観光客もちらほら見かけます。
 
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 沖縄戦で擱座した野砲類
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「回天(1型)」、奥に吊り下がっているのは「桜花」
 魚雷やロケット爆弾に若者を乗せてそのまま突入させる。いったいそのような作戦に戦略的意義が有ったのだろうか。
 こういった兵器運用を「美談」にしてはなりません。
 戦争が終われば、命令した側は往々にして知らん顔していたりします。
 こういった兵器類の前に立ち、また、亡くなった方々の写真を拝見すると、日々の暮らしから引き離され、戦争に動員され、また戦病死された方々の思いに目頭が熱くなることを禁じ得ませんでした。
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 ニンキモノの航空機
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 1階のスーベニールショップには、ミリめし、レプリカ軍帽、プラモデル(入手しにくいファインモールドも)、書籍等々が販売されてます。
 まともな書籍もたくさん置いてありますが、残念な電波系書籍も平積みになってたりします。
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 そこそこにぎわいのある靖国の社をあとにして、徒歩5分少々の千鳥が淵戦没者墓苑に向かいます。
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 江戸城のお堀沿いをとぼとぼ歩きます。
 千鳥が淵のボートのりばが見えて来たら戦没者墓苑の入り口です。
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 8月の日曜日 その場所はひっそりとしていました。
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 川村は習慣的に宗教施設にてはあまりお参り、礼拝などしませんが、ここは無宗教の無名戦没者墓地 なぜか献花をしてしまいました。
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by poemaquince | 2014-08-25 23:27 | 番外編 | Comments(0)