M-51Parkaに関する2,3の事柄

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タイガーストライプの迷宮(その5)ライトウェイトってどの位ライトなの?

 布生地(や紙など)の厚さ薄さを表記する場合、一般的には重さでもって表すことが多いようです。MIL規格でも同様で、例えばコットンサテンのユーティリティシャツは8オンス(だっけ?調べたら8.5オンス、約240gでした)だったりします。(もちろん1平方ヤード<0.84m2>あたりの重量が、です。)
 Rジョンソン氏のタイガーストライプの分類も、生地の厚さによってそれぞれヘビーウェイトとかライトウェイトとか分類しています。
 そんな訳で、今回は迷宮の第5弾として、その薄さで有名なレイトウォー,ライトウェイト,デンス(LLD)と一般的な厚生地のタイガーストライプの重さを比べて(笑)みました。
 実測はしてみたもののシャツをばらしでもしなければ厳密な意味での比較などできないわけですが、まあ概ね同じような大きさの個体を比べてみたということでお許しください。

今回比較する2種類のタイガーパターンのシャツ/ジャケット
左がレイトウォー,ライトウェイト,デンス(LLD)、右がアドヴァイザーズタイプ,デンス,ARVNクラシック(ADD)です。
サイズ表記はそれぞれ、L/A-L
 肩幅実測(cm)で、それぞれ約48/47
 身幅 (cm)、それぞれ約 51/52
 着丈 (cm)、それぞれ約65.5/66.5
 袖丈 (cm)、それぞれ約54.5/54.5
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裏返しての比較です。LLDはプリントがかなりはっきり裏写りしているのが分かります。ADDも結構写っています。
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家にあった計量スケールとボウルで量ります。(家人にバレたら殺されます(笑))
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まずはLLDから。
235g
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つぎはADDを実測
411g レイトウォー,ライトウェイトの2倍まではいかないけどほぼ1.74倍の厚さ?
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手近にあった、ほぼ同時代の代表的なシャツ/ジャケットと比べてみます。
実際に、LLDがどの位薄いのか分かりやすいように左から薄い順に並べてみました。
レイトウォーパターン(LLD)、ジャングルファティーグ(4th)、アドヴァイザーズパターン(ADD)、ユティリティシャツOG107
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せっかくなので、ついでにそのほかのものも量ってみました(笑)。特に意味はありませんが。
まずはおなじみジャングルファティーグ(S-R)
530g
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コットンサテンシャツOG107(LARGE)
659g
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(あー、パーカやフードも量ってみればよかった!片付けちゃったけど。)
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by poemaquince | 2014-01-29 06:35 | tiger stripe | Comments(0)

戦争のはらわた 祝Blu-ray Disc発売!(番外編)

 2014年あけましておめでとうございます。(ってゆうか1月ももうすぐ終わりですが・・)
 このM-51parkaに関するブログも5年目になるのですが、最近ではM-51モッズパーカについての言及がめっきり少なくなってしまい、反省しきりのこのごろです。(っていうか記事の更新もおそい(笑))
 アマゾンのページでたまたま知ったのですが、2013年11月にサムペキンパーの名作「戦争のはらわた(Cross of Iron)」のブルーレイ版が発売されてました!!
戦争のはらわた [Blu-ray]
 2010年に発売されたジェネオンユニバーサルDVD版の悪評惨憺たる字幕も直ってる!!ということだし、価格(2014年1月2日現在1,373JPY!送料込み!)もとってもお買い得!!ということで購入してみました。これでプレミア価格の高価なバンダイ版をもっていないひとも救われるかも(最近は価格もだいぶ落ち着いているようだけど)。

 ナチの台頭と破局を予感させるオープニングはいつ見てもすばらしく、大好きなシーンのひとつです。「小さなハンス」の歌の歌詞が抜けてしまってるので、未見の方はここ↓で予習しておきましょう。
<「戦争のはらわた」の字幕について>
http://steiner.web.fc2.com/text/mo/t17/text-17.html


 さて、ひさびさに映画を再見して気づいたのですが、マイヤー少尉も迷彩アノラックを着ていたのですね。BDの細密な画面で確認するとどうやらマイヤー少尉については、当ブログにて紹介したドイツ陸軍-沼沢地柄43年版http://parkashell.exblog.jp/10624062/ の実物を着ている様子です。
 シュタイナが劇中で着用しているものも一所懸命みてみたのですが、あまり断定的なことは分かりませんでした。ロシアの少年兵の別れのシーンなどアノラックの迷彩柄もクローズアップになるのですが、グリーンのレインドロップが異様に太い(オリジナルフィルムをBDへ補正するのに画像処理でそうなったのかもしれませんが)気がします。グリーンベースの沼沢地柄ではないかと思うのですが、確証はありません。

写真は「グリーンベースの沼沢地柄(Sumpfmuster)」、写真の出典は米国「At the Front」さんから引用させていただきました。
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出典:http://atthefront.com/historical_reference_g_winteruniforms.html
(こちらの「At the Front」さんのページではスプリンターパターン44と命名しています。)

 川村は、以前のブログでシュタイナのパルカ(アノラック)は映画用のプロップではないかと記述したのですがもしかしたら実物を使用しているかもしれませんね。また、シュタイナは他のシーンではタン色ベースのアノラックを着たりしているようにも見えたりします(笑)。 

 たくさんの方々が、この映画について語っていますが、なんか評論言語が男の「ロマン」とか『バイオレンス』とか「生き様」とかに寄ってしまってます。
 もちろんさまざまな見方があって良いのですが、そればっかりじゃなく「戦争」という圧倒的な構造的/組織的暴力とそれに否応なくまきこまれる「個人」の関係をシュタイナの視点を通じて描いているのかなあと感じています。
 そしてその戦争と個人のお話は、なにも1943年のタマン半島という特定の時代の特定の場所のことではなく、いつの時代でも経験しうる暴力の発露なんだという警告が最後のエンドタイトルで示されるように思うのでした。
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by poemaquince | 2014-01-28 19:18 | 映画 | Comments(0)