M-51Parkaに関する2,3の事柄

<   2013年 11月 ( 5 )   > この月の画像一覧

タイガーストライプの迷宮(その4)MADE IN RYUKYU?

 2013年の現在、ベトナム戦争当時からかれこれ40年以上が過ぎました。90年代にR ジョンソン氏が実物被服の比較検討から、トラ縞模様についていくつかの分類を提唱し、タイガーストライプ業界(笑)のデファクトスタンダードにはなっておりますが、年代の同定や、生産国については詳細な言及が少なく、(もちろんこのことについて、氏の研究レベルの評価を損なうものではまったくありません)この分野の研究の困難さを感じさせます。
 タイガーストライプはミリタリー「ユニフォーム」であるにもかかわらず、その特性から、一般の制式/官給品に見られるような、調達に関するドキュメントや製品に付けられるアイデンティファイラベルがほとんど残されない状況にあります。
 そんななかで、他の国に比しても、タイガーストライプ被服の生産には日本(あるいは当時の米国統治下の琉球)が非常に深く関与していることが知られています。当時、タイガーストライプの製造や調達に関わった方々もだいぶ高齢になられていると思いますが、歴史的にそういった関係各位の記録や記憶、あるいはオーラルヒストリーが残されることが強く望まれているのではと思うのです。そしていまが、その最後のチャンスではないかと感じるのです。もし、ショップやアパレル関係を業としてなさってられる方などで、当時関係されていた方、事情をご存知の方、または関係者をご存知の方がいらっしゃれば是非、当時のことがらを記録として残して(できれば公表して)いただきたいと勝手ながら強く願っている次第です。


オキナワ製当時もの(推定)のタイガーパターンジャングルハット
パターンはJWDかな?
a0164296_031273.jpg


内装は、はちまき部分のみ黒色コットン、サイズタグは赤文字M表示だけどだいぶ小さい。USサイズ?
a0164296_0305411.jpg


側面の通気アイレット(ハトメ)はこんな感じ 真鍮に黒ペイントかな?
帽子の高さがかなり低いことに留意
a0164296_0304729.jpg

帽子の下のジャケットは、JWD生地比較のために重ねたもの(推定80年代再版)。後から見ると写真としては邪魔でした。

高さの浅い帽子はこんな風に被られていました。
1966年 ベトナム共和国 ダクラク州
USSFモンタニャードストライクフォースのメンバー 
a0164296_031511.jpg

Image by © Wally McNamee / Corbis
[PR]
by poemaquince | 2013-11-30 00:35 | tiger stripe | Comments(0)

タイガーストライプの迷宮(その3)U.S. Army Procurement Agency,Japan(アメリカ陸軍調達庁)

 「タイガーストライプには手を出すな」というご先祖さまのいましめを胸に抱きつつ、ひきつづき「その3」の記述です。
 ベトナム戦争の時代、タイガーストライプといえば、ベトナム共和国軍の支給品以外は、「米兵などが駐留地の市場などで勝手に入手して着ているもの」と言う理解でおりました。なので、オキナワ製タイガーストライプも在日本のベースやスーベニールショップ向けとか、あるいは業者さんが東南アジア諸国に自前で輸出していたものとばかり思っていたのでした。ところが、最近、MASHさんのページを見てはじめてこのことを知りました。在日米軍がしっかり組織として調達していた!というではありませんか!!
 MASHさんのページ参照
 http://www.mash-japan.co.jp/cgi-bin/prd.cgi?itemno=09-01-1010&pg=1
 http://www.mash-japan.co.jp/cgi-bin/prd.cgi?itemno=09-01-2010&pg=1
 
 米国は、当時の東西「代理戦争」の最前線へ、後方から軍事顧問団やら装備やらを大量に注ぎ込んでいた超大国の一方だったわけで、よくよく考えてみれば当たり前の話だったかもしれないのだけれど、MASHさんのページを見るまでさっぱり気がつきませんでした。タイガーストライプの被服、もうすでに60年代も中盤から軍事顧問団やローカルユニット用に公費で調達していたというわけだったのですね。これで組織的に見られるUSモデル/アジアンモデルのプロダクトとか、あるいはサイズタグの縫付けなどの謎に得心がいったのでした。
 今回のMASH(大阪)さんの情報は、いままで漠然としていた調達に関する米軍関与やパターンの年代の同定など、歴史的にも非常に重要な情報であると感じています。MASHさんのページをみると、おたまじゃくしPTのほうが派生が古い!!ことが推測されます。

1966年3月、ダクラク省、ベトナム共和国 ヌン族のスペシャルフォース 日本で調達されたタイガーパターンは、このような形で彼らに供給されたのだろうか。
a0164296_22571394.jpg

Hình ảnh của © Wally McNamee / Corbis

1966年3月、ダクラク省、ベトナム共和国 華人系ヌン族を主体とする「リアクションフォースチーム」と米国軍事顧問?
後方の兵士たちもタイガーパターンを着ているようにも見えるけど写真が荒くて確認できない(笑)。同一のカメラマンの他の写真を見ても着ているとは思うんだけど。 
a0164296_22562780.jpg

Hình ảnh của © Wally McNamee / Corbis

参照元 http://poisondioxin.blogspot.jp/2011/02/chien-tranh-viet-nam-phan-12.html
[PR]
by poemaquince | 2013-11-28 22:59 | tiger stripe | Comments(0)

タイガーストライプの迷宮(その2)レイトウォー,ラージパターン,タイランドの場合

 「タイガーストライプには手を出すな」というご先祖さまの戒めを破り、懲りずに「その2」の記述です。
 ほんとは、MASHさんのページで最近はじめて知ったU.S. Army Procurement Agency, Japanによるタイガーストライプ被服調達についての雑感を「その2」として言及するつもりだったのですが、さっきたまたま検索でヒットした古着屋さん「Sixpacjoe」さんのページにも、リップストップ生地のタイガーストライプがありましたので図らずもこちらを「その2」にしてしまいました。
 前回ページで言及したさきのサープラスショップで目撃したリップストップ生地も今回のこのパターン(Thai, late war, large pattern )に近いように思えます。
 前回にひきつづき、すみません写真引用させていただきます。
 参照元はSixpacjoeさんhttp://sixpacjoe.ocnk.net/product/1272?
 引用させていただきました写真の著作権は参照元の撮影者様にあります。

 パターンは、Sgt.ジョンソン氏の197ページ「レイトウォーラージパターン,タイランド」に近いようです。
a0164296_172938.jpg

 
 生地の感じは完全にライトウェイトのポプリン/リップストップ生地に見えます。縫製やボタンの造りにローカル感が漂います。
a0164296_184297.jpg


 プリントが不鮮明ではっきりしませんが、上段一行目はタイ語?で二行目はベトナム語のようにも見えます。詳しい方ご教示いただければと思います。
追記:よく見ると一行目もベトナム語文字?かも。
a0164296_175278.jpg

追記:ジョンソン氏の書籍を参照すると、下段表示 A"2"(スタンプは転倒している)はサイズみたいで、12/74は年月を表すみたいです。とすると74年12月はぎりぎりベトナム戦時代にかかりますが、下記の追記のとおりジョンソン氏はポストベトナムと言ってます。スタンプがフェイクなのか、74年にリップストップがあったのかは判断がつきません。

きょうのまとめ
 時期はさておき、生地はトロピカル仕様なのでベトナムで使用されたとしてもぜんぜんおかしくないなー。スタンプに何が書いてあるか分かるとおもしろいのだけれど。
重要な追記:Sgt.ジョンソン氏の本、197ページを良く読んでみると、リップストップ生地は、ベトナム後のビンテージとちゃんと書いてありました!!(ただし、ジョンソン氏のなかでの「ポストベトナム」がいつからを指すのかは現時点では未確認です。)リップストップは70年代後半以降ということでしょう。
追記の追記:記述者川村は75年の北による「解放」をもってベトナム戦争が終結したと認識しているのですが、もしかしたらタイガーパターンズの著者であるジョンソン氏(や一般の米国人)は、73年のパリ協定とそれに伴う米軍の撤退をもってベトナム戦争が実質的に終結したと感じていたとも思えます。もしそうであるならば、氏の言う「ポストベトナム」は74年以降〜とも言えそうです。
追記の追記の追記:ジョンソン氏の本によれば、サイズ表記のうちAは上着(ベトナム語でAO)、Qはズボン(ベトナム語でQUAN)を指すのではないかとのこと。ってことはこの個体のサイズ表記A"2"は矛盾してくるんだけど・・・
謎がひとつ明らかになったとおもったら、また謎が・・・迷宮は深まるばかりです。
もうひとつ追記:
こんなのもありました!
http://www.mash-japan.co.jp/cgi-bin/prd.cgi?itemno=06-01-7014&pg=3
[PR]
by poemaquince | 2013-11-24 01:13 | tiger stripe | Comments(0)

タイガーストライプの迷宮(その1)リップストップ生地の謎

 「タイガーストライプには手を出すな」というご先祖さまの戒めを破り(笑)、門外漢のわたしが記述するのもなんなのですが、いくつか気になったこともあり記録に留めておくこともありかなと思いたちました。(それも「その1」などと銘打ってます!)
 そもそものきっかけは、都内のサープラスショップで、タイガーストライプのポプリン生地でリップストップのサファリジャケット?とハーフパンツが「当時もの」として販売されているのを見かけたからでした。
 不勉強ながら、タイガーストライプといえば厚生地のコットンツイルか、薄生地のコットンポプリンでしょと思っていたので、リップストップ??怪しい!!といった反応をしておりました。そういえば、夏に高円寺の古着屋さんでも、リップ生地タイガーパターンのトラウザーズも見かけたような気がしてしてきました(記憶が定かではありません(笑))。パターン自体もそんなに変ではありません。さっそくSgt.ジョンソン氏のパターン本を自宅に帰ってぱらぱら眺めます。うーん、リップストップについては画には入っていないようすです。
 後日、しつこく探すと201ページに「????」の表示とともにさくっと言及してありました。(英文なので良くは分からないのですが、ベトナムで使用されたものなのか、氏もなにやら疑っている様子です)

 私見になりますが、サイゴン陥落が75年、ジャングルファティーグだって遅くとも69年にはリップストップ化しているので、70年代初頭にリップストップのタイガーストライプ生地が、どこか(の国)で生産されていたとしても、辻褄が合わないとまでは言えないようです。

 そんななか、ネット(ベルベルジン静岡さんのページ)でこんな個体(M-65JKT)を発見しました!本当は実際に入手して現物を確認して記述すべきとは思うのですが、諸般の事情にてすみません写真引用させていただきます。

 なにやらモディファイっぽい(笑)ラベル
a0164296_148913.jpg


 パターンは、ジョンソン軍曹の202ページ「USMC????」に該当しそうです。
a0164296_14904.jpg

 追記:70年代〜80年代にみられる典型的な「USタイガーパターン」ってかんじです。


 フロントファスナはちょっと錆びていてはっきりしないけど典型的な70年初頭までのアルミファスナに見えます。SERVALもしくはGENERAL?
a0164296_148574.jpg


これ以外にも写真があります!!BERBERJIN静岡さん(http://berberjinshizuoka.blog.fc2.com/blog-entry-266.html)をご参照ください。
引用させていただきました写真の著作権は撮影者様にあります。

まとめ
 うーん、たしかに70年代初頭にリップストップのタイガーパターン生地の生産は推定できるけど、ジョンソン軍曹のいうとおり、ベトナムで使用されたことの例証にはならないかなー。
[PR]
by poemaquince | 2013-11-23 01:54 | tiger stripe | Comments(0)

吉祥寺パルコでフリマしてみました。(番外編)

 2013年11月の第二日曜日、吉祥寺パルコの屋上でフリーマーケットに出店してみました。
 ほんとは、11月三連休に申し込んだのですが、すでに予約満杯だったので翌週に延期です。心配された雨はなんとか保ったのですが、いやもう、5mを超える強風がびゅんびゅん吹くなか結構大変でした。
 当日は、8時20分受付開始です。社員通用口から品物を搬入します。ひとり参加なので、品物を背中と両手いっぱいいっぱいに持って搬入エレベーターであがります。もう朝からへとへとです。
 屋上受付で抽選をしてお店の場所を決めてもらいます。場所はお客さまエレベータ付近の結構良い場所で、秋の晴天ならばお日様ぽかぽかのとてもいい所なのです。が、ちょうど屋上館屋の隙間にあたり、当日は曇天なうえ、強風の通り道になっているみたいでせっかく品物をディスプレイしてもすぐひっくり返ってぐちゃぐちゃ状態になってしまいます。
 シートを広げ養生テープで留めて品物を広げているとさっそく他の出店者の方が品物を見にこられました。DSA69のERDLパンツXSRをみていろいろチェックされてます。フロントファスナを見て「ここはボタンじゃなかったけ」など訊かれました。(えーと80年代のLCリーフでは見たことあるんだけど、69以前の古いERDLは分かりません。)「ベトナム以降の海兵隊なんかはボタンのはあるけど・・」とお答えしましたが納得されません。なので「ノンリップ時代ならばボタンのものもあるかもしれませんね」と付け加えてしまいました。(どなたかご存知の方ご教示ください)そして、その方が本日お買い上げ第一号!! 1500円、毎度アリーです。(ちょっと安かったかな)

並べても並べても強風でぐちゃぐちゃ
ちらりと写ってるちょっとゴージャスな天然ファー付M-65モッズパーカ(後付け)は、今期冬物をまじめに探していた?お兄さんに買っていただきました。
椅子にかかっている黒いものは、昭和初期頃のインバネスコート、非常に程度も良く、おしゃれなお兄さんに大変気に入っていただきました。
午前中は、そこそこ売れましたが、お昼過ぎたらさっぱり売れません。
a0164296_0564054.jpg


こんなに売れ残り出てしまいました。
午後になると日差しも出て来たけど強風に耐えられず13時過ぎに撤退してしまいました。(ほんとは午後3時までだったんだけど)
a0164296_0562896.jpg

吉祥寺パルコの屋上フリマ2014年10月の巻はこちら
[PR]
by poemaquince | 2013-11-12 01:00 | 入門編 | Comments(0)