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日帝統治下の抗日叛乱「霧社事件」83周年・映画「セデック・バレ」観てきました。

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 83年前の今日、10月27日、当時日本の植民地であった台湾で、「霧社事件」と呼ばれる大規模な抗日叛乱がありました。その「霧社事件」をテーマに描いた映画「セデック・バレ」(1部・2部)を、オールナイトで上映するというので、テアトル新宿に出かけました。
 オールナイトで映画なんて何年ぶりだろう!などと思ったりしましたが、よく考えてみたらおととし頃に、バウスシアターでゴジラなど観てたことなど思い出しました。そのときはあまりに眠すぎて、「サンダ対ガイラ」の途中で脱落して帰ってしまいました。そんなことにならないようにとすこし仮眠を取ってから出かけたのですが、あまりに早く着いてしまいましたので、どこかで時間をつぶします。とりあえず靖国通りを挟んだガストに入ったのですが、いやはや店内は若者(っていうか中高生?みたいなひとたち)で騒然としています。おまけにハロウィンのせいか街なかはおばけ系メイクのひとたちや「異性?の装い」のひとたちもいたりします。(さすが土曜日の新宿です。)
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夜26日11時30分、「映画秘宝」の編集長(?)田野辺尚人氏と、もと「暴力温泉芸者」中原昌也氏のトークショーから始まりました。ほぼ編集長(?)の独演でしたが。
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0時からは、本編の始まりです。第一部「太陽旗」(コレって、日本の例のアノ旗のことかな?)
 映画は清朝と日本帝国との調印の場面から始まりますが、先住民族の部族間の対立事情なども描かれます。シーンはやがて、中部山岳地帯への日本軍の進駐に進みます。古来からの山の狩猟民に、農民出身の日本軍はかないません。次々に殲滅されてしまいます。19世紀、アジアで唯一、帝国主義国家に脱皮できた日本ですが、はるばる外国(ていうか海外領土)までつれてこられ、徴兵されていなければ、田んぼや畑でたべものなんか作っていられたであろう農民が、異国の地に「帝国軍人」としてばたばた倒れていく。明治国家資本主義の先兵として使い捨てられていく彼らに同情を禁じ得ませんでした。
 その数十年後、昭和時代、皇民化政策が進み数多くの日本人の植民も進んでいます。教育、通信など近代的諸制度が整えられる一方、先住民族への圧迫もつづきます。伝統的部族共同体と近代植民地支配の摩擦が矛盾として噴き出し、「霧社事件」へと至るのですが、映画をみながら、なぜか、西欧社会とイスラムの摩擦と、それにつづく「ジハード」を想起しているのでした。
 敗北が分かっていながら蜂起せざるを得ない彼らの心情は、わたしがもっと若い時分であれば素直に受け入れられたかも知れません。しかしながら、共同体の運命を彼らの信ずる神話/信仰に託してしまう生き方は、今となっては理解はするが共感はできない生き方です。(物語の描き方なのかもしれませんが)
 そして、第二部(虹の橋)で、日本軍などとの壮絶な戦いが繰り広げられるのでした。
 第一部、第二部併せて4時間30分を超える上映時間でしたが、眠くもならず集中してみてしまいました。すこし気になったのは、いかにもCGなシーンと日本人の役者さんで台詞がへたなシーンが散見されることです。シリアスなテーマの作品なだけにちょっと惜しいと感じるのでした。
 などというようなことをつらつら考えながら明け方のテアトル新宿をあとにしたのでした。
 脚色された物語ではあるけれど、事件について非常に理解が進みます。DVDもリリースされましたので日本の近現代史などに興味のある方には非常にお勧めです!

追記:早稲田松竹で、2013/11/16〜セデック・バレ2本だて上映予定です。1週しかやらないのでお見逃しなく!
 http://www.wasedashochiku.co.jp/lineup/schedule.html
午後11時前のテアトル新宿
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セデック・バレHP
http://www.u-picc.com/seediqbale/
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by poemaquince | 2013-10-27 21:57 | 映画 | Comments(0)