M-51Parkaに関する2,3の事柄

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マルティン・ニーメラーの警句  ・・・番外編

  マルティン・ニーメラー(1892~1984)は、キリスト教ルター派の牧師(若い時はUボート乗員として従軍の経験もあるようです・・・追記:1918年UC-67の艦長・・詳細は独版wikiやクミコフ氏サイトにて・・)で、ナチの台頭を容認してしまった過去の苦い経験について述べています。

Als die Nazis die Kommunisten holten,habe ich geschwiegen; ich war ja kein Kommunist.
Als sie die Sozialdemokraten einsperrten,habe ich geschwiegen; ich war ja kein Sozialdemokrat.
Als sie die Gewerkschafter holten,habe ich nicht protestiert; ich war ja kein Gewerkschafter.
Als sie die Juden holten,habe ich geschwiegen; ich war ja kein Jude.
Als sie mich holten,gab es keinen mehr, der protestieren konnte.
                      Martin Niemöller

ナチ党が最初に共産党員をつかまえたとき、私は共産主義者でなかったので、黙っていた。
彼らが社民党員を拘束したとき、私は社民党でなかったので、黙っていた。
彼らが組合活動家をつかまえたとき、私は労働組合員でなかったので抗議しなかった。
彼らがユダヤ人をつかまえたとき、私はユダヤ人でなかったので、黙っていた。
そして彼らが私をつかまえたとき、抗議の声を挙げる人は、もはや誰もいなかった。

 (・・・以上は76年版のテキストバージョンですが、1946年の演説では、「障害者」「エホバの証人」「ドイツ占領下の他国市民」なども含まれていたようです。また、50年代のインタビューに於いては、「学校」「新聞」「教会」などに言及しているようです。・・・余談ですが、丸山真男「現代政治の思想と行動」(未来社)での引用は、この50年代バージョンのものと思われます。
追記:なぜかこのことをもって丸山真男をうそつき呼ばわりするお下劣なHPがありました。なんだかなーという感じです。参照先とか読んでないのかな。2013/9/18)
(追記の追記:お下劣なHP最近たまたま訪問したらこっそり書き直してありました。
 http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20050910/p2
  なんだかなー  2015/10/4)

丸山眞男 現代政治の思想と行動

 詳細はカリフォルニア大学サンタバーバラ校 ハロルド・マルクーゼ教授のHP http://www.history.ucsb.edu/faculty/marcuse/niem.html を参照)


 橋本が掲げる「改革」に喝采を送る人々は、その結果もたらされるであろう社会の行く末が見えているのだろうか。 いやはや・・・

・・・今回は写真なしです・・・
 10/MAR/2012

追記: 原稿を記述後、ググってみると、橋本「改革」に、ニーメラーを想起している人が思いのほか多くてびっくり!
おまけにこんなページもありました! U-BOOTのニーメラー!(笑) 興味深いっす。
http://kumicovnovel.blogspot.com/2012/01/oberleutnant-zur-see-martin-niemoller.html
 ↑ ってゆーか、このクミコフさんのほかのページも見てみたら、どのページもマニアックで濃い内容!いやー、これぞ「インターネット」の底力というか・・・クォリティの高さ!見習いたいと思います。(及ばないけど・・・)
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by poemaquince | 2012-03-10 19:59 | 番外編 | Comments(0)

M65とM51の違い(モッズコートの違い)その2 Hood fur ruff編

 さて、前回に引き続きM-65とM-51のモッズパーカの違いについて見ていきましょう。
 ここ数年、モッズパーカはファー付で着ることが主流になってきました。M-65とM-51のモッズパーカは両者とも、「ファー付の防寒フード」をオプションで本体に取り付けることができます。
 世間では一般に「コヨーテフード」などと呼ばれている「ファー付の防寒フード」ですが、このフードにもM-51とM-65の二つのタイプがあります。また、これらの「ファー付の防寒フード」はパーカだけでなくフィールドジャケット等にも取付可能になっています。
 M-51の場合はシェル本体のフードの内側に重ねるようにして、M-65の場合は襟とフードをボタン留めして取り付けます。
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 右が、M-51防寒フード
 左が、M-65防寒フードです。M-65はシンサティック(化繊)のファーが一般的ですが、70年代初頭まで、一部に獣毛のファーも観察されます。また、ご覧の通りM-65の方がフード自体も一回り大きく造られています。
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 前合わせの部分について、M-65はフックアンドパイルファスナ(ベルクロテープ)が採用されています。
 M-51は大型ボタン二個によって前を閉じます。
 上段がM-65
 下段がM-51
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 それぞれ前合わせを閉じたところ。
 右がM-51、左がM-65
 M-51はドローコードが片側1か所、M-65はドローコードが片側2か所あることに注意
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 M-51の前閉じ用のボタンループが二重のデザインであるのは、大型ボタンが失われ入手できなかった場合、補修時に小型(19mm)ボタンで代用できるようになっているためといわれています。
 いちばん右の小ループは、パーカの場合、ライナー取付用の第一ボタンに、フィールドジャケットの場合は「露出した中央ボタン」に取り付けます。
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(おまけ)
 「M-51ファーフード」をM-65、M-51それぞれのシェルに取り付けてみました。ぱっとみ、見分けがつきません。
 ファーフードは、M-51とM-65で互換性があります。
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 同じく、後ろから見たところ
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初稿 4 mar 2012
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by poemaquince | 2012-03-04 18:13 | 入門編 | Comments(2)

M51とM65の違い(モッズコートの違い) ・・・入門編・・・

 グーグルなどで、M-51 M-65などと入力すると「M51 M65 違い」と予測候補が出てきたりします。で、試しに「M51 M65 違い」とかで検索したところ、当ブログのページもヒットすることはするのですが、エンジンが拾う用語のせいか「レプリカのM-1951(M-65改)」の記事ページなどが出てきちゃったりします。
 今回のこのテーマ(M-65パーカとM-51パーカの比較)は、このブログを始めたばかりの初期の頃にやってはいるのですが、「比較」という用語を使っているせいか検索でヒットせず、M65とM51の違いを知りたい皆さんには到達していないようなのです。
 そんなわけで、当時の記事は結構分かりにくい書き方でもあるし、今回ふたたび同じお題で、もう少し分かりやすく?記述できたらなどと思い立ちました。
 ほかにも、M-1948を含め、「フィッシュテールの系譜」という記事もありますので、モッズパーカ(モッズコート)の違いに興味のある方はぜひそちらも参照していただけたらと思います。
 また、M65やM51はパーカ(モッズコートのこと、モッズパーカに同じ)のほかに「フィールドジャケット」などほかのアイテムもありますのでご留意ください。


まずは、M65(左)、M51(右)の全景
当時のアメリカ軍の野戦防寒用の衣料の一種で、M-51は1951年から、M-65は1967年頃?から生産されたと思われる。(一般的には65年といわれてますが、65年ではないのではないかと疑っています。これについては別稿で考察したいと思います)
胸の「U.S.ARMY」インシグニアのデザインの違いに留意
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別の個体の全景
右は1952年頃のM51、左は80年代のM65
両者の外観で最も異なる特徴は、シェル(本体)にフードが付いているかどうか、また、肩にエポレット(肩章、ショルダーループ)が付いているかどうかです。フード、エポレットが付いていないものがM65になります。
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それぞれのフロントファスナを開けたところ
右、M-51パーカには、ウールパイルのM-51ライナー(内張り、インナー)が見えます。
左、M-65パーカには、ナイロン/ポリエステル綿のM-65ライナー(内張り)が見えます。
ライナーはシェル本体にボタン留めにして装着します。また、シェルとライナーはM-51,65それぞれに互換性を保っています。
左上部に写っているのは、化繊ファーの付いたM-65フードで、シェルの襟の部分にボタンにて装着します。(詳細は別項「M-65パーカーフードの取付」参照)
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追記:写真では分かりづらいのですが、フロントのスナップファスナ(ドットボタン)の数が異なります。
M-65は5個、M-51は7個になります。

背中から肩部分を見たところ。
エポレットの有無とM-51のプリーツ(縫い襞)に注意
上段奥がM-51、下段手前がM-65
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裾の前部のドローコード(引き紐)を拡大して見たところ。
裾のドローコードは、M-51は伸縮性のないソリッドな丸紐でありましたが、M-65はエラスティック(ゴム)のコードとなっています。
上段M-51
下段奥がM-65・・・裾のステッチが簡略化されていることに留意
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典型的な袖の大型ボタン
右がM-51に良く見られる標準的な形のボタン
左はM-65の平型袖ボタン
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同じく、袖の大型ボタン(別のバージョン)
右はM-51の初期に良く見られる大型平ボタン(ただし、この型のボタンはM-51パーカの標準仕様書[ミルスペックmil-p-11013]に記載がない)
左はM-65の平型袖ボタン、M-65の場合、袖ボタンはこの型のみしか観察されない。
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 (この項、「その2」へつづく)2012/3/3

 そもそもの「モッズコート」という呼称については「モッズコートとは何か?」を参照
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by poemaquince | 2012-03-03 21:45 | 入門編 | Comments(0)