M-51Parkaに関する2,3の事柄

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HOOD for Jacket, Field M-1943 M-1951 (M-1950もあるよ)

前回は、古着業界における「チンスト」とフィールドジャケットの関係についてみてみました(笑)。今回はもう一つの定番アイテム、ジャケット用オプションHOODについて見ていきましょう。

M-43フィールドジャケット用フードのインストラクションラベル
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中高生は勉強のため読んでみよう!(※Unbutton:ボタンをはずす  rebutton:再びボタンをはめる throat tab:のど元のタブ、例の「チンスト」のこと  exposed:晒された、露出した  ・・・いえ読んでみるのは任意ですから・・・) 

で、M-43(MQ-1)に付けてみました。
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お次はM-1951のインストラクションスタンプ
図はM-43なんだけど(笑)
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HOOD, JACKET FIELD AND OVERCOATの全景
(M-1950と表示されるものもありますが中身は変わりません  ←追記:見た気がするのですが改めて探したけど現物が見当たりませんせした。本件l記載については未確認のため保留とさせてください。←追記の追記:やはりM1950hoodありました。写真なのですが、一例として一寸重いけどタイランドのHP http://www.pubangkapi.com/index.php?topic=1984.0;prev_next=next#newにリンクします。5分〜くらいで画像が出ると思います。)
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で、OG色のM-51フードを60年代型M-51ジャケットに付けてみました。
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M-43に比べドローストリングの引き出し口が皮革補強からアイレット(ハト目)に変更になってます。生地色はODとOG両方が観察されます。(どっちなのか分からない色もあるし(笑))
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インストラクション表記の図のおじさんは上のボタンを指し示しているように見えるが、実際に取り付けるときには図の下側のジャケットボタンにフードの右フラップのボタン穴を通す。これインストラクションのほうが(M-51のみならず、M-43も!)間違ってるのじゃなかろうか?下線してまで強調している「middle」は、一体何を意味しているのだろう? (写真再掲)
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追記・・・よく見るとM43のおじさんは「下側」のボタンを指し示してるようにも見えなくない。
フードの右フラップは、露出する中央ボタンに留めること。(図を参照)」であながち理解できないわけではない。「middle」は上下の真ん中ではなく、左右の中央ということか・・・

「露出する中央ボタン」に留めているの図(緑色の「いわゆるファティーグボタン」がジャケット側にもともと付いているもので、茶色の平型ボタンがフードに付いているもの)
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ショルダーループを外して挟み込むように取付します。
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M-65内蔵フードとの比較
M-65からはフードは襟に内蔵されるようになりました。オプションフードの外付けが不要になったので、初期M-65にショルダーループ(エポレット)が省略されるようになった要因のひとつかもしれません。(右:M-65、・・・「露出する中央ボタン」が残っていることに留意)
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参考に、M-51ファーフードと並べてみました。
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ちなみにM-51フィールドジャケットにファーフードを付けてみるとこんな感じです。
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「露出する中央ボタン」(笑)にファーフードの小ループを留めていることに留意
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by poemaquince | 2011-11-20 00:27 | parka | Comments(0)

チンストってどうよ? フィールドジャケット「チンスト」比べ

古着業界においては、ジャケットの襟についている襟タブ(防風用フラップ)を「チンストラップ」(略称「チンスト」)と呼称していたりします。
そんなわけで、フィールドジャケットにおける二大チンストアイテムM-43(M-50)とM-51(後期型)の「チンスト」を並べてみました。

M-43(のかわりのM-50)全景
襟に隠れ、「チンスト」は見えない。
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襟を閉じボタンをはずすと見えてきます。
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襟を立てて「チンスト」を閉じたところ。(M-43MQ1)
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M-51(60年代型)襟を閉じ、チンストの固定用ボタンを外したところ。
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襟を立てて「チンスト」を閉じたところ。
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フィールドジャケット3種
上からM-65,M-51(60年代型),M-43(MQ1)
M-41を忘れてました。またの機会に・・・
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・・・で、実際の「チンストラップ」
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空挺用ヘルメットライナーにおけるネックバンド(上)とチンストラップ(下)の図
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ジャケットの防風フラップ(襟タブ)を「チンストラップ」(チンスト)と呼ぶのは日本の業界独特の用語で、米軍では通常ヘルメットなどのあご紐のことを意味します。
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by poemaquince | 2011-11-18 20:35 | parka | Comments(0)

フィールドジャケットの系譜 M-41,M-43,M-50,M-51,M-65

このところマニアックな記事が続いていましたが、今回はひさびさの入門編としてフィールドジャケットの変遷について、基本的な点をわかりやすく概観していきたいと思います。
というわけで、代表的な野戦用ジャケット(時期によりコートとも呼ばれる)M41からM65まで写真で比較していきます(M-**は、それぞれ**年型、**年式というような意味であり、この稿では数が小さいほど古い型であることが分かります)。

M-41とM-43(実はM-50)
第二次大戦中に採用された代表的なジャケット二種です。両者ともボディはコットン製で、M-41(左)は、フロントはスライドファスナとボタンの二重合わせになっています。また、裏地にウールでライニングされています(寒いけど)
M-43(右)は見ての通り有名なM-65ジャケットの原型となるデザインです。デフォルトで、開襟になっています(このM-43は実はM-50・・・というかM-1943MQ1なのですが・・)。
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M-50(左・・ていうかM-1943MQ1)とM-43(右)
というわけで、M-50とM-43の比較です。といっても両者の外観は同一です。違いはジャケットの内側にライナー取付用のボタンの有無のみです。
右のM-43と比較すると左のM-50のボタンホール側にライナー取付用ボタンが付いているのが分かります。
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M-50(左)とM-43(右)にライナーを装着したもの
M-50のライナーのボタン留めに注意
M-43のライナーはジャケットに固定されているわけではなく、ただの重ね着です。
追記:M-50に関してはこちらの記事(http://parkashell.exblog.jp/23830630/)もご参考ください。22/4/2017
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M-50(左)とM-51(右)
M-43、M-50が普通のボタン留めだったことと異なり、M-51はスライドファスナー(ジッパー)とスナップファスナー(ドットボタン)が採用されました。
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M-50(左)とM-51(右)にライナーを装着したもの
フロントが、ボタンからスライドファスナーになった状況が分かります。
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M-51(左60年代型)とM-51(右57年型)
同じM-51であっても、時代の変遷によりいくつかのヴァリエーションが見られます。それまでのM-51に比べ、左の60年代型は、主に襟の形等に特徴があります。またM-43に見られるような「チンストラップ」がこの60年代型のM-51で復活しています。
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(M-51フィールドジャケットのヴァリエーション等詳細について興味のある方は、下記「D.M.Z」月影さんのブログがお勧めです)
http://armyshade.exblog.jp/tags/M-1951/

M-65(左)とM-51(右60年代型)
M-51からM-65への変遷は、襟廻りのデザインが大きく変更になっています。また、肩背中に大きくプリーツが設けられました。そのほかM-43から続いた袖のボタンが廃止され“フックアンドパイルファスナー”(ベルクロテープ)に変更になりました。
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(おまけ)
M-43フィールドジャケットにも使用する汎用パイルライナー
冒頭三枚目の写真で言及した重ね着用のパイルライナーです。単独に着用してアメカジ系アイテムとしてデザイン的にもN-1などと並んで人気があります。内装などにヴァリエーションがいくつか見られます。写真のモデルはよくアルパカのライニングなどと紹介されたりしていますがアルパカなどではなくチントです。
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・・・入門編と銘打って、なるべく分かりやすく書いたつもりなのですが、写真を見返してみると、似たようなジャケットの写真がずらずらと並んでいるばかり!(笑)で、ちっとも分かりやすくなかったですね。
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by poemaquince | 2011-11-09 22:16 | フィールドジャケット | Comments(0)