M-51Parkaに関する2,3の事柄

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吉祥寺カジュアルでいこう(番外編)

秋も深まってまいりました。落ち葉舞う季節、吉祥寺某公園にて吉祥寺カジュアル(略して吉カジ)してみました。
(ってゆうか中央線・西荻/高円寺カジュアルと呼んだほうがしっくりくるかも!)

吉祥寺カジュアルのコンセプトは三つ! 
1.リユース古着の「ユーズドアイテム」、2.天然素材を使用した「ナチュラルマテリアル」、3.森と大地を思わせる「グリーン/アースカラー」、そしてそれらに共通するバックボーンは「エコ・コンシャス」と「ラブ アンド ピース!」

てな訳で、M-41フィールドジャケットは、コットンのアウターシェルにウールのライニングというナチュラルマテリアル!吉カジに最適!
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こだわりのコットンサテン100パーセントのM-51フィールドコート(ジャケットのこと)にナチュラルマテリアルのファーフードでどうだ!(え?天然ファーは反エコ?すみません)
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ならば、60年代型のM-51フィールドコート(パーカじゃないよ!)にM-65シンサティックフードをつけてみました。(とりあえずFUR-FREE!)
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by poemaquince | 2010-11-24 00:34 | 番外編 | Comments(2)

M-51 PARKA SHELL 薄手コットンポプリン/平織りの生地?

2010年4月の本稿で言及した薄手コットン平織りの生地?を使用したM-51 PARKA SHELLについてご紹介します。
ただし、残念ながらスタンプ類についてほとんど判読できず、(また判読できたとしても他の例と同様に素材の表示はたぶん為されていないと思われますが・・)確定的な証拠はないのですが、その素材感/質感から、概ねコットン100%の平織り生地だろうと推定しています。


対象個体の全景(M-1951 parka shell / cotton poplin material ?)
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フード裏のコントラクトスタンプは、かろうじてUSMC depot of suppliesと読み取れる。
(いちばん下から2行目、心眼~(笑))
通常の陸軍仕様と異なっても不思議ではない?
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フロントファスナは、コンマーの真鍮(!)
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マクロ接写による生地の比較1
まず、コットンサテン厚手生地のM-51parkaと比べてみました。
左が当該薄手M-51、右がコットンサテン(綾織り)厚手生地のM-51
綾織りの独特な凸凹感に注意
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マクロ接写による生地の比較2
コットンポプリン(平織り)といえばジャングルファティーグ!ということで、ファティーグの2ndモデルと比較してみました。
左が当該M-51、右はコットンポプリン(右下に写っているのはファティーグのウエストタブとボタンの一部)のジャングルファティーグ
3つの比較の中では、これがいちばん近いと感じられます。
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マクロ接写による生地の比較3
60年代型M-51(MIL-P-11013D)は、M-51のシェルとしては、ラベルにはっきりと素材が明記されている数少ない例になります。その個体と比較してみました。
左がコットンポプリン?M-51、右はコットン/ナイロン混織のオックスフォード生地(平織り)の最後期型M-51
さすがオックスフォード地は、織の密度が高く、整然とした感じ!
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比較対象2、3より、当該M-51parkaは明らかに織り方は平織りと判断して良いと考えています。
素材の質感については、残念ながら写真ではお伝えしきれてはいません。

追記:比較に使用した M-51サテン織、ジャングルファティーグ、M-51オックスフォード織の全体の姿をうっかり撮り忘れて掲示できませんでした。折を見て写真を撮りたいと思います。とりあえず、ご覧頂けるものとして、M-51のサテン織の個体は、先日(11月)の当ブログ「フィッシュテールの系譜」のM-51パーカで、M-51オックスフォード織りは、2010年5月記事の「60年代型のM-51]の一番最後の写真のものです。ご興味あるかたはご参照ください。

追記の追記(写真を撮影しました。)
生地・マクロ接写比較に使用した3点と対象のコットン平織?のパーカです。向かって左から、コットンサテン厚生地のM-51、真ん中下がジャングルファティーグ2nd、右が60年代型M-51です。
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by poemaquince | 2010-11-14 00:15 | parka | Comments(16)

M-65パーカーフードの取付

M-65パーカーは、大きくみっつの部分で構成されます。
ひとつは、シェル(ボディー)本体、ふたつ目はシェルの内側にボタン留めするライナー(内張り)、そしてみっつ目はシェルの襟廻りにボタンで留めるファー付フードです。
フードとシェルをボタンに留める際、汎用性を高めるために、使わないボタンやボタンホールがいろいろ付いているため、初めての方などは戸惑われると思います。今回は、そのファー付フードをどのようにボタン留めするか詳しく見ていきたいと思います。

3点パーツ、右がシェル本体、左がフードとライナー
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フードとシェルを開いたところ。フードの前垂れは上げてある。
フードの後垂れのボタンが5個あることに注意。中央の1個は使用しない。
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シェルの襟のボタンホールに後垂れのボタンを留めたところ。
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シェルにライナーを重ねたところ。(ライナー取付前)
シェル側には、タブに付いた4個と、両端2個の計6個のボタンがあることに注意
(上の列はフード側のボタンです)
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ライナーをボタンで留めたところ。
ライナーを留めたボタンが5個しかないことに注意(上の写真での右から2番目のタブに付いたボタンは、M-51ライナー用のものなので使用しない。ただしこの6個目のボタンは70年代前半には廃止された)
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フードの前垂れを下したところ。ライナーに重ねて上からシェルのボタンで留める。(ライナーと前垂れのどちらを上にするかは、実ははっきりしませんが、スナップファスナ〈後述〉を留めると写真左のライナーの端が浮いてしまうため、記述者はフードの前垂れを一番上にして着用しています。
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フードに付くスナップファスナ(ドットボタン)凸
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シェルに付くスナップファスナ(ドットボタン)凹
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スナップファスナを留めたところ
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M-65フード取付完了
前垂れからは4個のボタンが見える。
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M-65 parka shell 全景
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(参考)
M-65のシェルに、M-51ライナーを取り付けたところ
(いちばん右のボタンが隠れてしまって少ししか見えないが、6個で留っていることに注意)
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PS:この時期、めっきり日が暮れるのも早くなりました。写真を撮っているとどんどん暗くなり、シャッタースピードが遅くなってしましました。一部手ぶれ写真になってしまいました。お許しください。
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by poemaquince | 2010-11-13 22:16 | parka | Comments(8)

フィッシュテールパーカーの系譜 M-48,M-51,M-65

 モッズパーカーを特徴づけるものとして、燕尾のような独特の裾の形を挙げることができます。その裾の形状から海外では一般にモッズパーカーのことをfishtail parkaと呼ぶことが多いようです。
 いまでこそ街中で、(ドメスティックブランドなどでもポピュラーとなり)よく見かけるようになったフィッシュテールのデザインですが、その発祥は1948年のプロダクトにさかのぼります。
 今回は、フィッシュテールの系譜と題して、M-1948,M-1951,M-65PARKA三者を並べて比較してみます。

右がM-51PARKA、左が元祖フィッシュテールのM-48PARKA
M-48のフードにはファーが直接トリムされている。左腕のポーチポケットに注意
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フロントファスナを開いたところ
ライナーはつけた状態
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ライナーを外したところ
M-48はポケットの裏にもウールパイルが貼ってある。そのため、右ポケット裏が白く見えている。
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ライナーの比較、両者ともウールパイルの「もこもこタイプ」
M-48はフード部分までライニングがあることに注意
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後ろ姿右がM-51、左がM-48
M-48のほうが、フィッシュテールを折り込むドットボタンの位置がだいぶ高いことに注意
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M48PARKAとM65PARKA 右がM65PARKA
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ライナーの比較
M-65はステッチの細かい初期タイプを例示
60年以上むかしに!米軍はM-48PARKA用のナイロン?ライナー(EX-48-1)も準備していた。
(リー・ジャクソンミリタリアやUSミリタリアフォーラムなどに写真があります)
http://www.usmilitariaforum.com/forums/index.php?
http://www.usmilitariaforum.com/forums/index.php?showtopic=486&pid=379611&mode=threaded&start=#entry379611
追記:自分で書いておいてなんなのですが、ナイロン?なんかでなくグラスファイバーって、ラベルに書いてありますね!すみませんでした。(↑リンク先のEX-48-1の写真)
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後ろ姿 M48PARKAとM65PARKA 右がM65PARKA
エポレットがない点やフードのドローコードの位置など妙な点で一致している。
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M-65の着脱式フードを外したところ(正面写真を撮り忘れてしまいました。)
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by poemaquince | 2010-11-07 23:19 | parka | Comments(2)

フィラデルフィア需品補給廠/Philadelphia QM Depot

M-51MODSパーカのスタンプにもたびたび出てくるフィラデルフィア需品補給廠(Phila QM Depot)は陸軍の(出先の)発注機関とばかり思っていたのですが、たまにコントラクター(請負者)の記載のないラベルがあります。当初は単に記載漏れあるいは省略したものかと思っていました。ところが、リー・ジャクソン ミリタリア
http://www.ljmilitaria.com/geargeneral/clothing.htm (M-51フィールドジャケットの3038Bの写真参照)のページを何気に見ていると下記のような記述があるではないですか!

Lack of contract number and date on the label is probably due to the Independence of the Philadelphia QM Depot.
コントラクトナンバーと日付がラベルに記載されていないのは、フィラデルフィア需品補給廠の独立が原因と思われる。


(・・・でも英文があまり得意ではないので、訳も仮としておいてください。PQMDのインデペンデンスがなぜコントラクトなしになるのかいまひとつはっきりしませんが、たぶん、(政府機関である軍から独立し)自らが生産しているとの意味ではないかと考えています。・・・追記:日本でも80年代以降、行政改革の一手段として組織を民営化させたり本体と切り離して、「独立行政法人化」したりという手法がポピュラーになりましたが、そういう意味でのインデペンデンスだったか!といったところでしょうか)であるならば、このことは、PQMDが発注調達する部門というだけでなく、直営でも生産していたということではありませんか!(追記の追記:むしろ、もともと軍の生産部門の組織だったものが、軍から切り離されて、一受注者と同じような立場に置かれたという解釈の方が正解かも2011/9/25)・・・しかも評判もあまり良いとは言えない記述が続きます(笑

They marched to their own drum for many years but fate caught up with them after Desert Storm and were shut-down.
彼らは多年にわたり自分で太鼓をたたいて行進して(自分の都合で事を運んで)きたが、「砂漠の嵐」(作戦?)以降、廃止の運命を辿った。

いろいろ調べていきますと、被服調達に関するいろいろな組織の再編と統合が繰り返し成されているようです。やっぱり米軍も巨大な役所だなと妙に納得したのでした。
なお、略歴は例によってmilcloeさんのDBを参照してください。
http://milcloe.info/database/Philadelphia%20Quartermaster%20Depot.html
http://milcloe.info/database/?cmd=read&page=Contract%20Number&alias%5B%5D=%B7%C0%CC%F3%C8%D6%B9%E6

M-1948parkashellの例
ラベルの位置は右ポケット裏側
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M-1951parkashellの例、コットンナイロン薄生地タイプ
ラベルの位置は右ポケット裏側
今となっては、コントラクトの日付が分からなければ、いつ頃のプロダクトか確定しずらい。
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追記:当初の記述において、QM(quartermaster)を会計将校の意として「主計」と訳しておりましたが、むしろ軍事物資・軍需品調達の意より「需品」とさせていただきます。謹んで訂正をお知らせします。(2011.Nov.6)
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by poemaquince | 2010-11-06 01:24 | parka | Comments(2)