2017年の憲法記念日に思ったこと、あるいは条理を気にしない政権と「カルト会議」のヤバさ
ていうか「高等教育無償化」って、ソレの善し悪しはいったん措くとしても憲法をいじらなくてもやる気(と財源)があればいくらでも実現可能だよね。それにJM党は、野党時代に高校教育無償化に反対してたはずなんだけど。「自衛隊」に関しても歴代保守政権が現行憲法の下での専守防衛のための必要最小限の実力組織という位置づけで(昨年の安保法改正までは)整合をとってきてたわけだし。
この政権は「法制」とか「整合」とか「条理」とか「ことば」とか、政治に必要な論理(ろんり)を本当に軽んじている。もしかしたらアレ首相の「脳内」では整合しているのかもしれない。でなければ「恥ずかしくて」とても人前でドヤ顔で語ったりできないですよ。ソレって一体?ただの無知?それとも無恥人格??
その辺の「夢見がちなただのオサーン」なら実害はないけども、この国の統治機構の責任者がアレなのでは笑いごとでは済まされない。
アレなオサーンたちの自称「自由と民主を標榜する政党(笑)」は、今の「日本国憲法」を憎んで5年前に独自の憲法「改正」草案を提出してきたわけなんだけど、その内容たるやカルト「日本会議」イデオロギーをこっそり(あるいは公然と)忍び込ませていたりするろくでもないシロモノだったりしている。彼らのイデオロギーは、「個人の自由」や「多様な価値観」「普遍的な人権」を敵視して、「国民」は国家意志の「手段」でしかないとする、いまの「中国」や「北朝鮮」統治者の価値観とそっくりなんだよね。それが素朴な「ニッポンスゲー」礼賛と結びついたりしていて「気味の悪いポスター」ex(https://togetter.com/li/1105673)まで公然化する雰囲気をアレ政権が社会に現出させたりしています。(例えばきもち悪い「教育勅語」(1948年の決議で失効させている)を否定せずにヨイショ答弁したり、「日本国憲法」を尊重しようとする現天皇を粗略にしたり)
生まれたときから「今の憲法」で生活してきたから、この憲法が実現してくれた「自由」について当たり前のようにしか感じていなかった。けど、ずっと昔からあるものと漠然と思っていた日本国憲法が、今年は施行70年ときいて、思ったより短いんだなあと改めて気がつきました。裏を返せば、たった70年まえまでは、ドイツナチ政権、イタリアファッショ政権と同盟した枢軸国で、大陸で15年間も戦争しつづけていて、女性には参政権もなかったり、国家の主権者は「現人神(あらひとがみ)」だったり、思想警察があって、政府を批判したら普通に逮捕されて拷問されるそんな時代だったわけです。そして「日本会議」を中心とする宗教右派とその取り巻き(JM党現主流派)はそう言った時代の「日本」を「取り戻す」と嘯(うそぶ)いていたりします。きもっ。(っていうか、こわっ)
1945年12月 鈴木安蔵ほか 憲法研究会「憲法草案要綱」
アレな人たちは総司令部の「押しつけ」とかすぐゆうけど、実際のところはそれほど単純なもんでもないでしょう。
(国立国会図書館のアーカイブページが面白いよ!)
http://www.ndl.go.jp/constitution/index.html