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M-51Parkaに関する2,3の事柄

M-50フィールドジャケットについての二、三の事柄(その4)

(前回までのあらすじ(笑))
 「M-50」とスタンプ表記されるM-43MODモデルは、「M-43MQ-1」や「M-1950」と表記されるジャケットのライナーボタンとは位置と数が異なるのでした。

 今回「その4」では、その話の前提となる「在庫のM-43の改造」に関する件を検証しておきたいと考えました。
 成果品であるアイテムを再度改修して利用するといったような例は、たとえばB-15系フライトジャケットの改造など、襟に付いていたフワフワのボアをニットの襟に交換したりと、結構ポピュラーなお話だったりしています。(B-15D(MOD.)とか)
 今回は確認のため、ジャケットのフロントボタンとジャケット内側のライナー留め用ボタンの縫い糸についてそれぞれ観察したいと思います。(写真の色味がちょっと見づらいとは思いますがご容赦願います)

「M-43MQ-1」
フロントボタンと、ライナー留め用ボタンの縫い糸はほぼ一緒 
M-50フィールドジャケットについての二、三の事柄(その4)_a0164296_1352922.jpg


「M-1950」
MQ-1と同じく縫い糸は一緒と言える。
M-50フィールドジャケットについての二、三の事柄(その4)_a0164296_135201.jpg


「M-50」
前二者と異なり、フロントボタンと、ライナー留め用ボタンの縫い糸は異なっている。このことからも、成果品のM-43ジャケットに事後的にボタンを増設したことが強く推察される。
M-50フィールドジャケットについての二、三の事柄(その4)_a0164296_13515184.jpg


 っていうか、現在、現実に朝鮮半島での緊張が高まり、ついに我が国自衛隊にも集団的自衛権に係る「武器等防護命令」が出されたりしています。そんななか、70年近く前の防寒服のボタンの数を数えてる場合ではないような気もしますが(笑)。
by poemaquince | 2017-04-30 14:00 | フィールドジャケット | Comments(0)