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M-51Parkaに関する2,3の事柄

我が国の気骨ある保守政治家はどこへいったのか?(悲報)

 大嘘が前提とされ、議論が成立しない国会審議の悲惨
 「テロ対策のために必要」「法改正が無ければ五輪が開けないといっても過言ではない」などと大嘘を平然と言い放つ安倍に対して、「いや、関係ないでしょソレ、総理、嘘はだめだよ」とたしなめる気骨ある自民党政治家はいないのでしょうか?
 ネット界隈では、野党が「だらしない」などと訳知り顔で批評するアレ系な自称「評論家」などもたくさんいたりしますが、国会論議をちょっとでもみてみれば、野党議員はかなりまともに根源的な問い立てをしていることがわかります。むしろ政府答弁のはぐらかし、論点のすり替えが本当にみっともない。野党が「だらしない」といった批判はそれこそ「フェイク」な「印象操作」でしかありません。野党が非力なのは、ただただ議席数が少ないことが原因です。(それは、選挙制度といわゆる「有権者」の問題でしょう。)
 もし「だらしがない」政党があるとすれば「安倍一強」に引きずられ、法や慣例、慣行を踏みにじることに苦言を呈すことができない与党「自民党」「公明党」でしょう。(維新や日こはそもそも論外)
 そして今回、改正組織犯罪処罰法(いわゆる共謀罪)が成立しました。一昨年の一連の安全保障関連法とともに、この共謀罪法の成立が日本社会のあり方を大きく転換させることになるであろうことは、何度でも想起されなくてはなりません。

 この法「改正」の本質は、我が国の刑法体系の質的転換にあり、今までは「おこなった犯罪」に対して処罰されたことが、今後は「行おうと思った」ことについても処罰されることになります。しかし、「行おうと思った」ことは、どうやって事前に察知され、処罰されるのでしょう? そのために、捜査機関は公共の安全という名目で、いわゆる疑わしい人々(≒なんとなく怪しいヒト、たとえば「高級官僚なのに歌舞伎町の出会い系バーにいくヒト(笑)」など理屈はなんとでもつけられる)のあらゆる情報の収集をさまざまな手段で行うことになります。もちろん現在でも公安関係の監視対象者は夥(おびただ)しくあるわけですが、この法「改正」ではずみがつくことは明らかです。すなわち監視・密告・盗聴が蔓延する社会の到来です。そして曖昧に伸び縮みする犯罪構成要件は、その運用次第ではときの政治権力にとって都合の悪い人物を排除をする直接の道具となりはてます。そして、この暴走する政権を見ていると、その心配が杞憂で終わるとはどうしても思えないのです。我が国の「気骨ある保守政治家」はいったいどこへいってしまったのでしょう?(えっ?だれのことかって?)
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 われわれは、監視・密告・盗聴が蔓延する社会、権力を批判する人々が簡単に嵌められる社会を現出させる可能性のある法「改正」を許してしまいました。未来の日本社会の人びとに対し申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 そして、この法案に安易に賛成した「政治家」「評論家」「ジャーナリスト」「お笑い芸人」etcが誰であったのかをはっきりと胸に刻んでおきたいと思います。
 2012年12月16日、導火線に火がともった日、本当に悔やまれます。http://parkashell.exblog.jp/16992837/
by poemaquince | 2017-06-17 23:11 | アレという国難 | Comments(0)