虎紋迷彩の迷宮 ADSとADDの場合 デンスとかスパースとか(その2)
ある特定のエリアに「特定の柄」が現れたら「スパース」で、同じ系列でもその「特定の柄」が省略されていれば「デンス」というようなことのようなのです。
前回の「デンスとかスパースとか」では、おたまじゃくし柄のスパースとデンスについてみてみました。(http://parkashell.exblog.jp/23253734/)
今回は、軍事顧問(アドバイザーズ)柄のスパース(ADS)とかデンス(ADD)について見てみたいと思います。
なお、スパース、デンスについてのR.D.ジョンソンの定義を再掲しておきます。
Richard Denis Johnson
Tiger Patterns: A Guide to the Vietnam War's Tigerstripe Combat Fatigue Patterns and Uniforms (Schiffer/1999 )
pp66-67
(要旨の仮訳(再掲))
スパース
パターンの変更された独特の領域に、任意の特定柄が含まれて「ある」とき、そのパターンはその領域の内容(柄?)によって見た目が拡張され、著者によりスパース(希薄系)フォームと名付けられ、以来、幾ばくかの批判(中傷)はあるにせよその内容(ターム?)は広まって来た。
デンス
パターンの変更された独特の領域に、任意の特定柄が含まれて「ない」とき、そのパターンはその領域内の柄を通じて見た目が縮小、濃縮され、あるいは省略により脱落しているゆえ、著者によりデンス(濃厚系)フォームと名付けらた。
右、ADS(ゴールドタイガーとも呼ばれる)のアングロカット(7つポケットにフロントファスナ)
左、ADD(ARVNクラッシック)のアジアンカット(5つポケットにフロントボタン、裾にドローコード)
アドバイザーズ(軍事顧問)パターンでのデンス(左)と、スパース(右)の例
アドバイザーズスパース(右)の場合、付箋と付箋の間の柄をジョンソン氏は「任意の特定柄」としています。
アドバイザーズデンス(左)の柄は、右(ADS)に比べ付箋の間の柄が省略されてしまっていることが判ります。