M-51Parkaに関する2,3の事柄

タイガーストライプの迷宮(その9) 「P-Tタイガー」の謎 あるいはTO-74?!

 60年代JWDの実物と、80年代初頭に市中に出廻ったとされるいわゆる「P-Tタイガー」の比較をやろうと思い立ち、撮影した後の片付けの最中のできごとです。
 胸の箱ポケットの形状が判るようにポケットの中に入れていたキッチンペーパーをごそごそ取り出したところ、一緒にポケットに隠れていた小さな紙片も出て来ました。
 「えーっ!!!、何コレ?」
 以前「TO-78」タッドポール柄 http://parkashell.exblog.jp/19452316
の考察で、言及したAPAのコントラクト伝票と同じようなものが、P-Tタイガーの胸ポケットから出て来たのです。
 P-Tタイガーといば、よくできた「レプリカ」とばかり思っていた川村ですが、この紙片をみる限り、APA(US Army Procurement Agency Japan)が調達していた実物ということになります!いやはや、そうだったんだ!!
 コントラクト記号?も DAJB09-70-C-TO74    
  S- 1/71
・・・TO-74!!
 70会計年度予算、71年1月契約?ものということでしょうか。
 実用で着るときはポケットの中はチェックするけど。デッドで保管していたのでノーチェックでした。いやまさかこんな紙片がはいっていたとは。
70年代にもジョンウェイン(濃密系)柄が生産されていたということでしょうか。ただ、裁断が、C2B-EXP-3P1(袖がカフタイプ/胸ポケ2つボタン/ポケットボタン露出/全体3つポケット/腕ポケ1つボタン)というUSサイズによく見られるタイプなのにASIANという表記になっていたりします。謎です。まあ、TO-78も裁断はN2B-EXP-2P(ノンカフ/胸ポケ2つボタン/ポケットボタン露出/全体2つポケット)だしね。アジアンであってもそうおかしくはない?
 では、さっそく見ていきましょう。

ジョンソン氏「タイガーパターンズ」において、「ジョンウエイン(濃密系)」に
分類される柄
 右:60年代もの、左:いわゆる「P-T」タイガー
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 背面全景
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 エの字(と勝手に呼んでいます)
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 パターンもほぼ踏襲
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 サイズスタンプ類の比較
 左:RVN(?)
   P-T
   15(サイズ)
 右:US-S(サイズ)
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 胸の「箱ポケット」の比較
 「P-T」は外側に襠(マチ)が広がり、60年代ものは中央に向かって広がっている。ポケット開口部、「P-T」は縫付けてあることに留意(付箋にて示す)
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 60年代型JWDのボタン裏側、段差のないラウンドバックタイプであることに留意
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 襟の裏の比較
 60年代型JWDの補強ステッチに留意
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 そして、問題の紙片!!P-Tタイガーの胸ポケットにこんなものが入っていたとは!
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by poemaquince | 2015-10-12 20:39 | tiger stripe | Comments(2)
Commented by クーパー at 2015-10-20 08:47 x
はじめまして。いつも拝見させて頂いてます。
紙片、すごいですね。P-Tタイガーはお目にかかった事ないですがパターンブックに載っていない新たな当時モデルという事でしょうか。
TO78のシャツ、パンツ。TO79のハットは確認しておりますがTO74というのもあるのですね。しかもスタンプ表記ないから未使用品でないと確認出来なかったわけですものね。すごいです!

Commented by poemaquince at 2015-10-20 22:50
クーパーさま
コメントありがとうございます。
パターンブックに直接「P−T」タイガーの記載は無いとは思うのですが、パターンでいえば明らかにJWDに分類されると思います。
とても気になるのが紙片の右下の文字が油性ペンで消されていることです。なかなか読めないのですが、何が書いてあるのか非常に気になるところです。