M-51Parkaに関する2,3の事柄

ERDL迷彩の謎(その2) 70年代ERDLの謎

 日々気温の低下を感じるこのごろ、モッズパーカの季節が近づいてきています。本来なら秋冬物をテーマに記事を書けば良さそうなものなのですが、なぜか70年代の熱帯被服(笑)のことを考えていたりしています。
 てなわけで、今回は、日本ではLCリーフジャケットなどとして知られる70年代RDFファティーグ(ポケットが水平配置のもの/COAT, HOT WEATHER CAMOUFLAGE PATTERN)についてみてみましょう。

 ERDLに関する前回の記事(ERDL迷彩の謎/2012年6月 http://parkashell.exblog.jp/15669873)で、milcloe氏からのコメント投稿により、ERDLの色調のバリエーションの謎の一部が明らかになったのでした。ライムグリーンを基調としたリーフパターンは彩度が高すぎるため、ナティック研究所により見直され、いわゆるブラウンリーフ(NLABS-1)が導入されたのではないかというご指摘です。また、1979年には「NLABS-2」に更新されたという記述についても明らかになりました。http://ciehub.info/gview.html?loc=%2Fref%2FADA117491.pdf
 ERDL/NLABS-2が79年からの導入ということについては70年代RDFファティーグの観察から、NLABS-2がいわゆるLCリーフパターンを指すものと解釈して良いと思われます。
 ところが良くわからないのは、LCリーフ(NLABS-2)登場前のRDFファティーグにおいても、彩度が高いため「見直された」とされるライムグリーンのRDFファティーグが、70年代後半まで生産されている様子なのです。つまりライムグリーン版からNLABS-1(ブラウンリーフ)へ、完全に置き代わった訳ではなく、70年代を通じて両者は平行して採用されていたということなのでしょうか??? うーん、謎は深まるばかりです。

ライムグリーンERDL生地を使ったRDF型ファティーグ
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同コントラクト/インストラクションラベル
77年D.P.S.Cモノ
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いわゆる「LCリーフ」D.P.S.C80年(右)との比較
(右のLCリーフは、一見2ポケユーティリティのようにも見えるけど実は腰ポケットが外してあるだけ)
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ジャンフルファティーグERDL68年(右)との比較
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左からブラウンリーフ70年(NLABS-1)、LCリーフ80年(NLABS-2)、グリーンリーフ77年
LCリーフ(NLABS-2)の色柄の境界に「にじみ」がみられない点に留意
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 この稿では70年代型ファティーグ(ポケットが水平配置のもの)をRDFファティーグと呼んでみました。
 (RDFに付いては http://www.special-warfare.net/database/301_uniforms/uniform_lc1_rdf_01.html に分かりやすい記事がありますので参照してください。)
追記:上記参照先の解説ではいわゆるブラウンリーフやグリーンリーフ生地の使用についてべトナム戦時の余剰品の流用と説明しています。可能性はあるかも知れないけど60年代末〜70年代末まで10年近くも在庫生地で作っていたということなのだろうか?
 また、U.S.militaria forum にて、このRDFファティーグについてのERDL迷彩生地のバージョンとの分類が紹介してあります(信憑性については「?」と思うのですが実例が豊富)のでご参照ください。
  http://www.usmilitariaforum.com/forums/index.php?/topic/2157-erdl-woodland-camo-uniforms/page-2
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by poemaquince | 2014-10-22 23:15 | 番外編 | Comments(0)