M-51Parkaに関する2,3の事柄

M51とM65の違い(モッズコートの違い) ・・・入門編・・・

 グーグルなどで、M-51 M-65などと入力すると「M51 M65 違い」と予測候補が出てきたりします。で、試しに「M51 M65 違い」とかで検索したところ、当ブログのページもヒットすることはするのですが、エンジンが拾う用語のせいか「レプリカのM-1951(M-65改)」の記事ページなどが出てきちゃったりします。
 今回のこのテーマ(M-65パーカとM-51パーカの比較)は、このブログを始めたばかりの初期の頃にやってはいるのですが、「比較」という用語を使っているせいか検索でヒットせず、M65とM51の違いを知りたい皆さんには到達していないようなのです。
 そんなわけで、当時の記事は結構分かりにくい書き方でもあるし、今回ふたたび同じお題で、もう少し分かりやすく?記述できたらなどと思い立ちました。
 ほかにも、M-1948を含め、「フィッシュテールの系譜」という記事もありますので、モッズパーカ(モッズコート)の違いに興味のある方はぜひそちらも参照していただけたらと思います。
 また、M65やM51はパーカ(モッズコートのこと、モッズパーカに同じ)のほかに「フィールドジャケット」などほかのアイテムもありますのでご留意ください。


まずは、M65(左)、M51(右)の全景
当時のアメリカ軍の野戦防寒用の衣料の一種で、M-51は1951年から、M-65は1967年頃?から生産されたと思われる。(一般的には65年といわれてますが、65年ではないのではないかと疑っています。これについては別稿で考察したいと思います)
胸の「U.S.ARMY」インシグニアのデザインの違いに留意
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別の個体の全景
右は1952年頃のM51、左は80年代のM65
両者の外観で最も異なる特徴は、シェル(本体)にフードが付いているかどうか、また、肩にエポレット(肩章、ショルダーループ)が付いているかどうかです。フード、エポレットが付いていないものがM65になります。
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それぞれのフロントファスナを開けたところ
右、M-51パーカには、ウールパイルのM-51ライナー(内張り、インナー)が見えます。
左、M-65パーカには、ナイロン/ポリエステル綿のM-65ライナー(内張り)が見えます。
ライナーはシェル本体にボタン留めにして装着します。また、シェルとライナーはM-51,65それぞれに互換性を保っています。
左上部に写っているのは、化繊ファーの付いたM-65フードで、シェルの襟の部分にボタンにて装着します。(詳細は別項「M-65パーカーフードの取付」参照)
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追記:写真では分かりづらいのですが、フロントのスナップファスナ(ドットボタン)の数が異なります。
M-65は5個、M-51は7個になります。

背中から肩部分を見たところ。
エポレットの有無とM-51のプリーツ(縫い襞)に注意
上段奥がM-51、下段手前がM-65
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裾の前部のドローコード(引き紐)を拡大して見たところ。
裾のドローコードは、M-51は伸縮性のないソリッドな丸紐でありましたが、M-65はエラスティック(ゴム)のコードとなっています。
上段M-51
下段奥がM-65・・・裾のステッチが簡略化されていることに留意
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典型的な袖の大型ボタン
右がM-51に良く見られる標準的な形のボタン
左はM-65の平型袖ボタン
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同じく、袖の大型ボタン(別のバージョン)
右はM-51の初期に良く見られる大型平ボタン(ただし、この型のボタンはM-51パーカの標準仕様書[ミルスペックmil-p-11013]に記載がない)
左はM-65の平型袖ボタン、M-65の場合、袖ボタンはこの型のみしか観察されない。
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 (この項、「その2」へつづく)2012/3/3

 そもそもの「モッズコート」という呼称については「モッズコートとは何か?」を参照
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by poemaquince | 2012-03-03 21:45 | 入門編 | Comments(0)