M-51Parkaに関する2,3の事柄

フィールドジャケットの系譜 M-41,M-43,M-50,M-51,M-65

このところマニアックな記事が続いていましたが、今回はひさびさの入門編としてフィールドジャケットの変遷について、基本的な点をわかりやすく概観していきたいと思います。
というわけで、代表的な野戦用ジャケット(時期によりコートとも呼ばれる)M41からM65まで写真で比較していきます(M-**は、それぞれ**年型、**年式というような意味であり、この稿では数が小さいほど古い型であることが分かります)。

M-41とM-43(実はM-50)
第二次大戦中に採用された代表的なジャケット二種です。両者ともボディはコットン製で、M-41(左)は、フロントはスライドファスナとボタンの二重合わせになっています。また、裏地にウールでライニングされています(寒いけど)
M-43(右)は見ての通り有名なM-65ジャケットの原型となるデザインです。デフォルトで、開襟になっています(このM-43は実はM-50・・・というかM-1943MQ1なのですが・・)。
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M-50(左・・ていうかM-1943MQ1)とM-43(右)
というわけで、M-50とM-43の比較です。といっても両者の外観は同一です。違いはジャケットの内側にライナー取付用のボタンの有無のみです。
右のM-43と比較すると左のM-50のボタンホール側にライナー取付用ボタンが付いているのが分かります。
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M-50(左)とM-43(右)にライナーを装着したもの
M-50のライナーのボタン留めに注意
M-43のライナーはジャケットに固定されているわけではなく、ただの重ね着です。
追記:M-50に関してはこちらの記事(http://parkashell.exblog.jp/23830630/)もご参考ください。22/4/2017
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M-50(左)とM-51(右)
M-43、M-50が普通のボタン留めだったことと異なり、M-51はスライドファスナー(ジッパー)とスナップファスナー(ドットボタン)が採用されました。
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M-50(左)とM-51(右)にライナーを装着したもの
フロントが、ボタンからスライドファスナーになった状況が分かります。
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M-51(左60年代型)とM-51(右57年型)
同じM-51であっても、時代の変遷によりいくつかのヴァリエーションが見られます。それまでのM-51に比べ、左の60年代型は、主に襟の形等に特徴があります。またM-43に見られるような「チンストラップ」がこの60年代型のM-51で復活しています。
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(M-51フィールドジャケットのヴァリエーション等詳細について興味のある方は、下記「D.M.Z」月影さんのブログがお勧めです)
http://armyshade.exblog.jp/tags/M-1951/

M-65(左)とM-51(右60年代型)
M-51からM-65への変遷は、襟廻りのデザインが大きく変更になっています。また、肩背中に大きくプリーツが設けられました。そのほかM-43から続いた袖のボタンが廃止され“フックアンドパイルファスナー”(ベルクロテープ)に変更になりました。
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(おまけ)
M-43フィールドジャケットにも使用する汎用パイルライナー
冒頭三枚目の写真で言及した重ね着用のパイルライナーです。単独に着用してアメカジ系アイテムとしてデザイン的にもN-1などと並んで人気があります。内装などにヴァリエーションがいくつか見られます。写真のモデルはよくアルパカのライニングなどと紹介されたりしていますがアルパカなどではなくチントです。
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・・・入門編と銘打って、なるべく分かりやすく書いたつもりなのですが、写真を見返してみると、似たようなジャケットの写真がずらずらと並んでいるばかり!(笑)で、ちっとも分かりやすくなかったですね。
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by poemaquince | 2011-11-09 22:16 | フィールドジャケット | Comments(0)