Wehrmacht Heerの意匠 Splittermuster31と Sumpufmuster43との比較(番外編)
そういうわけで気分を変えて、今回の番外編は、以前ご紹介した大戦中のドイツ迷彩アノラックを例にカモフラージュパターンについて考察してみました。(って話題もマニアックなのですが・・・)
以前、どこかで、軍用迷彩柄生地の実用化はイタリア(のテント生地)が最初で、ドイツのツェルトバーンの破片柄迷彩もそのパターンをこっそり踏襲していた?ということで、パターンが類似しているという比較写真があったのですが(出典が思い出せず確認できないのですが、1929年のイタリアンパターンのうねうねとドイツのスプリンター(破片迷彩)パターンのカクカクの配置がたしかに一致しているのでした)、ならばその意匠はドイツ陸軍の破片迷彩柄と沼沢地柄とも共通しているのではないかと考え、手元のSplittermuster31と Sumpufmuster43を並べて比較してみました。
で、上が沼沢地柄43で、下が破片柄31の比較写真
上段のグリーンの部分と下段こげ茶色の部分、上段のレッドブラウンの部分と下段の緑色の部分がそれぞれ対応し、形が一致していることが分かります。
おまけの写真、アノラックの全景
右が沼沢地柄43リバーシブルアノラック、左が破片柄31アノラック
ボタンは右が通常の金属製ボタン(ダークグリーンのペイント)、左は黒のベークライト製
追記:背中の広い面積でみるとローラーパターンによる反復模様が確認できます。
また、沼沢地柄の背中中央の柄が、上の写真の破片柄のおなかの辺の柄に対応していることが観察できます。